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【TETTA side】
「お前さ、いつになったら告るの?」
なおやとTikTokを撮り終わって
帰ろうとしたある日
急に言われた言葉に思わず固まった
「は?」
「告んないの?」
「何?誰に?お前に?」
「何で俺なんだよ笑」
「じゃあ誰…」
「玲に決まってんだろ」
「……玲?なんで玲?」
「え?お前無自覚なの?」
「なにが」
「玲のこと、好きなんだろ?」
「………は!?なんで、」
「なんでってお前わかりやすいよ?」
「うそ」
「気付いてないの本人くらいじゃない?」
「え、、他のメンバーは」
「皆気付いてる」
「……うそだろ」
「なに、バレてないと思ってたの?笑」
「え、うん」
「バレバレだわ笑」
「そ、か……え、ねぇ」
「…なに?」
「………ひ、引かないの?」
「引く?なんで?」
「だって…男同士で」
「今どきそんなの気にするやついないだろ」
「しかもメンバーだよ?」
「たまたま好きになったのがメンバーなだけだろ」
「……優しい、ね」
「あのさ」
「ん?」
「言っとくけど、皆同じ考えだからね」
「…ありがとう」
俺はなんて恵まれてるんだろう…
「なおくんはいつから気付いてたの?」
「EBiiSH結成して2年目くらいの時」
「え!!そんな前から!?」
「うん、だってお前わかりやすいもん笑」
「うそ…隠してるつもりだったのに」
「俺とか幸輝が玲と話してたり、触ったりしてる時のお前まじで怖いよ?笑」
「まじ…?」
「玲にバレてないのが奇跡だと思うわ笑」
自分で言うのもなんだが
結構上手く隠せてるつもりだったから
なかなかに恥ずかしい…
「で、いつ告白するの?」
「…告白はするつもりないよ」
「は?なんで」
「だって、、」
「俺らの事は気にしなくて大丈夫だよ?」
「うーん、それもあるけどさ」
「なに?何が心配なの?」
「いやだって、振られたら気まずいだろ?」
「……まぁそれはそうだけどさ」
「玲とは今の距離感が心地いいからさ、
告白するつもりはないよ」
「…まぁ、お前がそう決めたならいいけど」
「うん、ありがとう。なおくん」
「後悔はすんなよ?」
「…大丈夫だよ」
後悔、ね
考えた事はある
気持ちを伝えないまま
玲が誰かのものになってしまうこと。
想像するだけでムカつくし悔しい、
それでも俺は今の関係を崩す方が怖い。
気持ち伝えて玲に拒否られる方がよっぽど嫌だ。
だから仕方ない…。