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主の実話を元に作られてます。
なんでも許せる方のみお進み下さい。
【?side】
金木犀を買った。いい香りがする
部屋に飾った。モノクロだらけの部屋に色がついた
金木犀は、オレンジ色で、明るくて
大好きで大嫌い
部屋に入る度にふわっと香る金木犀の香りが
いつも姉のことを思い出させる
【brside】
br「お邪魔しま〜す」
kn「いらしゃ」
今日はきんさんの家に遊びに来た
なぜかと言うと急に呼ばれたから。うん、なんで?
br「いい匂い…」
kn「あ、分かる?」
br「わかるよ〜なんの匂いだろう、これ」
kn「ん、あれ」
きんさんが窓際を指さす
そこにあったのは窓から見える青空に映えるオレンジ
br「金木犀?」
kn「あたり」
br「へ〜、きんさん生け花とかやるんだ」
kn「この時期と言えば金木犀でしょー」
br「まぁ、確かに、?」
金木犀の時期に少し早くない?
…そういえばなんで呼ばれたのか聞いてなかった
br「ね、きんさん」
kn「ん?」
br「なんで僕呼ばれたの?」
kn「んー、一人でいると心細いから」
br「心細い?なんで?」
kn「まぁいいじゃない。なんか飲む?」
話をそらされてしまった。心細いってなんだろう
br「んー、ココア飲みたぁい」
kn「おk、ちょっとまってて」
br「はーい」
きんさんがココアを入れに行ってる間に金木犀を観察することにした
br「…ん?これ…」
kn「Broooock」
br「!きんさん」
kn「何してるの?そんなマジマジと金木犀見て」
br「んーん、なんでも!綺麗だなって」
kn「でしょー?」
一瞬疑問を解決しようと思ったが、きんさんの声がいつもより低く感じてやめた
br「お湯沸かしてるの?」
kn「うん、やっぱちょっと時間かかっちゃうね」
br「僕は全然大丈夫だよ」
「作ってもらってる側だしw」
kn「そう?良かった」
br「あ、お湯湧いたんじゃない?」
kn「ほんとだ、ココア入れてくるね」
br「うん」
きんさんが行ったのを確認してもう一度金木犀を見る
br「やっぱり、これ…造花だ」
金木犀の時期は9月中旬から、少し早いと思ったけど合ってた
でも造花ならなんで金木犀の香りがしたんだろう
br「…ルームミスト?」
この間本屋に行った時に金木犀のルームミストを見たから、
もしかしたらそれかもしれない
br「なんで…?」
なんでわざわざ金木犀の造花とルームミストを買って飾って香りまで?まだとはいえもうすぐ金木犀の時期なのに
kn「Broooock、はいココア」
br「あ、ありがときんさん」
kn「そいえばBroooockなんで呼んだのか気になってたよね」
br「あ、うん。なんで何も無い日に呼んだのかなとは思ってたけど…」
kn「教えてあげよっか」
br「教えてくれるなら聞きたいかな」
kn「んーと…死なない為」
br「死なない為…?」
kn「そ」
尚更分からない。死ぬ?なんで?
kn「今日って9月1日でしょ?」
br「そうだね」
kn「9月1日って1番自殺者が多い日なんだよ」
br「そういえば聞いたことあるような気がする」
kn「俺は今日俺が死なないために、誰かに監視して欲しかった。」
br「てことは僕である意味はないってこと?」
kn「そんな事ないよ。Broooockっていい意味で何考えてるのか分からなくて一緒にいて楽だから」
br「それほんとにいい意味?」
kn「いい意味」
br「んー、なんか納得いかないけど褒められてるっぽいし」
「いっか…?」
今なら聞いてもいいかな…
br「一つ質問いい?」
kn「ん?」
br「あの金木犀って、造k「だよ」
br「え…」
kn「造花だよ」
br「なんで造花?わざわざルームミストまで買って」
kn「生きてる花買うと枯れちゃうから、花買う時は造花買って、その匂いのルームミスト買ってるの」
br「なるほど、確かに造花なら枯れないか…」
「でも育てるっていうのも花の醍醐味じゃないの?」
kn「…」
br「?」
kn「俺さ、命尽きる瞬間嫌いなんだよね」
br「え、まぁ、好きな人はいないと思うけど…」
kn「普通とかじゃなくて嫌いなの」
br「な、るほど、?」
花に対して命尽きる…少し言い過ぎだと思ってしまった
でも、それも直ぐにそうは思わなくなった
kn「…いいや、これは」
br「え〜なに?気になるじゃん!」
kn「じゃあ言う」
br「うん」
【knside】
kn「俺、5つ上の姉がいたんだよね」
br「お姉さん?いたって…」
kn「俺が5歳の時に死んじゃって」
br「…」
あぁ…やっぱりその顔をする
kn「俺も5歳ながらにショックで、今はあんまり姉さんの記憶はないんだけど、」
「誰よりも優しくて強かったのは覚えてる。」
br「そう、だったんだ、、」
kn「病気だったんだけど、まだ子供だからなんの病気で死んだとか分からなくて」
「死んじゃう前の日までは元気だったのに」
「急に…倒れて、それで、」
話すって決めたのは俺なのに、話してると涙が出てくる。
だけどBroooockはそれでも俺の話を真摯に聞いてくれてる
br「そっか、」
kn「金木犀の香り、姉さんの匂いにそっくりだから、」
「でも生花買うといつか枯れちゃうでしょ?」
「それがなんか、姉さんが死んだってこと突きつけられるみたいで」
「まぁ、バカバカしいって言われたらそれまでだけど」
br「そんな事ないよ…」
そう言うとBroooockは俺に抱きついてきた
Broooockの「そんな事ない」が嬉しくて俺はさらに涙が溢れてくる
br「バカバカしくなんかない。僕は家族が死ぬっていう経験ないから大きいことは言えないけど、」
「少なくとも僕は、きんさんの気持ちが理解出来る」
kn「っ…ほ、んと、?」
br「うん、」
kn「よか、た…どうでもいいって、言われちゃうかもって」
br「僕そんなこと言うように見えてるの?」
「心外だなぁ…」
kn「違う!そうじゃなくて、」
br「ごめんごめん、冗談」
kn「!なっ…」
br「wごめんって」
kn「…許す」
br「ありがと」
やっぱりBroooockといるのは楽だ
嫌なことを考える隙がないから楽しい
kn「、w」
br「お、きんさん笑った」
kn「え、?」
br「今日ずっと暗かったからさ、きんさんは笑ってるのが1番だよ」
kn「ふふ、ありがと、Broooock」
「Broooockに話したらちょっと楽になった」
br「どういたしまして」
「僕でよければなんでも聞くからさ」
kn「…うん、ニコ」
はい、どこまでが主の実話でしょうか
7割くらい実話です。ハハッ(?)
なるべく暗めにならないように頑張ったんですけど
暗いですね。すみませんでした
ノベルとても楽しかった。時間かかったけど