「あんな事」があって数時間後、私はまだあの駄犬と距離を置いている。
流石にあれ程の事があった後、普通に接する事の方が難しいだろう。
もう一生話したくも無いし接したくも無いレベルで引いた。
出来ればなるべく同じ空間にも居たくはない。
だから私は、頑張って距離を取ろうと、かれこれ数時間部屋の端っこでずっと体育座りをしている。
流石にそろそろ尻が痛い。
…皮肉な事に、私達が今いる空間は100回イかないと出られない部屋だ。
あと「98回」
こんな気まずい状況で乗り切れるのだろうか。
と言うか、あの犬はプライドと言う物が無いのだろうか。
何時もは私に対してキャンキャン吠えて居るのに。
物凄く私の事を嫌っていた筈なのに、く、咥えるなんて……
数時間前の感覚を思い出し、急に顔が熱くなる。
もう忘れたい筈なのに、あの行為が気持ち良すぎて頭から中々離れないのだ。
段々自分の股間が熱を持ち始める。
クッソ、私は気持ち良ければ誰でも良いのか!? 見境無さすぎない!?
幾らなんでも、あの時を思い出して興奮するなんて、気が狂ってる。
中也と共に、自分自身への好感度も大きく下がる。
もうこの状況も今の中也との距離感も物凄く面倒になって来た。
チラッと中也の方を見るとベッドの上で眠りに付いている。
1時間前ぐらいに、気まずいのかベッドに入っていたから当たり前か。
この部屋には時計も、窓も無いので時間が今何時なのか、どのぐらい時間が経ったのかがとてもわかりづらい。
でも、流石に私も眠くなって来た。私もふかふかの布団で寝たい。
あの時は、もしかしたら中也は善意でやってくれたのか。それとも嫌がらせなのか。
確実に、嫌がらせの方が確率は高いが。
私は中也の事を、「許す」までは出来なくても、無視はしない方が良いのだろうか。
今まで私は中也と、どう言う事を話していたっけ。
そんな事を考えながら頭を洗う。
流石に寝る前に髪と体は洗っておこうと思い、風呂場に居るのだ。
家が静かなのもあって、シャワーから水が勢い良く出る音が普段より鮮明に聞こえる気がする。
…どうせ後数週間も出られないのならいつも通りに接したほうが私と中也も疲れないし、余計な気も使わなくて済むのかも知れない。
それに、これから何十回以上も自分の行為を見られるのだ。
慣れる以外無いだろう。
色々開き直ったら頭がスッキリした気がする。
風呂に入ったおかげでもあるだろうが。
水で濡れた体を、壁にかけてあったバスタオルで拭く。
髪の毛はサッと拭いた後は、面倒臭いし自然乾燥でも良いだろう。
とりあえずもう寝たい。
包帯は…明日代えの包帯をゲームマスターとやらに頼むとして、とりあえず付けない事にした。
本当はずっとつけて居たかったが、流石に汚いだろう。
脱衣所でさっきまで来ていたTシャツをまた着直す。
色々任務や書類整理で忙しかった為丸二日洗えて居ないから正直着替えたかったが、この部屋には「着れるサイズの服」はあるが私が「まともに着れる服」がないのだ。
だからしょうがなくこの服を着る事にした。
部屋に戻ってベッドへ向かう。
眠気に勝てず、ベッドの空いているスペースに横になった。
本当にこのベッドはいい素材で出来ていると思う。
寝心地が抜群だ。
中也がすぐ隣で眠って居るのが本当に嫌ではあるが。
まあ、流石の中也だって寝込みを襲う程頭のネジがぶっ飛んでは居ない筈だ。
そう自分に言い聞かせてゆっくり重い瞼を閉じた。
ーーー主のターン!ーーーーーー
いやー今回R18無くてごめんなさい😭でも太宰さんも、其処迄ガード緩く無いからさ、一回開き直って貰わないと中々進展しないだろうし、次回はがっつりやばいの書くからね。リハビリも兼ねて。
でも、悶々としている太宰さん可愛いよね!?ただそれが伝えたい作品でした。
次回も期待はほどほどに楽しみに待っててね(
追記
早く快楽堕ちさせたいよね。
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