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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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1-1

起きて、ご飯を食べて、服を着て、髪を結ぶ。

準備が終われば学校に行く。

学校に着けばたわいもない話をし、授業を受ける。

学校が終われば適当に遊んで、家に帰宅し、お風呂に入って床に就く。

毎日同じことの繰り返し。

それが幸せなことだとも思えず、何も深く考えないまま生きる。

そんな当たり障りのないつまらない日常がずっと続いていく。



教室の扉を開けると同時に、私は挨拶をした。

「おはよう」

早い時間の教室には、数人程度しかおらず、誰からも挨拶は返ってこなかった。

そんなことは日常茶飯事だし、仕方ない節もあると思っている反面、

(たまには返してくれたっていいのにな…)

とも思ってしまう。

しかし、当然ながら、そんなくだらない事で朝から重たい気分になりたくないため、

そそくさとスマホをいじりだした。

しばらくSNSを見ていると、ふいにセンシティブな広告が流れてきた。

特に見ようともしていなかったが、ちょうどタイミングの悪いことに、

「はるおはよー」

と背後から声をかけられ、胸を鷲掴みにされた。

その勢いの反動で、私はその広告を誤タップしてしまった。液晶は女体でいっぱい。

「はるは今日もいいおっぱ、」

「い⁉︎⁉︎」

最悪だ、絶対に勘違いされた。

「やだ、はるったら。朝からどんなもの見てるのよ⁉︎」

「違う、間違えてタップしちゃっただけ」

とても言い訳に聞こえるようなことを言ってしまった。選択を間違えたな。

絶対にイジられる。

「もう、そんな嘘で取り繕わなくていいのよ‼︎」

「そういう趣味でも、ね、私は受け入れるから。」

何が受け入れるだ。

そんなツッコミを心でしながら、適当にあしらった。

「はいはい、ありがとうね」

私がそういうと、茜は親指を立ててグッドサインを作った。

煽っているのか、天然なのかわからない行動に

私はどう返せばいいのか戸惑った。

とにかく、会話を変えようとして、

「それより、胸を揉むのをやめてくれない?」

と伝えた。

さっきからずっと揉みっぱなしだ。

毎日毎日揉んできて飽きないのかと思うが、本人はニコニコなので楽しいのだろう。

「えー、しょうがないなぁ」

と茜は不服そうに言った。

しょうがないと言う割には離さないじゃない。

私がそう発言しようとすると、茜が、

「あ、そういえばさ」

と話を切り出した。

どうせまたしょうもないことだろう、と思いつつ

「なに?」

と聞いた。

すると茜は

「私、彼氏できました!」

と告げた。

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