『ふわふわダイブ』
🌷初めに🌷
❤︎二次創作・nmmn
❤︎水×白
地雷でしたら閲覧をお控え下さい
❤︎いむさんお薬接種します
❤︎闇要素・死ネタあり
「夢恋甘症候群」のお話
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ふわっと浮くモノクロトランプ
触るとほわっと光るクリスタル
そこらに浮いた僕の好きな物
そして何故か電子音が混じった音楽
軽く浮いてしまう僕
「またここか……」
もう、何回来たかわからない
この、パーティーの様な場所は
気づけば「いつもの場所」と化していた
そのパーティーの様な
「いつもの場所」は、
パジャマで来るのがお約束
招待状は…うーん…
……僕のポケットにいつも入っている
この「僕が好きなお薬」じゃない?
ここは、僕の好きな物で出来てるから
現実世界より楽しいし、飽き飽きしない
…でも、欠点がある
「好きな物」は追加してくれるけど
「好きな人」は追加してくれないのだ
……なーんてね…
夢の中で「好きな人」より
「好き」に会っちゃった僕は
元の生活へはきっと帰れない
そう
僕は “夢恋甘症候群” にかかっている
元々知ってたんじゃなくて
動画見てたら丁度出てきた
治し方は……
なんだっけ
「現実世界で夢の世界より愛してくれる人等を見つける事」…だっけ?
…いないと思う
僕は夢「で」恋したんじゃなくて
夢「に」恋してるんだよ多分
で、今は抜け出せずに…
正確には抜け出さずにいるしね
「いむくんをがっかりさせたくないから」
って 何もさせてくれない恋人より
好きな物なんでもあって
好きに帰れて
好きに来れる
夢の方が愛してるから
だから夢が大好き……なはず…
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僕の好きな物の中に「電話」があった
試しに受話器を取ってみると
現実世界の好きな人
“初兎ちゃん” の声が聞こえた
…ちょっと嬉しかったのは内緒
『…むくんの…愛……る……?』
多分
『いむくんのこと、愛してるよ?』
かな…?
“夢の世界”って分かっているのに
現実と捉えて
嬉しいやら安心やらの感情がでてくる
『最近…ムージ……好き……でさw』
『……よく……でるんだよね』
へぇ……スムージーかぁ…
明日来るし出してみようかな…、?
『そーなんだぁ…!
今度人参詰めのやつ出してやろうか…w』
『嫌い……はいむく…しょ?w』
『うげっバレた?ww』
ぇ……?今の僕の声?
何だかはっきり聞こえた様な……
僕のしょうちゃんと勝手に話さないでよ
あれ、今僕なんて思って……
僕が好きなのは
しょうちゃんなの?
夢の世界なの?
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ピンポーン
「はーい」
来た来た
僕は片手に持っていたスマホを置いて
玄関へ向かった
「ぉぉおっと……!」
最近ふらつくことが多い
…迷惑掛けないようにしないと
『やっほ、いむくん!』
「やっほ!」
「ささ、上がって」
『はーい!お邪魔しま〜す、!』
「…はい、コレ」
『おぉ!わざわざお菓子ありがとう、な?』
『…スムージー……?』
「、ぇ?前好きって……」
『前って…いつの話?』
「昨日だよ……?」
『昨日は……何も話してないで…』
「ぇ、?毎日飲んでるー、って」
『…たしかに毎日飲んでるけど……』
『いむくんには言った覚えないで?』
「へ……?w」
「そ、そんなこと無いよね……?」
昨日しょうちゃんの声で確かに聞こえた…
「っぁ」
…夢の話だ、それは
僕が見ただけだ
『まぁ、w』
『いむくんがエスパーかも知れないし』
『僕が忘れてるだけかもなw』
「っ、そうだよ、!」
「い、いやー……僕ってば天才!!w」
『ん〜、僕説が濃厚かなぁ……』
「ちょいちょいちょいww」
こうやって笑わせてくれるところは…
……好きだったり?
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「今日はしょうちゃんに迷惑かけたから」
「……倍にするか…」
僕は招待状をいつもの2倍
6粒流し込むことにした
…これは僕にとっての
“快楽”であり、“罰”
……起きれるはずもないけど
9時に目覚ましをセットして
しょうちゃんへの感情を
一緒に流し込むことにした
愉快な……でも少し不気味で切ない
メロディーが聞こえてくる
不揃いの形のトランプが目に入る
最近……みんな可笑しい
「どうしてトランプがないの?」
と聞くと、
『…何言ってるの?ww』
『馬鹿だなぁww』
って
まるで僕が可笑しいみたいな反応をする
まぁ、他人なんてどうでもいいけど
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嫌な時に目が覚めちゃった……
少しストレスに感じながら時計に目をやる
「17時4分……」
もう遅い時間だ……寝てしまおう
ピコン
「…誰」
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初兎
いむくん、!最近大丈夫?
ないちゃんから連絡があったよ
もし、あれだったらー……
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少し五月蝿いと思ってしまう自分がいる
「……返信は後ででいいよね…」
「りんごジュース……あった気がする」
冷蔵庫に重たい重たい脚を運ぶ
[何故僕なんかに]
[どうして連絡を]
……そんな言葉が頭によぎる
しょうちゃんの優しさは
りんごジュースのように
酸っぱく甘く……
なんだかいつもより苦く感じた
しょうちゃんの優しさや人間性も、
僕のことが好きなところも好きだけど
…夢の世界の快楽もとても素敵で
嫌なこと全部忘れられる
どっちもだなんてずるいのかな…
もう、いいや……何も考えたくない……
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『___……ん!』
ん、?だれかなにかいってる?
『___…くん!』
あ、このこえは
『いむくん!!!!』
「しょうちゃんだぁ」
『いむくん!!心配したんやで!』
『LINE送っても既読無視だし』
『周りには大量の睡眠薬が落ちてるし』
「そーなのぉ?」
『いむくん、?』
『____……、!!!』
あれ、なんていってるんだろ
まぁいいや
「それよりさぁ、」
『いむくん、!!!しっかりして!』
「“いつもの場所”にいかない? 」
『いつ、も、の場所?』
「かんたんだよ?」
『まさか!?ダメだよいむくん!やめて!』
「このおくすりをすきなだけたべるだけ」
「こんなふ、う、」
『いむくん、、?』
その時の彼はもう冷たくて
グラデーションのかかった綺麗な瞳には
少しだけ雫が浮かんでいた
『助けてあげられなくて、ごめんね、』
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《ふわふわダイブ》
2500文字お疲れ様でした!
どうでしたか!
話が急展開でごめんなさい……!
今回は貢物です🫶
『#ありさら、おやつの時間やで』
コメント
2件
わぁあああぁ!! だいすきです待ってやばい😭ストーリーめっっちゃ深くてしかも大好きな水白で最後の白さんの『助けてあげられなくてごめんね』がもう心抉られました、🥲💭最高すぎる貢物ありがとうです!!🫶🏻️💞