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#元ヤン
サカバンバスピス☆
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#countryhumans
☭「アメ〜」
☭「朝〜」
🇺🇸「まだ寝る…」
☭「おはようのキスしないぞ」
🇺🇸「する」
☭「うおっ急に起き上がった!?」
笑いあいながら流れるようにキスを交わす。
あぁ、今、俺…幸福だな。
長年恋焦がれてきたアメリカと、朝を共にする。
既に三週間が経過しようとしていたが、やはり慣れないものは慣れない。
朝の支度を一通り済ませ、他愛もない話をした。
アメはいつもギリギリまで怠けるからな。ま、俺も怠けるが。
しかし、今日はなにやら張り切ってるようだった。
🇺🇸「…さて!職場行こうか!」
☭「ん、今日はなんだか早いな。いつもならもっとだらだらしてるのに」
🇺🇸「へへ、今日は早めに行きたい気分なんだ」
☭「なんだそれ」
🇺🇸「行ってからのお楽しみ」
☭「ん…言ってくれないやつか。」
☭「ま、いずれわかるし後で教えてくれよな」
🇺🇸「おう!」
そんなことを言いながら玄関へ向かう。
腕時計忘れただの交通カードないだの鍵閉め忘れただの、なんだかいつもより家出た直後の忘れが多い気がする。
家の前で本当に大丈夫だなと確認した後、俺たちは家を出た。
🇺🇸「おはよう!」
🇯🇵「おや、アメリカさん。おはようございます」
🇩🇪「珍しいな、お前がこんな時間に」
🇩🇪「因みにアイツがまだ来てないんだが連絡きてるか?」
🇯🇵「ナチさんはイタリア王国さんの朝寝坊に付き合ってると連絡入ってますね」
🇩🇪「もう俺は何も驚かない」
呆れたようにドイツがため息をつくと、日本も釣られて笑った。
🇬🇧「日本ー、追加で資料が…おや」
🇬🇧「早いですね貴方」
🇺🇸「お、ちょど良いところに」
🇯🇵「追加の資料…あぁ、あの件ですか」
🇬🇧「本当はフランスの引き継ぎなんですけどね」
🇬🇧「彼、今『自分探しの旅⭐︎』と評してサボってますから行方不明でして」
🇯🇵「あはは、全然大丈夫ですよ。帰ったら六倍はやらせましょう」
🇺🇸「コワイ…」
🇺🇸「あぁ、ってそう、俺から話があるんだけど!」
ぴん、と隣にいたアメリカが手を挙げた。
朝言ってたことだろうか。しかし、なにか伝えることなど…
…まさか。
☭「…アメ」
🇺🇸「へへ、別にどうせバレてんだろ」
…言ってしまうのか。
散々口止めはしたのに。
…三週間、ギリギリもたなかったな。
🇬🇧「…アメリカ?なんですか、言いたいことがあるならハッキリ言いなさい」
🇺🇸「まぁまぁそう言わず!」
🇺🇸「あのな!俺、付き合ったんだよ!ソ連と!」
🇬🇧「…は?」
🇩🇪「え?」
頭がフリーズしている二人をよそに、語り出した。
🇺🇸「二週間…っていうかほぼ三週間前くらいから付き合い始めてさ、最初は冷戦のこともあったし表に出すのはもうちょい先にしようとか言ってたんだけど」
🇺🇸「けどまぁ…その、もう大体勘づいてるだろ?ソ連、人前だとか気にせず腕組んでくるし抱きついてくるし。俺のが我慢してたくらいだし。」
🇺🇸「今更感も凄いと思うけどもういい加減言っちゃおうと思って!はは、1ヶ月記念の日になったら祝ってくれよな!」
🇺🇸「……皆?」
数秒の沈黙。
耐えきれなかったアメリカが怪訝そうに顔を顰めた。
……まぁ、そりゃそうだろうな。
🇬🇧「………すみませんが、その」
長い沈黙の後、ようやく口を開いたのはイギリスだった。
🇬🇧「もっかい言ってくれません?誰と付き合った、のとこ。よく聞こえませんでした」
🇺🇸「はぁ…?」
🇺🇸「だから言っただろ、ソ連って」
🇺🇸「…皆して、今日どうしたんだ?」
辺りに困惑が広がる。
イギリスとドイツか躊躇うようにゆっぬりと視線をあわせてはアメリカを見た。
理解が追いつかないかのように。
しかし、1人だけ違った。
🇯🇵「…アメリカさん」
🇯🇵「付き合ってほぼ3週間、と言いましたね」
🇺🇸「おう」
🇯🇵「つまり正確には三週間ではない。
…あと何日で正確な三週間ですか?」
🇺🇸「……あと1日、だけど」
それだけ聞くと、満足したように一歩引いた。何も言わず。
しかし、唇だけは動いていた。
…『私と同じだ』と。
冷戦終結後。そして、ソ連崩壊後。
冷戦末期から、全く会わなかった俺たちが再開した。なんの前触れもなく。
久しい目線を互いに交わしながらも、そこに馴れ馴れしさは微塵もなかった。…少なくとも、アメ側は。
🇺🇸「…よ」
☭「…久々だな」
🇺🇸「だな。元気してた?」
☭「そこそこ。…別に普通だ」
冷戦が終わった直後だったからか、かなりピリピリしていたような気がする。
値踏みするような目線を互いに数秒向け、先に口を開いたのはアメリカだった。
🇺🇸「…なんも変わってないのな。変わってなさすぎてイライラしてきた」
☭「はっ、そりゃどうも。お前は結構変わったんじゃないか?前までそんな目してなかったろうに」
🇺🇸「別に。普通だろ」
☭「俺の記憶上では…こんな冷たくされるのも初めてだが」
🇺🇸「…敵対者だったんだから、当然だろ」
☭「へぇ」
己の顔が愉快に歪んだ。
敵対者。ライバルや好敵手でもなく、敵対者。温度のない表現。
やはり、気に食わない。
☭「…で?今、お前の敵対者が目の前にいるわけだが」
☭「______殺さねぇの?」
🇺🇸「…もう終わったことだろ」
☭「ふぅん?」
自身のマフラーを脱ぎ、アメリカに投げ捨てた。「うおっ」という短い悲鳴が聞こえた気がするが気のせいということにしておこう。
☭「ほら」
☭「お前の目の前で、“敵対者”が無防備に首元を見せてるぞ?」
🇺🇸「……何がしたいんだ?」
☭「さぁ?」
一歩。アメリカに向かって歩む。
首元を見せつけるように。
旧国が、無防備になったそこを顕にして。
それがどういう意味か。
☭「なぁ」
☭「俺、旧国だろう?お前がぽきっとその腕で折れば、俺、死ぬぞ?」
☭「敵対者なんだろ?排除すべき敵なんだろ?
…だったら何故、殺さない?いや…何故殺せないんだ?」
_____旧国は、死ぬことができるのだ。
役目を終えた旧国は不死身ではなくなり、死ぬ権利を会得する。
今アメリカは、ソ連に与えられたその“権利”を、他でもないソ連に握らされている。
🇺🇸「…殺す理由がない」
☭「敵対者なのに?」
☭「あぁ………いや。寧ろ」
☭「…できないか?っは、小心者が」
ぴきり、とアメリカの額に青筋が立った。その顔を見た瞬間、脳に電撃が走った。
この顔だ。この、苛立って仕方がないという顔。
ぞくり、と背筋に冷たく、されど熱いものが走った錯覚まで起こった。
しかし、まだ。まだだ。
目的は、達成されていない。
☭「ま、仕方ないよな。お前は昔からそう」
☭「自分が成り上がるために育ての親を斬り、他者を攻撃し、罵り甚振り。」
☭「………で、その大量の死体の上に立ってできた超大国サマが、まだ人の心保ってんだもんな?」
☭「あーあ、かわいそかわいそ。見ればわかるさ、だってお前、現に…」
☭「…現に、自ら罠に掛かった鼠ですら殺せな…いッ、
がぁッッ_______!?」
己の首に、アメリカの細い指が食い込んだ。
酸素と血の供給路が絶たれ、骨が悲鳴を上げている。
あと数秒で…首が折れる。文字通り。
声帯が潰れてるから音は出ないが、唇を動かすくらいならできた。
だから、唇だけ動かした。
____『気がついたら手遅れになっているところも昔から変わらない』と。
コメント
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読みました…。 朝の甘いやりとりから始まって、アメリカが職場で付き合ってることをカミングアウトする流れ、すごくドキドキしました。イギリスたちが「…誰と?」って理解できない様子、そこで一人だけ静かに「私と同じだ」って呟いた日本が…怖くて、でも目が離せなかったです。回想でのソ連の挑発と、それに負けて首を絞めちゃうアメリカも、この二人の関係性を象徴してるみたいで本当にやばい…。続きが気になりすぎます🤍