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第1章.星になりたかった。
俺はこの日。星になると決めた。
「この人生に意味なんてあったのかな…」
そうして俺は入水した。
気がつけばそこは見知らぬベットの上だった。
「な、んでぃきて、」
声も掠れ掠れでまるで70歳程のおじいちゃんの声だった。長いこと眠っていたのだろう。
「…」
そこに無言で俺の顔をのぞき込む見知らぬ少女がいた。
「っ!!?」
びっくりして思わず飛び起きた。…そう思っている通り少女と俺の頭で火花が散った。
「っ〜〜!!」
頭を抑え痛みを堪えていると少女が俺の肩をポンと叩いた。振り返ると少女は文字の書いたメモ帳のようなものを持っていた。
「ジブンはレヴェン・フォーシェル。ここはグリーン・ウッドランド。田舎。川に溺れていたから助けた。名前は?」
レヴェン・フォーシェル?グリーン・ウッドランド?レヴェン・フォーシェルなんて言う名前は外国の名前だろうしグリーン・ウッドランドなんていう国?地域名?も聞いたことがない。それに外国の名前なのに日本語だ。これでも頭はいいしそれなりに偏差値の高い高校に通っていたからわかる。とりあえず俺は名乗ることにした。
「月神 唯。17歳。よろしく。」
立ち上がろうとした瞬間異様に吐き気がした。
「う…っ、ぐ…」
吐瀉物を見るとそれは赤い血液のようだった。その様子を見たレヴェンは慌てて外に出ていった。数分が経ちレヴェンは医者らしき人を連れて帰ってきた。
「余命1年と言った所でしょう」
「え……」
…ま、あんま悲しくないけど。元々死のうとしてたし。お医者様が帰ったあとレヴェンはもう1度メモ帳を見せつけた。
「なにかしたいことはない…?」
と書かれてあった。
「あまりないかな。」
そう答えるとレヴェンは俺の手を握り外へ走り出した。
「え!!!は!!!?」