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遊郭
人の欲が集まる場所
遊女は客を寄せるために麗しく美しくいたずらに客に声をかける
声をかけられた男達はその甘い甘い欲と雰囲気に魅せられて女の1夜を買う
そして遊女達は金を落とさせるために甘美な毒をかけ男達はそれにまんまと引っかかる
けど遊女は女とは限らない
女も見惚れるほどの美貌を持ち人気になるのなら男だってなることができた
しかしそのような者は陰間茶屋などで有名になることが多い
けどほんの稀に花魁まで登り詰めれるほどの者が居たりする
そしてそれに当てはまるのが羅刹屋の
おなつの愛称で親しまれる なつ花魁だった
花魁は突如現れて見を売ることなくあっという間に花魁の立場についた
その息を呑んでしまうほどの美しさに気さくな性格に男共は金を積みその顔を拝み我が物にしようと熱を上げた
けどどんな金を積もうとも触ることはできなかった
なぜなら花魁は気分屋で1夜を引き受けるときと一切受けないという時があったからだ
逆にその行動が男達の熱を上げた
そして今花魁は与えられた広すぎる部屋で煙管を持ち煙を吐いていた
暇を持て余し花魁としては端なく着物をはだけさせ縁側に片足を乗り上げもたれかかっていた
すると声が聞こえてきた
「おい 入るぞ」
「は〜い どーぞ」
入ってきたのは小柄な男だった
普段全く表情を動かすことのないその男は花魁の姿を見て眉を少し顰めた
「…おい はだけ過ぎだ 四季ぃ 今は遊女っうこと忘れたのかぁ?」
「ん〜? 真澄隊長こそどこ見てんの 助平」
いじわるく煽るように笑いながら答えた
「ここでは隊長とは呼ぶなと言ったはずだが?」
「しょうがねぇだろ こっちのほうが慣れてんだから」
「うるせぇ てめぇの意見なんざ聞いてねぇ」
「相変わらず横暴だな〜」
「あ゛?」
「ごめんなさい なんでもないです 真澄さん」
「チッ…で?調査のほうはどうなってる」
「順調に進んでる そろそろ捕まえれると思う」
そうこれは潜入調査だ
この鬼が経営している羅刹屋に遊女殺しで有名の桃が出入りしていると情報が入り捕まえるためにも潜入が必要と判断されどういう訳か素質ありと診断された四季が花魁となり潜入し
ついこの前身請けの話まで出るほど親密度を上げることができたのだ
「てめぇしちゃあ上出来だ このまま気を抜かず演じとけ」
「頑張ったんだからもうちょい褒めてくれてもよくね?」
「甘ったれんな 報告が済んだなら俺は戻る」
「帰るの早くね?もうちょい居てよ」
報告が終わり帰ろうとする真澄の袖を引っ張り強請った
「やる事が溜まってんだ 離せ」
「俺、頑張ったんだけど」
対応が不服とばかりの表情を浮かべ袖を離さなかった
すると真澄は四季が使っている煙管を持ち、口に当て、煙を吸い
そして四季の顔を吹きかけた
「最後まで任務を終わらせたら褒美、考えてやる」
そしてそう言い残し呆然とする四季をちらりと見たあと部屋から去っていった
そして真澄がいなくなった部屋で四季は顔を赤くするしかなかった
「真澄隊長のバカ そんなことしたら期待するだろうが」
そして顔その熱を逃がすように意味もなく手で顔を扇いだ
その頃真澄はとても愉快そうに店を出ていた
「てめぇは俺のことだけを考えてたらいい」
誰に聞かれることをなくそう呟いた
設定
なつ花魁 『一ノ瀬 四季』
何故か遊女適正がありと判断された為遊女として潜入中
真澄には好意を抱いている
今回の1件でさらに加速した
淀川真澄
今回の任務の責任者
四季のことはクソガキとしか思っていなかったが今は誰にも渡す気がないほど四季のことを好いている
薄々気づいていたが今回の反応で決定打になり任務終わり次第食うつもりの人
コメント
1件
花魁の四季君は、相当麗しいだろうね… 真澄隊長の頭角を表し始めている恋慕の情の表現も凄く繊細で美しい 最高の作品をありがとう