―橙side―
「んん……」
目を覚まし、少し怠そうに体を起こす。
目の前にある時計を見てみれば、時計の針は7時を指していた。
二度寝でもしようか。なんて思いながら、ふと自分の身体に目をやる。
自分の目に映る自身の姿は、服を着ておらず、隣でまだスヤスヤと眠っている彼につけられたキスマークの後がたくさんついていた。
そんな自分の姿を見るのが恥ずかしくなり、ポッと林檎のように耳まで赤くし、布団に潜り込む。
隣で気持ちよさそうに眠っている彼の名前は、
“さとみ”
だった。
そんな彼とつい1か月前に付き合い始め、昨日やっとそんな彼と繋がれたのだ。
その事を思い出し、つい、横で眠っている彼に後ろから抱きつき、
「えへへ…(さとちゃんの匂いだぁ…)」
なんて、つい口元が緩んで微笑んでしまう。
―桃side―
どうも、皆さん、さとみです。
さっきから、俺の彼女の“ジェル”が可愛いです。
実は、ずっと前から起きてて、どうなるかなーなんて思ってたんだけど…すっごい可愛い…。
俺はクルッと振り返り、抱きついてきたジェルを優しく抱きしめ返し、
「ジェル…おはよ。」
なんて優しく耳元で声をかけてみる。
最初は“起きてたん…?”なんて恥ずかしそうにしながら、俺の腹辺りにグリグリと頭を押しつけてきてたんだけど、最終的には照れながら“お、おはよ…”なんてきちんと返してくれた。
その行動すらも可愛いし、最高…。
朝から良いもん見れたな…なんて思い、そろそろ起きるかと体を起こそうとしたところで、抱きしめる力を一層強くされる。
そして、耳元で予想外の言葉を言われる。
―橙side―
布団の中から出ようとする彼をより一層強く抱きしめて、俺からまだ離れないでや…。というようにアピールをして、彼を布団の中へと引き戻す。
そして、いつも彼からばかり言われている言葉を耳元ですぐに消えそうなくらいの小声で呟いてみる。
「さとちゃん…好き…大好き…愛してるで…。」
自分でも何をやってるんだろう。なんて恥ずかしくなり、彼のことを離し、反対側を向く。
だけど、今度は彼に後ろから優しく抱きしめられ、
“俺もジェルのこと世界で一番愛してるよ。”
なんて大好きな彼の声で呟かれる。
恥ずかしくなり、耳まで真っ赤にしている俺の姿を見て、さとちゃんは“ジェルー?照れてんの?可愛いじゃん…”なんて、また耳元で言ってくる。
「う、うるさい…照れてへんもん…!…って、さとちゃんも照れてるん?」
ふと後ろを振り向けば、若干頬を赤らめているさとちゃんの姿が。
いつも自分ばかり照れているが、今回は彼も照れてくれているようでなんだか嬉しくなる。
“うるせぇ…照れて文句あるかよ…?”
なんて短い言葉を吐く。
「文句なんてあらへんよ…ただ、照れてくれたのが嬉しかっただけや。」
なんて言いながら、さとちゃんの頭を優しく撫でてみる。
疲れていたのかさとちゃんは直ぐに俺の腕の中でまた眠り出す。
俺ももう一回寝るかぁ…なんて思いながら、彼と一緒に再び布団の中に入る。
「さとちゃん…いい夢を。」
コメント
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なせさあああん!!桃橙最高すぎて、、、、もう可愛いしなせさん上手すぎるし、、、、色々飛び所ありました(( こっちでも応援させてもらいます!!
めっちゃ良かったです、フォロー失礼します。 次の投稿も待ってます