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初投稿
🐙🌟×🐝🤣(微💡×🐝🤣)
⚠️注意
どっちも一般人(ヒーローではない)
🐙🌟、🐝🤣は初対面
死、病み描写有
後々他の方がでてきますが亡くなっています。
口調迷子
おかしな点等ありましたら指摘してくださると嬉しいです🙇
🐙🌟→『』
🐝🤣→「」
回想💡→《》
メールの会話→【】
episode2 ♡350↑ありがとうございます🙇
更新遅くなってしまい申し訳ないです…気長にお待ちいただけると嬉しいです
ここから先伏せ字なし
地雷さん、純粋さんは回れ右
🐝🤣side
『俺も自殺志願なんですよ』
「え……?」
正直、驚いた。そして、昨夜何故あそこにいたのか合点がいった。
『だから昨日海にいました。死ぬために。…だけど、マナに声をかけられて少し気が変わりました。』
「そう、なんだ…」
『…っ、マナはさっき自殺しようとしたんですよね。ごめんなさい、勝手に引き留めてしまって。お互い早く自殺できると良いですね。では。』
飲み物の代金を取り出し、足早に立ち去ろうとする星導の目には少し涙が溜まっているように見えた。
「待って!」
無意識に星導の腕を掴んでいた。
「そのさ、んーっと…星導が良かったら、連絡先交換せん…?」
咄嗟に出てきた言葉はそれだった。考えなしにも程がある。だって初対面、それも会って数十分。互いに死にたがっている。ただ、そのまま星導を帰してしまっては行けない気がした。
星導は目を見開きつつも、あはっ、と笑い、その頼みを快く受け入れてくれた。
あれから2、3日。
「何してんねん俺は…」
全く連絡をとっていないのだった。連絡を取ろうとした時もあったが、自殺を引き留めてしまうのではないか、あるいはもう自殺したのでは、と考え込んでしまい、躊躇していた。うだうだとしていると、携帯から通知が鳴る。
「!」
それは星導だった。間髪入れず送られたメールを確認する。
【マナ、まだ生きてますか?】
送られたのは生死確認のメール。いきなりのことだったが、星導が生きていることが分かり、少し安堵する。
【生きとるで!いきなりメールくれたけど…どうかしたん?】
メールが送られたのは何か理由があると思い、尋ねてみる。すぐに既読がついて返事が来る。
【もしマナが良かったら、やりたいことがあるんですよ。】
【やりたいこと?】
【最期に行きたいところ行きませんか?旅行的な(笑)手元にあるお金ぜーんぶ使って。】
行きたいところ、か。…あ、ライと行きたいって言ってた水族館とか、綺麗な夕陽が見れる海。都会の夜景を一望できるホテルに泊まる、とか。行きたいところはいっぱいあったみたいだ。
【行く!てか行きたい!】
【じゃあ、早速どこ行きましょうか?】
最期のお出かけ(仮)計画には2つルールがある。
一つ。どちらかが自殺するとなったら計画は何があっても強制終了。
二つ。できるだけいっぱい行きたいところへ行く。予定、準備ができ次第早く行く。
1番最初に行ったのはライと行きたがってた水族館。星導が俺の行きたいところから行こう、と気を遣ってくれたのだ。水族館には、見たことのないような魚、思わず見とれてしまうような海の生き物たちは俺の胸を躍らせた。
時々、
(ほんとはライが一番行きたがってたのにな)
と、考えてしまう。すると、胸がキュッと締め付けられ、ライがいないことを突きつけられるような感覚がする。
『…マナ、どうしましたか?』
そう、今は星導といる。
「…あ、ううん!何もないで!ほら!あれ、おもろい見た目しとる魚やなぁ!!w」
せっかく星導が提案してくれたこの計画を壊したくない。悲しい気持ちに無理やり蓋をして、無理やり笑った。
昼。
『マナ……、ト、トマト食べませんか…?』
「?どしたん、嫌いなん?トマト」
『これのどこが嫌いじゃないんですか!!』
水族館の近くの店で昼食をとろう、となり偶然星導の頼んだ料理にトマトが入っていた。話を聞く限りトマトはかなり苦手なようだ。ライもトマトが嫌いだった。
《うわ、トマトあるんだけど!!マナぁ〜食べて〜》
懐かしい。トマトがあると毎度俺が食べてたな。
「wwええよ、食べるよw」
最期のお出かけ(仮)計画、悲しい気持ちになるけど、意外といいな。
それから、俺と星導はいろんなところへ行った。祭りや食べ歩き、神社参拝にまぁ、それは色々と。
今度は流行りのものなど最先端的な街を歩き回り、夜には綺麗な夜景が見れるホテルに泊まる計画をした。大きなキャリーケースを持ち、電車を使ってその街へ向かう。
「うおー!着いた!星導、荷物置いて早く街歩こうや!!」
『あ、ちょっと!そんなに急ぐと危ないですよ!』
気分が高まってた俺は星導の言うことを聞く訳もなく、急いで駅の構内を行く。
『ちょ…!!マナ!!』
「あ、」
途中の下り階段を降りている時、運悪くキャリーケースがどこかしらに引っ掛かってしまい、俺は転がり落ちていった。
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