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※教祖×信者みたいな
※孤独の宗教 微パロ
俺の教祖様は俺に愛をくれる。
「ん、入ってええよ」
汚れなんて一切感じない真っ白な髪に、アメジストのような紫の瞳。
入ってきたのが俺だと分かった瞬間、笑顔になる俺の教祖様__初兎ちゃん。
「どしたん、ないちゃん。昨日来たばっかやん。もう寂しくなったん?」
初兎ちゃんの前に跪けば、甘い声で頬を優しく撫でてくれる。
「もう、俺、しょうちゃん無しじゃ生きらんなくなっちゃった」
左頬に触れる右手に頬ずりをする。深い紫の瞳を見つめるだけで頭がクラクラしてきそう。
初兎ちゃんは孤独だった俺に愛をくれた。何度も何度も。でも、初兎ちゃんの愛を知っていく内に、もっともっと愛が欲しくなってしまった。
もう孤独じゃないと分かっても、愛の飢えを感じてしまった。
「ねぇ、俺に一生分の愛、頂戴?」
「勿論。神からの愛、いくらでも上げるよ。」
そう言って不敵に微笑んだ初兎ちゃん。
騙されてたって良い。この愛が偽りだったとしても良い。それが俺が求めてる愛なんだから。
だから、沢山愛してね、教祖様__♡
信者様が来ております、という使いの声を聞き、兎を撫でながら信者を通す。
扉が開き、隙間から見えた桃色の髪と双葉に自然と口角が上がった。
「どしたん、ないちゃん。昨日来たばっかやん。もう寂しくなったん?」
僕の足元に跪くないちゃんの頬を撫でる。
頬の色を瞳と同じ色に染めるないちゃんに愛しさを覚える。
「もう、俺、しょうちゃん無しじゃ生きらんなくなっちゃった」
そう言いながら僕の右手に頬ずりをするないちゃん。
だいぶ僕に依存してきてるみたいで、再び上がりそうになる口角を必死に抑えた。
孤独を愛に変えていく度に僕に依存してくないちゃんが堪らなく愛おしい。愛に、僕に狂っていく信者を見るのは楽しい。
その信者の中でもないちゃんは特別。もしかしたら、僕もないちゃんに狂っているのかもしれない。
なんて心の中で思いながら、耳に付いているピアスを触ったりしてみる。
「ねぇ、俺に一生分の愛、頂戴?」
桃色の瞳の中で紫を揺らめかせながらないちゃんが言う。
「勿論。神からの愛、いくらでも上げるよ。」
神という名の僕からの愛を。
世間からどう言われたってどう思われたって良い。
これが僕らの愛のカタチだから。
二人楽しく堕ちていこうぜ、
僕の可愛い可哀い信者__♡
※信者×教祖でもよかったもしれない……🤔