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「 来世もまたお前と 」



nksr 、srnk


nksr  …  両思い

メリーバッドエンド


死ネタ 、病気にかかります。



ご本人様には一切関係ありません




____________




Sr




「不治の病です。」




突如、目の前に居た医者に言われた。

その場の空気はまるで誰も居ないかのようにシーンとしていて、固まっていた。




「………ほんま、ですか?」




そう問いかける俺の声は震えていた。

声どころが手も、体も小刻みに震えている。

冷や汗が所々に湧いてきているのがわかった。

血がすーっと抜けてったような気がした。




医者は、俺の目を見つめて首を横に振った。




普通に、絶望した。

最近、顔の血色が悪いだとか、たまにふらついたりはしてた。だから病院に来た。

軽い病気にでもかかったんだろうな、と思っていた。でもまさかの、『不治の病』。

治らない病気。それを覆す方法なんてありゃしない。

医者によるとこの不治の病によって、俺の残りの人生は3日らしい。




3日だ。




3日は72時間で、72 時間というのは432分で、

432分は25920秒だ。



そんな僅かな時間なのに、この息をしている時間だけでもう、俺の人生は大幅に削れていっている。




「とりあえず、この薬出しときます。」


「……はい、ありがとうございます。」




薬を出されたが、こんなもの本当は出しても意味がないのだろう。声のトーン的にも、表情的にも、そう理解できた。




「……次の患者さんもいますので、本日はこれで診察を終わりますね、」


「…」




今の俺には、返事をする気力もなかった。

何も、頭に入ってこなかった。

俺は何も喋らず勝手に診察部屋を出た。




俺は、動く気力もないのに足を自宅に進めた。



もう、生きる気力がないんだ。

いやまぁ、どうせ死ぬけどさ。



なんだよ。不治の病って。

なんで俺なんだよ。なんで俺が死ななきゃいけないんだよ。女研だって、これからなのに。ライブだって、撮影だってどうするんだよ。

俺が居なくなったら、あいつらへのツッコミ、誰がするんだよ。




なぁ。





「誰か教えてくれよ……」





俺は泣き崩れた。

道路の真ん中で膝まづいて、硬いコンクリートの地面をとにかく叩いて、うずくまって、唸って、泣いた。



車は渋滞していた。

車はクラクションを鳴らし俺を怒鳴っていた。




このまま轢いてくれないかな。

楽にしてくれないかな。病気で死ぬより、こっちの方がましだよ。



その瞬間、誰かが俺の手を引っ張った。




「……ぼびー、行くよ。」



にきだった。

俺の相棒の、ニキ。

もう片方の手には袋を持っていてきっと、本当にただコンビニに買い物しに行った帰りで、たまたまここに通りかかっただけなんだろうな。




俺はにきに引っ張られてにきの家まで連れて行かされた。いや、連れて行って貰った。

その連れて行ってくれている間、にきは俺に何も問いかけることも、怒ることも、揶揄う事もせず、ただ、引っ張っていってくれた。




なんだろうな、今さっきまでの絶望が無くなったのうな気がした。

すごい、安心したんや。



そう考えると、俺は尚更この安心をもう感じられなくなると思ったら、また涙が溢れてきた。



そんな俺を、にきは優しく抱き締めた。

何も言わずに、 そっと背中を摩ってくれた。

包み込んでくれた。




「…ぅ、…っう ……に、き……」




俺の目からは大粒の涙が溢れた。

にきの背中にしがみついて、顔を埋めて、とにかく涙を流した。





「大丈夫、俺はここにいるよ」




優しい声だった。

その声は暖かくて、安心感があった。

涙は暫く止まらなかった。



数十分すると俺は泣きやみ、ひたすらにきを強く抱き締めていた。

「ぼびー?、もう大丈夫そ、?」



俺はその問いに対して首を横に振った。

まだ、この温もりを感じていたい。



「ん、そっか」



良くなったら教えて、そうにきは俺に言ってくれた。また涙が出そうになったけど必死に引っ込めた。







「…にき、もう大丈夫」


「はーい、」




んで、どうしたの。




遂に、聞かれてしまった。

そりゃそうだ。道路の真ん中で蹲っている相棒を見て何も無いなんて思うわけない。




俺は全部にきに話すことにした。

不治の病にかかって寿命がもう3日しかないということ。それで自暴自棄になっていたこと。もう、死にたいということ。とにかく全部。




「……そうだったんだ」


「言ってくれてありがと、頑張ったね」




そう言ってにきは俺の頭を優しく撫でてくれた。俺は鼻をすすりながら小さく「うん」と言った。




「りぃちょとかには言わん方がいい?」


「……言わんで、」


「ん、分かった」





もう、お前だけでええんや、俺は。

お前さえ最期まで居てくれたら、いい




だから




「……俺から離れんで、」





またにきは俺をぎゅっと抱き締めた。




そして、






「……当たり前だろ、馬鹿」



と言った。



にきは震えて居た。俺を抱き締める力は決して強くなかったが、絶対離さない、というくらい力が籠っていた。




「…絶対、離れてなんかやらないから、」


「…俺だって、離れて欲しくなんか、あらへんわ、」





ずっと、ずっと、お前の隣におりたいよ。




















3日というのは、あっという間だった。

寝て、起きて、飯食ってたらもうタイムリミットはたったの3分。ほんと、短かったな。





「……なぁ、ぼびー。」



「……なんですか、王子」




にきは俺の目を見て言った。




「……来世でも、絶対、俺の隣にいろよ」




にきの目には水が溜まっていて、今すぐにでも垂れてしまいそうだった。




俺はにきの頬を両手でそっと、優しく撫で、 垂れてくる涙を拭いた。





「絶対に、な。」


「お前の隣には、俺しか似合わんから、笑」





「っ……」






俺は、にきに口付けをした。

これが、にきとの、1回目のキスだ。





「……ずっと、ずっと…大好きや、にき」



来世、2回目のキスを俺にしてくれ




俺はそう言い残し、そっと、目を閉じて、この世を去った。






「……俺も、大好きだよ……馬鹿ぼびー…」



「…また、来世で」



















END




_________







うわーーー初めての死ネタ!!(

下手すぎるかもです   ‪🥲‎

でも我ながらに想像してたら涙出てきちゃったはは

突発的にonknのノベルが書きたすぎて書いちゃったんですよねこれ。



見てくれてありがとうございましたー!!!







👋


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