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虹執事
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あれから数週間後。
俺とユリは、再びあの雑貨屋に巡り会うことができた。
カラン、コロン。
ドアチャイムが鳴る。
「いらっしゃい♡」
店の奥から、低く甘い声が響いた。
「こんにちは、ヴィー」
軽く挨拶を返しながら、店内を見渡す。
目当ての物は……。
「これかしら?」
「……え?」
スッ、と目の前に差し出された商品を、反射的に受け取る。
手の中に収まったのは、まさに俺が探していたものだった。
「……なんでわかったんだ?」
思わずヴィーと商品を交互に見る。
俺はまだ、これが欲しいなんて一言も言っていない。
それなのに、どうして。
薄灰色の瞳を見上げる。
するとヴィーは、口元だけを楽しそうに緩めた。
「顔に書いてあるもの♡」
「……顔に?」
思わず自分の顔を触る。
そんな馬鹿な。
文字なんて、どこにも……。
「ふふっ♡」
ヴィーの笑い声だけが、店内に響いた。
コメント
1件
みぅです、読みました🥀 ヴィー、再会できたね…!「顔に書いてあるもの♡」って言いながら、まだ何も言ってない商品を差し出すの、ずるいけど可愛い。自分で顔を触っちゃう主人公も人間らしくてほっこりした。ユリも一緒に来てるのが、また良い距離感だなって。ミステリアスな空気感、すごく好きです。続き、気になります🌙