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君の笑顔を本物に

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君の笑顔を本物に

9 - 心から笑える君

♥

1,111

2024年06月09日

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最終回です

どうぞ!

⚠太中⚠

⚠暴力表現⚠

⚠リスカ⚠


太宰 「はぁ…はぁ…はぁ……」

僕は走り続けた。

中也を1秒でも早く救ってあげたかったから。

太宰 「中也!!」

中也 「!…治……?」

そこには今にも先輩に犯されそうな中也が居た。

先輩 「あ?んだお前……」

太宰 「ッ…」



そこからの僕の行動は覚えていない、気がついた時にはもう先輩はボコボコで僕に抱きついて涙を流しながら僕を落ち着かせようとしている中也がいた。

太宰 「ちゅう……や…?」

中也 「!治!!ごめん!ごめんなさい…俺のせいでこんなことさせて……」

中也は泣きながら謝ってきた。

太宰 「あ、いや……僕もごめんね、それで中也」

中也 「?」

中也は僕の話を聞くために顔を上げてくれた。

太宰 「僕さ、孤児院を出ようと思うんだけど…」

中也 「え…?」

太宰 「勿論中也も一緒に」

中也 「なんで……?」

太宰 「だって、中也の苦しんでる姿を見たくないんだもん……」

太宰 「中也が行かないなら僕も孤児院にいるし、今までと同じようにしてる」

中也 「……」

太宰 「でも、一緒に出てくれるんなら家も買って学校も変えて、中也とまた1からいいや、なんなら0からでもいい君と一緒に幸せに暮らしたいんだ」

僕は真剣に中也の目を見て話した。

中也も目は見開かれその目からは透明な滴が流れた。

太宰 「嫌なら、ちゃんと断ってもらってもいい」

そういうと中也はブンブン首を振った。

中也 「俺もッ…治と幸せになりたい!」

「でも…」と中也は俯いた。

僕が首を傾げると中也は不安そうに僕を見た。

中也 「俺、お金もそんなに持ってないし家を買うなんて…」

太宰 「なんだそんなことか……」

中也 「え?」

太宰 「僕さ、結構前からバイトしてて給料は全部使ってなかったんだよね」

中也 「そんなッ!治に全部払ってもらうなんて…」

太宰 「さすがに一軒家は無理だろうけど、マンションなら住める…」

太宰 「僕のために、一緒に住んでくれない?」

中也 「!……うん、住みたい」

太宰 「良かった……」

中也 「?」

太宰 「実はさ、少し前から一緒に住むためにマンションを探してて、もう既に部屋を取ってあったんだよね」

中也 「そうだったのか?!」

太宰 「うん、だからこれからは2人で暮らそ?」

中也 「おう!」((ニコッ!

その笑顔を見て僕は安心した。

だってその笑顔は

太宰 「ふふっ……本物だ」



あの日から僕と中也は2人で暮らすために1度孤児院に戻って私物を全てキャリーケースに詰め、新しい家に帰った。

太宰 「中也〜」

中也 「あ!治おはよ!!」

2人になってからというもの中也は偽りの笑顔ではなく本物の心から笑っている笑顔になった。

新しい学校も友達と上手くいっているらしく何時も楽しそうにしている。

まぁ、僕からすればその眩しい笑顔は誰にも見せたくないけど、君が幸せならそれでいい。

太宰 「中也」

中也 「?……どした?」

太宰 「笑えてよかったね」

中也 「!……おう!」



今回の物語はこれで終了です。

読んでくださった皆さんありがとうございました!

また次回作も読んでください!!

この作品はいかがでしたか?

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