テラーノベル
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「ねーえ、仁ちゃん」
「ん、なに太智」
「いつになったら俺に返事くれるん?」
楽屋でスマホを見ていた仁人が驚いたような顔をしてこちらを凝視する。
「なっ、おま…!!」
「そんな焦らんでもいいやん。今は俺たちしかおらんし。…それで返事は?」
「……まだ、まって欲しい…」
「えー?もう1ヶ月経つよ〜俺、フラれるならさっさとフって欲しいよ 」
そう。俺は1ヶ月前に仁人に告白した。キッカケなんて覚えてない。仁人のストイックなところ、こだわりが強くて自分の芯を持ってるところ、全部が好きで、気がついたら落ちてた。
仁人も男に好かれるのなんてヤダろうし、俺も気持ちの整理をつけるために好きだって伝えたのに。
返事は「ちょっと考えさせて欲しい」だった。
「何を迷ってるか俺にはわかんないよ。嫌なら嫌だって言える人でしょ?貴方は。」
「…俺は…太智のことは好きだよ…でもずっと友達としてライバルとして見てた…」
「うん」
「だからごめんって言おうとしたけど言えなかった」
仁人は気持ちを落ち着かせるように深呼吸をする。
「気づいたんだ。俺の人生の半分くらい太智がいて、それが当たり前になってて。まさか太智に気付かされるなんて思わんかった」
「それって…!!」
「俺も太智が好き。返事遅くなってごめん。ずっと自分の中で整理してて」
「全然イイよ〜!!わー!やっば!!めっちゃうれし…!!!」
俺は仁人を抱きしめる。受け入れてくれたのだって嬉しいのに、まさか自分と同じ気持ちを持ってくれてたなんて!!
嬉しくて今なら何キロでも走れそう!!
「ねえ!!キスしたい。いいよね!? 」
「は!?ここ楽屋なんだけど!!?」
「大丈夫大丈夫!!チュってするだけだから!ね!ね!」
「嫌に決まってんだろ!!!!」
結局俺たちは両思いになったのにキスの一つもできず仕事に向かうことになった。
勇斗たちが帰ってくるまでの攻防はとてもみせられたものではないけど、「仕事が終わったら」って言質取れたからまぁいっか!
あー!早く仕事おわんないかな〜!!
コメント
1件
これで完結…辛え…