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捏造注意
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今日はとても綺麗な星が見れるらしい。
そう言っていたのはお馴染みのゼノで流星群が見れるよと言っていたのを思い出したけれど、外に行くのは少し手間なので諦めていた。
それに今日の夜はルーナのお部屋で女子会をする予定なのだ。そっちの方が重要度が高い。
そんなこんなで、私は隣にあるルーナの部屋を訪れていた。ルーナと一緒にベッドの上に座り3700年前はどんな事をしていたのか、話題は兎に角尽きなかった。
「最近、スタンリーとはどうなの?」
「んぐっ」
思ってもいない質問に思わず食べていたものが噴き出しそうになるも何とか呑み込む。
「特にこれといって何も無いかな」
「そう。」
あまり興味が無かったのだろうか。それとも踏み込まないようにしてくれているのか、恐らく両方だろうけれどルーナは飲料水を口に含んだ。
「ルーナはスタンの事どう思う?」
「軍人さん」
「それもそうだ」
彼は此処を護る軍人だ。
誰よりも強く逞しく人を統率する人間。
そんな彼が私を、好きだなんて思う筈がなかったし私は今もあまり信じきれていない。
その内飽きるだろうとも感じている。
だって、この世界には沢山の彼に見合うような美しい人がいるもの。私は相応しくない。
まぁ、その内飽きてくれるだろう。
それまでの辛抱だ。
「本気だと思うわ」
「え?」
「アナタの事本気よ」
「…わたしは、」
あなたはどう思ってるの?そう聞かれ言葉を返そうとしても口は開閉するばかりで音にはならず静寂が私達を包んだ時
バン!
隣の部屋―私の部屋から扉を乱暴に開ける音が響く。
そんな事をする人物は一人しかおらず、私とルーナは顔を見合せつつも扉に手を掛けて、恐らく少し驚いているであろう彼を呼んだ。
「スタン」
「なんだ、そっちに居たのかハニー」
「ハニーじゃない」
本日十数回目となる会話に溜息をつきつつ彼をもう一度見上げる。
いつも通りに煙草を吹かし飄々と私達を見下ろすスタンはどこか楽しげに笑っている。
「コイツ借りてく」
「わかった」
「え、え、ちょ、」
スタンとルーナは私も関係あるであろう会話に一切参加させること無く、ルーナは了承しスタンはニヤリと不敵に笑いながら私を容易く抱き上げた。
「待って!?」
「なんだよ?落ちたくなけりゃ捕まってな」
「どこ行くの!?」
思わず日本語が出そうになったがすんでのところで呑み込み英語で話すとスタンはまぁ、少し待ってなと大股で歩き出す。
背の高いスタンはあっという間に外に
出て、見晴らしのいい岩山の上に私を降ろした。
「寒かったら言いな」
「え、あ、うん??」
スタンは私の隣に腰を下ろすと先程まで咥えていた煙草に火をつけた。
いつもの事ながらスタンの行動がよく分からない。
「スタン?」
「ん?」
とびっきりの甘い声と笑顔で私に目線を向けるスタンに思わず息が詰まる。
本当に顔がいい事を自覚した人の笑顔は辛い。
心臓を鷲掴みにされた気分だ。
咎めようかとも思ったがそうしたら今度は話が逸れてしまうだろうし何より混乱しそうだ。
「なんで外に連れて来たの?」
「今日は流星群が見れるんだろ?」
ゼノと話してるの聞いだぜとスタンは言う。
つまりスタンは私とゼノがその会話をしているのを聞き私が嬉しそうな顔をしていたから連れて来たという事になる。
ああ、もうほんとこの人は……。
「ズルい人」
「ん?今なんて言った?」
日本語じゃ分かんねぇよとスタンは私を見下げるが私はお構い無しに岩山に寝転んだ。服は汚れるだろうが顔を上げてみるのも首を痛めるだけだろう。
「あ!見てスタン!流れ星!」
暫く話しながら見ているとキラリと空に光り輝く線が走る。
筆で描かれた光の線の様に真っ直ぐに時折ぼんやりと光りながら何本もの線が幾つも現れる。
思わずスタンの服を引っ張ればそうだなと差ほども興味無さそうに相槌を返す。
「スタン、星に興味無いでしょ」
「そうだな」
「じゃあなんで…」
私を連れて来たの?という言葉はスタンによって防がれた。一瞬だけ重なった唇に思わず手をやる。
「キスはやめてって言ったでしょ!?」
「あー、そうだったか?」
忘れてたと宣う彼を下から睨み付けるも全く効いているとは思えない。
「そういうのは恋人同士がするものだからやめてって言った!!」
「ふ〜ん」
意味ありげに気の抜けた返事を返すスタンはじゃあ付き合ってよと笑った。
「え、あ……」
「この前好きだって言っただろ?忘れてんならもう一回言ってやんよ」
グイッと私を抱き起こし耳元で「俺と付き合って」だなんて甘い声で囁かれる。
顔に熱が集まるのがわかる。
「前にも言ったけど待つのは得意だかんね」
「いや、あの」
まだ返事はしなくていいとスタンは言い、胡座をかいた膝の上に私を乗せるとそのままその長く美しい腕で私を包んだ。
「体冷えてんね」
「少し、寒かったかも」
ああ、流れ星に本当に願いを叶える力があるのなら、どうか、どうか、彼にはこの赤いであろう顔が見られていませんように。
私はもうそれどころではなくなった流れ星にそう願いを込めた。
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・女の子
星を見るのはとても楽しかったけどスタンリーの所為でそれどころじゃなくなった
もう後戻り出来ない所まで来てる
この後眠りかけた
・スタンリー・スナイダー
顔が赤いのはガッツリ見てた
あと少しだとニヒルに笑っている
眠りこけてる女の子に内心警戒心が無いのを心配してたがこれみよがしに抱き締めてキスしまくってたしなんならこいつは星に全く興味が無い
女の子しか見てない