僕は幼い時からずっと皆にチヤホヤされてた。親にも親戚にも友達にも先生にも、どこに行っても「可愛いね」を聞いてきた。
正直そんな人生楽しくない…
とは思っていない。 皆に褒められ注目されるうちにもう慣れてしまった。
今日も学校へ向かう。
ガラガラガラガラ…
僕がドアを開けるといつも通りみんなが駆け寄ってくる。
今日も可愛い!
ほんとに男の子!?
小さく呟く声ですら聞き慣れている。
そんな中、唯一心を開いている、イツメン、と呼べる仲間へ駆け寄り話しかけた。
涼「おはよう、皆〜」
元「おはよ涼ちゃん!」
綾「おはよ〜」
清「おっはー」
元「今日放課後どこ行く?」
綾「ゲーセンいこ!」
清「賛成ー!」
そんなこんなで一日が終わりかける。
涼「やば!教科書置いてきちゃった、」
綾「まってるよ、取っておいで!」
涼「ありがと!」
ガラガラガラガラ…
また僕が扉を開ける。
いつもみたいにみんなが駆け寄ってくる感覚がなく、少し不思議だ。
(あ、誰かいる、)
クールで大人しい、普通の男子生徒だ。
見るからにイケメンで陽キャなのに、
本読んでるとか…
涼「あ、あのー、」
?「あ、ごめん。」
涼「大丈夫ですよ」
?「ここの教室お気になんだよね。」
涼「そういえば、貴方ここじゃないですよね?」
?「うん。」
涼「あ、僕藤澤涼架です」
滉「俺若井滉斗。よろしく」
涼「はい!」
ドサッ…
滉「ん。」
すっと動いて僕が落とした教科書拾ってくれた…
なんだろう、若井さんと居るとドキドキするって言うか…
))おーい!涼ちゃんーー!
あ、そうだ、外でまたせてるんだった、。
滉「呼んでるけど。」
涼「あ、」
涼「それじゃあ、また今度会いましょう!」
涼「ごめんごめーん!」
綾「どんだけ時間かかってるの〜」
涼「ちょっといっぱいあってさ〜」汗
清「まぁいいっしょ!いこいこ」
元「20分くらいだったよね」笑
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