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生存if 軟禁
僕は無事とは言えないが、50日間の旅を生き延びた。大きな穴は空いてしまったし、顔に傷を作ってしまったけれど、今は治ったし、普通に生活できている。あれから何年経ったか、僕は大学生になった。承太郎やポルナレフのみんなはそれぞれの道を歩んで行ったようだ。
僕は普通の大学生活を楽しんでいる。何不自由ない普通の生活。
のはずだった。
あれはいつだったか、承太郎と初めて出会ったときの季節だった。僕は大学の友人と酔いつぶれて、宅飲みに行く最中だった。酔っていたせいか、記憶はおぼろげ。
唯一覚えていたのは、白いコートを羽織った、懐かしい匂いがする男。
何故か友人は僕をその男に抵抗もせず僕を預けて帰ってしまった。
そして僕は不覚にもその男の腕の中で寝こけてしまった。
「ッ?!!」
目覚めて目を開ければ目が前が見えない、手は動かせたので、何とか目隠しのようなものを取った。
目の前に広がるのは和室、何故か鎖の着いたリードを付けられている。妙に下半身が冷たい、見てみれば、ズボンを履いていない。
僕は冷や汗をかく、僕は寝ている間、何をされたんだ、何故ズボンを履いていないんだ。何故首輪がつけられているんだ。ひとまずここからでなければ、そう立ち上がった。それと同時だった。
「起きたか、花京院。」
「え」
どこかに付けられていたリードの紐が立とうとする僕を引っ張った。バランスを崩してそのまま畳に尻もちを着く。
「酔いつぶれてる所を見つけたんでな、好奇心で持ち帰った」
「意味がわからない。しかもこんなリードまでつけて、なんのつもりだ。承太郎」
目の前に立つのは紛れもない彼だ、空条承太郎だ。ほぼ2mの壁に見つめられる。僕は足に力が入らなくて、立ち上がることができなくなった。
「本当は別の理由があるだろう。言ってもらわないとこれを引きちぎって逃げさせてもらう。」
「そうか、やってみろ。」
どうせできないだろう。みたいな目で見られた僕は無性に腹が立って、幽波紋でリードを引きちぎればそのまま障子を引いて外に出た。
僕は分かっている。無駄なあがきだということを、スタープラチナには勝てないということを。だからせめて、外の情報を得ておかなければ、逃げようにも逃げれない。僕は必死に走った。門が見えた。何故かまだ捕まらない。このまま出ていけるのではないか、そう思ってしまった。
いきなり、視界が暗転した。
「残念。」
「嗚呼ッ!本当に残念だよ!捕まえるならさっさと捕まえてくれ!」
膝を擦りむいたようでじくじく痛む、受け身も取れず転んだせいであちこちが痛い。
「戻るぞ」
「本当の理由を教えてくれないと、離さない。」
僕は僕の足を掴む承太郎の手を幽波紋で抑える。ぎろりと承太郎を睨むがあまり効果はないみたいだ。
「…分かった。話そう。だから1回戻らないか。ここでは出来ない」
「本当?」「本当だ。」
僕は渋々それを承諾して彼に連れていかれた。
続くヨ
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