テヒョン『あっ、、』
ふと、彼の視線が私の頭上に流れて
そのまま手が伸びてくると思わず
ビクッと肩をくすめた
髪の毛に触れられている感触がする
テヒョン『、、、桜の花びらが
ついてたよ。ほら』
見せてくれたのは、
薄紅色の桜の花びら
○○『ほんとだ、、、』
さっきの風で舞った桜が校舎の中に
入ってきたみたい
絨毯の上にも2,3枚の桜の花びらが
落ちてくる
テヒョンくんはそれを手のひらに
乗せると、フーッと優しく吹いた
踊るようにしてゆっくり
落下する花びら
テヒョンくんの仕草のひとつひとつ
が絵になって、クラクラしそう
テヒョン『…..やっぱ決めた。』
○○『な、なにを….?』
テヒョン『なんでもいいんだよね?』
それはさっきのお礼のことみたい
○○『あっ、うん。』
○○『、、私にできることなら….』
そう言ったのは自分だから。
すると、突然視界が真っ暗になった
えっと、、、、、これは、、、?
甘い香りいっぱいに包まれてる今の
状態がよく分からない
どうして私は抱きしめられてるの?
テヒョン『○○が….ほしい。』
○○『、、、』
それはいったいどういう意味…!?
パニックで何も
言えずにいると、ふたたび
テヒョン『俺のになってよ。』
○○『えっとぉ、』
テヒョン『だめ?』
眉毛をわずかに上げて訪ねてくる彼
に私はただ口をパクパクするしか
できない
俺のって、どういう意味??
キョトンとする私に、さらに
ありえないことを告げた
テヒョン『絶対俺のにするから。』
テヒョン『じゃあ、また』
テヒョンくんは柔らかく微笑むと、
呆然とする私を置いて歩いて行った