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『二章 花束、また冬が来るまで』
【食堂】
新しいビル探索を終えた次の日、食堂の空気はというと…
飯「…」
猫「…」
天「…」
見「…」
かなり凍りついていた
見「それで…薬師寺は私たちを呼んで、何がしたいの?」
薬「何って、見ての通り親睦会だよ」
俺たち5人は、薬師寺に呼ばれて無理矢理食堂に集められていた
天「なんでもいいけど、なんでこのメンツなんだよ」
薬「なんとなく?まぁ天谷は黙って聞いててよ」
天「…」
薬「さぁ、本題に入ろうか。…じゃーんこれなーんだ?」
秘「それって…!」
薬「そう、1回目の動機である秘密の手紙でーす」
見「…もしかして、今ここにいる私たちの秘密を持ってるってこと?」
薬「そりゃあそうでしょ、このメンツにしたんだし」
猫「…最悪でござる」
飯「その手紙…どうするの?」
薬「どうするのって…一つしかないじゃん、ここで発表しちゃいまーす」
飯「…」
見「…!返して…!」
見鏡は薬師寺に勢いよく歩み寄り、手紙を奪おうとした
薬「おっと、それ以上近づかないほうがいい」
薬師寺は銃を構え、俺たちに突きつけた
天「…撃つつもりか?」
薬「…どう思う?」
秘「…」
食堂の入り口には南京錠がかかっており、多分薬師寺にしか開けられない
そして多分、薬師寺は何かあれば本気で撃つ
ここにいる全員がそう感じ取っていた
薬「はい、じゃあ全員が落ち着いた所で、発表をはじめようか」
見「…さっさと終わらせて」
薬「じゃあ一通目は…見鏡からいこっか」
秘「…」
薬「えーっと…見鏡冷夏は、恋愛対象が同性。だって」
見「…」
猫「わ、割と普通でござるな…」
見「…あんたにはこれが普通に思えるわけ?」
天「まぁ、今じゃ普通だしな。割と」
飯「犯罪系じゃなきゃいいんじゃないかな」
見「…そう」
薬「…あーあ、つまんな。次行こっか」
薬「あ、面白いのみっけ」
薬「猫又疾斗は、女装癖持ちのロリコンで〜す」
飯「…女装癖持ちの…ロリコン…」
猫「しゅ、趣味でござる!…」
天「一歩間違えたら逮捕だろ、その趣味」
秘「天谷が言うと説得感強いな」
これは昨日聞いてたからあまり驚きはないな
薬「も〜、さっきから反応が薄いな!よく想像してみなよ!」
薬「休日暗い部屋の中…猫又がセーラー服着て幼女でおな…」
薬師寺は途中で話すのをやめた
薬「…撃つ気?」
天「…これ以上続けるならな。」
天谷が薬師寺に向けて銃を構えていた
秘「その銃…どこから持ってきたんだ?」
天「俺がいつも持ってるやつ」
あぁ、いつも腰にぶら下げてたやつか…
天「…今すぐに南京錠を開け、俺たちを解放しなければ撃つ」
薬「はは…天谷は俺のことを撃てない」
天「…」
天谷は銃口を薬師寺の左足に向け、迷いなく正確に撃った
薬「…っ!」
見「…!?あんた正気 …!?」
猫「殺す気でござるか!?」
天「殺しはしない、…殺しは」
そう言いつつも天谷は銃口を薬師寺の右腕あたりに構えていた
それに気づいて本当にまずいと思ったのか薬師寺は
薬「…わかったよ、今日はここら辺にしとく」
そう言い、鍵を開けた
薬「はぁ…」
秘「大丈夫か?」
皆が続々と去って行き、食堂に残ったのは俺と飯田橋と薬師寺だけになった
薬師寺は足を引きずりながら片付けをしていた
薬「…せっかくお菓子を用意してたのに…」
飯「本当に親睦会をやる気だったの…?」
薬「そうだよ!今日ここに集めたやつとはあんまよく喋ったことなかったし…」
薬「俺なりにコミュニケーションをとったつもりだったんだけどな…」
秘「お前のコミュニケーション歪みすぎだろ」
薬「…今日はもう帰って寝る。」
そう言い、薬師寺は足をずりずりと引きずりながら自室へ戻っていった
それに続くように俺と飯田橋は各自部屋に戻り、ベットに入り、意識を落とした
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