2時間後,入間とアリスはげっそりとして中庭の芝生に横たわっていた
僕?僕は普段,偶にだけどベール兄様と鍛えてるからね
クララ「元気ペコペコ!?のど乾いたの?
ちょっ待ってね」
クララはぽんぽん,とスカートのポケットを叩いた
するとポケットからペットボトルと缶が出て来る
絶叫コーラと紅茶が入ったペットボトルだ
クララ「はい,ジュース!
イルイルは紅茶!お菓子もあるよ!」
入間「あっ,ありがとう……それって……?」
入間はクララのスカートに縫い付けられた2つのポケットを指差しながら言った
クララ「これ!?私の家系の特技なの!」
クララはまたポケットを叩いた
ポケットの中から蛇の様な玩具と三叉の槍が飛び出した
クララ「呼び出し(トイトイ)っていうの!
見たことある物なら,なんでもだせるよ!」
入間「へぇ,すごい……!」
さっきら玩具はこれで出していたんだ
僕にも出来ないかな
『呼び出し(トイトイ)』ボソッ
そう呟いてポケットを叩くと,ソロモンの知恵の指輪が出て来た
おお,便利だ
でも後で返しておこう
〜その頃のソロモン〜
ソロモン「あれ,俺の知恵の指輪どこいった?」
バルバトス「なくしたんですか,ソロモン」
ディアボロ「うーん…イルの魔力を微かに感じるからイルが何かやったんじゃないかな?」
ソロモン「あっはは!イルならやりかねないね!」
「あれー?クラりんだ!」
突然そんな声が 響いた
振り向くと中庭を囲んだ回廊から柄の悪そうな生徒が3人,此方を見下ろしていた
クララ「よっちゃん!」
クララは答え,駆け寄っていく
「まぁーた,飼い主,増えたのかぁ?」
クララ「うん!」
よっちゃん,と呼ばれた生徒がクララの頭を撫でている
まるでペットを扱う様に
「ま,いいや。ジュースくれよ」
クララ「うん!」
クララは元気に頷いた
周りに居た2人も続いた
これもまたクララは元気に頷いたポケットからジュースを3本取り出して渡す
「ごち。じゃーな」
生徒達はジュースを受け取ると用済みと言う様にさっさと行ってしまった
入間「……いまのって」
入間はきょとんと目を瞬いた
クララ「あのね!ああやって,なにかあげるとね!
よろこんでくれて,たまーに,いっしょに遊んでくれるの!」
ニコニコと云うクララに入間は黙り込んだ
『それは……』
クララ「でもね!こんなにちゃんと遊んでくれたのは,入間ちたちがはじめて!」
クララはあせあせと云うと照れ臭そうに続けた
クララ「だからね……あのっ。また……いっしょに,遊んでくれる……?」
入間「……うん!」
『勿論だよ』
僕は偽るのを辞めた
クララは嬉しそうに笑った
アズ「やめましょう,イルさん,入間様……!
アホがうつります……」
クララ「あっ,アズアズ復活した!?遊ぶ!?」
『今日はもう辞めておこっか』
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