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コメント
1件
rbru
前書いてた作品です、書き途中です。
文章おかしいです。
・
あーもうダメだ、死にたい、と思い、自身の腕に強く、爪を食い込ませる。普通の人なら痛いと泣き喚くくらいに、爪を奥まで食い込ませているが、今の俺にとってはこれくらいがちょうど良かった。腕から血が少量タラりと流れ、爪の中にもその血は入っていく。
(あー、星導帰ってこないかな…。)
こんなにも耐えているのだから、早く星導に褒められたい、今の気持ちを軽くして欲しいと、食い込ませた爪を更に奥まで食い込ませた。
「小柳くん、遅くなりました……って、またやってるんですか」
星導が帰ってきた。いい匂い、好き、早く気持ち楽にさせてと少しだけ感覚が麻痺ってる腕を星導に絡みつける。
「また変なこと考えてんですか?俺という存在がいるのに。」
と嫌味を口に零す星導だが、それとは反対に優しく包み込むように小柳にハグをする。そうすれば、小柳は少しだけ楽になったのか先程より表情は明るくなる。
「ほしるべ、俺、頑張った。」
と頭を撫でるように要求される。大型犬かよと思いつつも、優しく丁寧に頭を撫でる。ふわふわな彼の髪の毛は、いつ触っても心地がいい。記念に何本か貰おうかなと呑気に考える。
さて、と星導はどうして小柳がこのようになっているのか理由を聞かなければならなかった。大体は予想はついてる。だが、彼の口から聞きたいと星導は小柳に問いかける。
「小柳くん、何があったか教えてくれる? 」
と言うと、小柳はうんと頷く。いい子だねと頭を撫でると、小柳の口角が少しだけ上がっているように見えた。
なぜ、小柳がこのような状態になったかと言うと、星導の悪口を言ってたからだった。そんなの日常茶飯事だった。それは小柳も同様で、ヒーロー職は珍しいことでは無い。なので、その悪口が聞こえたとしてもお互い、無視して忘れることにしている。だが、小柳は違った。忘れようとしても、忘れることが出来なかった。
自分の事じゃないのに、まるで自分が言われたかのように脳内に再生される。
足でまとい、いた所で変わらない、邪魔
そんな言葉が本人ではない俺を苦しめた。
内容を聞いた星導は、無性に腹が立った。それは、俺に悪口を言ったのではなく、小柳を苦しめた方で。ほんと、俺のこと大好きですね〜と言わんばかりに、再度頭を撫でる。そうすれば、とっとと頭をグリグリと押し付けられる。
「なぁに、俺のために苦しんでたの?かわいい」
「嫌だった。俺の悪口ならまだしも、星導のは嫌。」
本当に俺の事好きじゃん。知ってたけど。
てか、今俺の悪口ならって言った?俺は普通に無理ですけど。
小柳という男は、自分よりも他人を優先してしまう傾向が多い。今もそうだ。もう少し、自分を気にして欲しいと思う。
「俺だって、小柳くんの悪口とか嫌ですよー」
「んふっ、…お前俺のこと好きじゃん」
可愛すぎるとニヤけが止まらない顔を必死に隠しつつ、小柳の腕に目をやる。帰ってきた時よりかは、血は固まっているが消毒とかしなくちゃなと思い、救急箱を持ってくる。
「小柳くん、腕出して」
そう言えば、小柳は素直に自傷行為をした腕をだす。ほんと、綺麗で白くて細い腕。赤、血が映える。壊れ物を扱うよに、丁寧に消毒をし、ガーゼを貼る。無事処置が終わり、小柳に目をやる。あー、なんて嬉しそうな顔を。今の顔、絶対俺以外に見せないでと言わんばかりに、強く抱きしめる。