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【 🥂✨×🌞 】【 🦊×⚔️ 】
※女モブ視点
※付き合ってる
※名前伏せ無し
※ご本人様とは一切関係ございません
とある冬日の昼下がり。
カフェで友達とまったりと紅茶を飲んでいると、2人来店した。
高校生と思われる制服姿の青年と白いニットに黒のトレンチコートを着ている人。
そして、両方もれなく顔が良い。
「いらっしゃいませ〜、空いてる席にどうぞ!」
店員の声を聞き、ゆっくりと店内を進み始めた。
「もちさん、あそこ空いてるよ。」
白いニットの人が制服の青年の方を叩き、席に指を指した。
「あ、ほんとだ。」
青年は指の方を見ると、そこへ向かって歩き始めた。
その席はちょうど私の隣の席で、心臓がバクバクと動く。
私は前に座っている友人を見ると、同じ気持ちなのか左胸に手を置いていた。
2人が隣の席に座り、注文表を見始める。
数分悩み、
「すみません。」
と、白いニットの人が店員を呼んだ。
「ご注文お決まりですか?」
「コーヒー1つとショートケーキ2つ。…と、もちさんは?」
「コーラ1つでお願いします。」
「はい。少々お待ちください。」
店員にも礼儀正しく接しており、勝手ながら育ちが良いことを確信した。
今日は店内が空いており、あの2人にもすぐ注文品が届いていた。
「ごゆっくりどうぞ。」
「「ありがとうございます。」」
店員に軽く頭を下げ、頼んだものを啜る。
「もちさん、ちょっと聞いてくんない?」
口から離すと、白いニットの人は前に座っている制服の青年に話しかけた。
制服の青年はケーキを1口食べながら頷き、彼の方を見た。
「最近さぁ、不破さんが…」
あぁ、やばい。会話が耳に入ってくる。
ごめんなさい!!でも、不可抗力なので許してください!!
「構ってくれないっていうか…仕事忙しいのはわかるんだけどね!?」
彼女の愚痴か何かだろうか?
女子がよくやっているのは目にするが、男子となると珍しい。
「気長に待ってあげたら?前までは結構構ってくれてたんでしょ。」
「…わかりました…。」
青年からのアドバイスに、しょも…と見えるはずのない犬の耳と尻尾が垂れているように見えた。
「もちさんは何かないの?不満的なやつ!」
自分も何かアドバイスをしたいのか、自分だけ不満を言うのは嫌なのか、制服の青年に聞いている。
「無い。」
顔色ひとつ変えずに否定する制服の青年。
「強いて言うならは無いの?!」
どうしても聞き出したいのが丸わかりで、少し面白かった。
「はぁ?強いて言うならぁ…?」
制服の青年は考えるような素振りをしてから、
「…料理上手いところ。」
と、言った。
料理上手い彼女の何が不満なのだろうか。
白いコートの人もそう思っていそうに首を傾げている。
「家帰りたくなくなるし。」
「惚気じゃん!!」
不満じゃなくて惚気。
驚きだ。
「いいなぁ…仲良くて…。」
白いニットの人は机に頬をつけ、むすっとした表情をしている。
「甲斐田くんは待てばどうにでもなりますし、変わりませんよ。」
コーラを飲み、青年はケーキに手をつける。
「そうかな…。」
少し嬉しそうに口角をあげる白いニットの人。
顔がいいから許される行為すぎる。
「…あ、甲斐田くん、ガッくん達来ましたよ。」
制服の青年は窓の外を指す。
…ん?『くん』?
「たち?!不破さん、来てるの?!」
白いニットの人は顔を上げ、先程よりいい笑顔でそちらを見た。
私もバレないようにその方向を見る。
「来れたみたいですね。…行きましょうか。」
「うん!」
2人は席から立ち上がり、会計へと向かう。
私は窓の外を見て放心状態。
先程の2人が会計を終え、外にいた新たな顔の良い人達と合流している。
私はハッ、とし、友人の方を見る。
同じタイミングだったのか、友人と目が合う。
友人は興奮した様子で顔を赤くしている。
私には気持ちがものすごくわかった。
なぜなら、彼らが話していたのは『彼女』ではなく、『彼氏』の話だったのだから。
スクロールお疲れ様でした!!
こういう話、すこすこのすこです。
愚痴ったり惚気けてて欲しい。マジで。
誤字脱字はスルー🙏🏻