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第5話 ー 貴 方 と の 物 語 の 続 き ー
もしも俺たちが海から助けられたら、また二人で話せるだろうか。
俺の気持ちを貴方に伝えられただろうか。
答えのない未来を一緒に歩めただろうか。
〈ずっと、貴方の傍で笑えただろうか〉
あの夜の思い出が深く、深く、海の底へ落ちていく。
二人だけが知っている綺麗な貴方と弱虫な俺の大切な思い出を
底へ沈めていくのは出会ったあの日があったから。
貴方の鼓動はもう俺には聞こえない。
俺の鼓動も貴方には聞こえない。
二人で海の底に眠っている未来は誰が想像できただろう。
何年先も、何百年先も、誰にも邪魔されず貴方の隣で眠っていられるなら
それがハッピーエンドだ。
_ E N D .