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#異世界ファンタジー
いも
43
モノクロナツキ
1,060
UMA
19
僕は変態なのかもしれない。
いつからかそう思うようになった。
クラスのみんなは普通に学校生活を送っているように見えるのに、僕は毎日どきどきしている。
みんなに気付かれないように、つい女子の動きを目で追ってしまう。
中学生の頃はこんなに気にしていなかった気がする。
高校一年生の時はどうだったかな…
同級生たちも成長して、僕より背が高い女子が増えたな、と思ったのがその頃だったかもしれない。
体操服に下着が透けて、それに種類があることに気付き、あの子は?…あの子は? …と確認していたのを憶えている。
髪を結んだりする時に、ふと上げた腕の袖口から見える脇の下にどきどきした。
落としたものを拾う時、胸元から見えた下着か肌着かわからないものに興奮した。
無防備な女子のスカートがめくれているのを見て、気付かれないように目の裏に焼き付けた。
夏が終わる頃には自分で…というのを覚えた。
同級生の、クラスの女子を思い返してするのはいけないことだとは思ったけど、一度してしまったら止められなかった。
高校二年生になり、在籍していた文芸部の部室でふとした時にエッチな小説を見つけた。
古い本のようで、文体は堅いし例えが多かったけど、読み慣れてくるとその光景が浮かび、とても興奮した。
あとからそれが官能小説と呼ばれていることを知った。
元々、部員も部室に来てもそれぞれ好きな本を読んだり、そもそも部室にも来ない人が多かったので全部読むのにそう時間はかからなかった。
三年生になり、相変わらずクラスメートをこっそり盗み見ては家で一人思い出したり、部室で官能小説を憶えるまで読み返したりと、頭の中はそういうことでいっぱいだった。
ある日の放課後、今日も部室に行こうか、それとも朝に見た石井さんのスカートの中を忘れない内に帰ろうか、と考えていると、聞くとは無しに加賀美くんと中田くんの会話が聞こえてきた。
加賀美くん…え?大原さんと…やった??
僕は聞いてないふりをしながら、二人の会話を夢中で聴いていた。
…ゴムを持って行くと…えぇ誰でも?一回限り?
それって僕でも…?
どきどきした。クラスメート同士のエッチ。
しかも自分にも可能性がある。
ガタタっ!
興奮して思わず椅子を引いてしまった。
!二人は周りを見回し小声になった。
…僕とは気付かれていない。
すごいことを聞いてしまった…
とりあえず帰ったらこの前保健体育の時間にもらったコンドームをカバンにしまっておこう…
それから毎日大原さんを観察した。
以前と変わって見えないけど…加賀美くんと大原さんは…したんだ。
どきどきしていた。クラスメートが…
僕も、僕も…
大原さんはすぐに帰ったり、友達と帰ったりと色々なパターンの日があった。
数日待った。
今日なら教室に残っている人は少ない。
大原さんは一度出ていったけど机にカバンがまだある。
大原さんの席の近くで待つ。
ポケットの中でそれを握り締める。
戻って来たらこれを見せて言う。言うぞ。
あ、大原さんが戻ってきた!
「あの…僕…」
【にせビッチ 舐められたくないだけだったのに】15話に続く
コメント
1件
みぅです、読みました🥀 主人公の「自分は変態なんじゃないか」っていう自問自答、すごく生々しくて…。思春期の男子のリアルな心の動きが繊細に書かれてるなって思いました。部室で官能小説を読んでるところとか、加賀美くんたちの会話にどきどきしながら聞き入る感じとか、すごく共感できた。最後、大原さんを待つシーンの緊張感…続きが気になります。