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後日談
事後表現
「ん、、」
「あ、起きた？」
「……おはようございます」
「おはよ。」
目をぱちくりさせながら前を見ると昨日見た肌色が目に覗く。
自分が下しか着てない事に無関心を示しながら前を見ると彼の髪から水滴が滴る
「風呂上がりですか？」
「うん。きっつんも入る？」
タオルでガシガシ頭を拭いながら口を開く姿を見つつ空中を浮かぶような気分で次の言葉を考える
慣れた手つきでヘアオイルを手に取り水滴が降らなくなった髪に馴染ませる様子を見ながら口を動かす
「いえ、昨日入りましたから」
「そっか」
目を細め柔らかく笑う姿に安堵しながら昨夜脱ぎ捨てた洋服を掴む。
「狐」
そう呼ばれ服を掴んだまま振り向くと崩れた髪に優しく手が触れる。
何が弱いものを扱うように撫でられ耳が熱くなり笑いが零れ始める。
「ふふ、なんですか？」
出た笑いは自分で分かるほどいつもより柔らかい。
優しく撫でる手に返すように彼の体を抱き寄せると彼の顔は少しづつ赤く染まり始め、先に出した言葉の続きを、彼の名前を呼ぶ
「阿形」
