うさぎさん

この世界にはウサギの耳のような物が生えている人達が居る。

耳が生えている人達を『フラッフィ』と呼ぶ。

生えてない方は『ロトゥン』と呼ぶ。

フラッフィの種類は全部で3種類ある。

『ドロップ』『ネザー』『レプス』だ。

ドロップは寂しがり屋が多く。

ネザーは甘え上手。

レプスは一番多い。

『シーズン』と呼ばれる期間がありその期間中フラッフィは声が出せなくなる。

まぁ短期間中だけなのだが。

そして俺の兄弟のスウェーデンはフラッフィでありその中のドロップだ。

普段は耳を収納しているが兄弟が居る時だけ耳を出す。

まぁフィンランドも生えてるしね。

フィンランドもドロップでアイスランドに寂しい時よく一緒に居る。

そしてさっき説明した通りシーズン中のフラッフィは声が出なくなり色々な物に敏感になる。

スウェーデンもさっきから無言で書類を片付けてるがなんかその…………圧が凄い……………多分寂しいんだろうなぁ…………というのは分かる。

うん分かるよ？でもね？圧掛けないで…………耳さっきから俺が動く度にぴこぴこしてるし多分コレ期待してんな…………？

「ねぇスウェーデン？圧掛けないで………？」

「…………」（プイッ）

そっぽ向かれちった。いつも通りつーんとしてるなぁ。

「甘えてくれても良いんだよー？」

「チッッッッ！！！」

めちゃくちゃ大きい舌打ちされたよ怖いね。

喋れないのでスウェーデンは舌打ちで色々意思表示してくる。

今のはキレた舌打ちだね。

んで足もだんだん地面を叩いてる。

これはうさぎの習性で怒ってる時にする足ダンって行為だ。

「ごめんって…………スウェーデン」

「……………」

あっこっちみた。可愛い。100点。（←兄馬鹿）

「ほらもう何もいらない事言わないから。おいで。ねっ？」

「…………」

そう言ったらトテトテ大人しくこっちに来た。

可愛い。

「どうする？お兄様の膝の上かい？それとも横？」

「…………」

おっ、今回は膝の気分か。

「よしよーし。スウェーデンの耳はフィンランドとはまた違うもふもふだねー？」

「んっ…………」

はーーークソ可愛い。

いつもは『貴様』しか言わないのにさ！！

ほんとに可愛いやべえ可愛い。

そらフィンランドの耳触ったノルウェーが逝くのも分かる。

めちゃくちゃ可愛いやべえよ。コレ。

さっきからずっと小さくぷぅぷぅ言ってる。

うさぎは鳴かないと思われがちだけど結構鳴くんだ。

この声は甘えてる声だよ☆

多分もう少ししたら眠くなってくぅくぅ言うと思う。

クソ可愛い。いつもとは違うくて可愛いなぁ。

「あり？寝っちった？」

どうやら寝てしまったらしい。

ドロップ種は凄く寂しがり屋で離れない。

というかシーズン中はずっと一緒に居ないと寂しくなるから離れないし離れられない。

だから良くアイスランドやフィンランドが一緒に居るんだ。

「あーあ…………お兄ちゃんこれじゃ動けないなぁ…………」

撫でてやると耳がぴこぴこ動くので面白い。

「スウェーデン〜起きてぇ……………足痛くなっちゃうから………ねっ？」

「んっ……………」

どうやら離れる気は無いらしい。

困ったなぁ…………

「スウェーデン〜………」

「んー…………」

ま、こうやって甘えてくれるのシーズン中だけだし…………寝かせてやるかな。