「ここが…試験会場…?」
「あなたは…Bランクですね。あちらの部屋でお待ちください。」
「人数が多い…しかもみんな魔法にて慣れているような感じ…一筋縄では行かないよね…」
Bランクの魔法使いの皆さん、今からAランク昇格試験についての内容を話します。
試験主な内容は…「攻防」、です。
ルールを話します。
まずはランダムで4人のチームが組まれます。
その4人のチーム内で自分達の核、言わばチームの命を守ってもらいます。
核が壊されると全員退場となります。
残ったチームが3チームとなれば終了です。
相手のチームの核を壊すのが重要となります。
しかし、全員が核を壊しに行くと、守りが居なくなり、自分のチームの核を守ることが出来ません。
時と場合を考えて行動しましょう。
反則行為はありません。
それでは開始します。
「ざわざわ…」
「反則行為なしってマジかよ?」
「殺してもいいって事なのか..?」
「裏切ってもいいのか…」
何やら嫌な言葉がざわつき始めている。
あなたはチーム番号20です。
「うわっ…頭に直接言葉が…」
突然目の前の光景が変わった。
「おっ、お前らがチームか。よろしくな。みんなで頑張って行こうぜ。」
「俺は協力する気はない。1人で行く。」
「は?ちょ..ちょっと待てよ!」
1人が突っ走ってどこかへ行ってしまった。
「私、特殊な魔法が使えるの。気配が無くなる魔法よ。ステルスって呼んでるわ。」
「おお、すげぇなそれ、攻めに使えるな。」
「あ、君は?」
「僕は防御魔法が出来るから、守りは任せて。」
「おぉ!完全にバランスいいじゃねぇか!」
「俺は雷魔法が得意だ。範囲攻撃だからこの試験、有利だな!」
とてもバランスが取れてる、けど1人だけ居なくなってしまった…
協力性がとても重要になっていきそうだ。
「とりあえずは様子見でここで核を守っとくか
。1人で攻めに行くのもあれだしな。」
「あ、僕が防御魔法で自分を囲って相手の様子を見に行こうか..?」
「おぉ、じゃぁ任せた。俺らはここで守ってるからな。」
相手にバレないように魔素を抑えて…
そっと行こう…
…
何やら声が聞こえる。
「ちょ..ちょっと待て..!組まないか..?3チームは昇格出来るんだから組めばその3チーム内に入るかもしれないじゃないか..?な?な?」
何やら敵同士のチームの組合が起きているようだ
「俺は核を壊すまでだ。」
バコォン!!
チーム16脱落となります。
「嘘だあああ!!」
「チームの組合が起きてるなんて..こんなの魔法試験でもなんでもないよ…」
「そこに誰か居るのか?居るなら出てこい。 殺さずにしてやる。」
「…」
マズイ…魔力探知から気づかれないようにしてたのに…
「返事はNoか、いいだろう、俺を恨むなよ。 」
バコォン!!
「…居ない..?気のせい..?」
「目の前に谷底があって良かった…壁にシールドを刺してなんとか耐えてるけど…腕が…」
「まぁ、いいか、次は…近いチーム20だな。」
「…!次は僕たちだ..!早く戻らないと…」
「けどまだ移動が出来ない…」
「そろそろ居なくなったかな..?」
「よいしょっと。」
「急げ急げー…!」
その頃、防衛の2人組は…
「大丈夫か、あいつ?結構経ってるけど戻ってこねぇな。」
「まさか殺られちゃった?」
「さぁ…魔力探知しても流石に広すぎて分からねぇ…」
「…!誰か来るぞ!?」
「え!戻ってきた?」
「違う!違う奴だ!敵だぞ!」
バコォン!
「なんだ!?地面がひび割れた!?」
「煙で前が見えない…」
「とりあえずステルスで隠れるぞ!次に攻撃だ!」
「う、うん!ステルス!」
「煙で見えなくても…広範囲攻撃には無意味だ!俺の後ろにいろよ!」
「プラズマクラッシュ!!」
「これで痺れただろ…どうだ!?」
「残念、上だ。」
「あっ!核の真上に!」
「あいつ速すぎだろ!止めろーっ!! 」
「じゃあな。」
バキィン!
「…!?何だこれ…」
「ぁ…危ながっだ…疲れだ…」
「おぉ!お前生きてたか!」
「一時期死ぬと思ったよ…」
「あいつは多分触れた物を壊す特殊魔法だ!」
「私と同じ特殊魔法..?」
「特殊魔法って以外と居るんだね…」
「正解…だが俺はこの魔法しか使えないと思ったら大間違いだ。オーバーバースト!!」
横から暴風が吹き荒れてきた!
「シ、シールド!!」
「ッチ防御魔法か。面倒だな。」
「僕も防御だけしか使えないと思うなよ!」
「シールドスラッシュ!」
「…!防御魔法を変形して飛ばしてきたっ!が、俺の魔法を忘れてないか?」
パリィン!
「俺の魔法は物を壊す。魔法もな。」
「いいや…物は壊せても…手に触れたものしか壊せないんでしょ…?」
「…?..!あの女が居ない!?」
グサッ…
「後ろ..か…」
「気が紛れてる間にステルスで背後へ回ったのよ!やるでしょ?」
「そのナイフは僕のシールドで作ったナイフだよ。」
「凡庸性高くていいね!」
「ッチ…まさかここで死ぬとはな。」
「降参するなら回復魔法かけてあげるよ?」
「…頼む。」
「フルライフ!」
「助かった。降参だ。」
チーム3のメンバー1人が降参をしました。
「人…初めて刺したかもしれない…」
「勝つために人を殺すのって..気が進まないよね…」
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