テラーノベル
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「ねね、月、めっちゃ綺麗じゃない?」
「…愛の告白、笑」
「違っ、ん〜、嫌いじゃないよ☆」
なんて、笑わせてくれる彼は、ずっと笑ってたよね。明日、俺が死ぬと言っても、助けないでね。…俺は、友達なんていなくて、それでも、大事な人はできた。また、新しく―。
でも、彼の世に行けば、あなたのことがまた大切になる。あの子のことも忘れ去って、ただ、そのまま、あなたのことを愛していたい。「大切だ。」「愛してる。」「ずっと一緒にいたい。」と、面と向かって言えるから、きっと、ちゃんと言えるまで待っててほしい。俺が彼の世であなたと会うまでは、ずっと、彷徨ってほしい。あなたにも、「愛してる」って、言ってほしい。両想い、共依存、また別での愛の形だろうがなんだろうが、俺は“2人”を大切にして、愛している。2人とずっとイタい。あの子は此の世、彼は彼の世にいるのならば、きっと俺は冥界で彷徨っている。だって、どっちにも大切な人がいるから。「どっちともいたい。」なんて願いは、絶対に届かない。…当たり前だった。
コメント
1件
うわ、第10話…一気に引き込まれました。「明日、俺が死ぬと言っても、助けないでね」の一文がもう、胸に刺さります。現世と彼の世、二人の大切な人の間で彷徨うジレンマ。冥界で彷徨い続けるという決断が、逆に“2人”をともに愛する形なのかなって考えさせられました。月光の下の軽いやり取りと、その後の重みの対比がすごく効いてる…。設定の使い方が本当に巧いですね。