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タイトル 狼煙の約束
曲パロ ぼくのかみさま
注意 意味不すぎる
紹介
・ニキ 10歳。(過去)
繊細で、ある存在に強い憧れと愛着を抱く。
・カラスの群れ 不気味な影に飲み込まれていく。
・影 闇そのもの。形がなく、全てを静かに侵食する。
・神様(声のみ)
少年が呼びかける。
優しくもどこか寂しげな声の主。姿は見えない。
- 廃墟となった神社の境内 - 夕方
空は夕焼けに染まり、不気味なほど美しい。
遠くで「夕立」が近づく気配。空気が重い。
舞台は古びた石段と、半分崩れた鳥居。
境内は雑草に覆われ、かつての信仰の跡はかすかだ。
突然、大群のカラスが舞い上がる。
ギャーギャーと騒がしい鳴き声。
しかし、その群れの下から、地面の影が不自然に盛り上がり、黒い触手のようにカラスたちを絡め取っていく。
カラスは一羽、また一羽と、音もなく影の中に吸い込まれ、消えていく。
ニキが石段の上に立っている。
ぼろぼろの服を着て、影がカラスを飲み込む光景を無表情で見つめている。
ニキ ~ (小声で、独り言のように)
夕立とカラスの群れを…影が飲み込んでたよ。
かみさまは覚えてる?
あの日、ここで会ったこと。
僕の声…聞こえてるかな。
境内の奥、本殿の跡らしき場所から 、
微かに光が揺らめく。少年の目が輝く。
神様 ~ (優しいが、力のない声)
覚えてるよ。ずっと、覚えてる。
ニキ ~ (一歩前に出る)
かみさまはいつからここにいて、誰の帰りを待ってたの?
神様 ~ (寂しげに)
時が経つのも忘れてしまった。
ただ、ここがわたしの大切な場所だから。
ニキ ~ (拳を握りしめる)
僕は…、生きたい。強くならなくちゃ。だって…、いや、
(本殿の跡を見つめ、決意を込めて)
まずは、狼煙をあげてよ。かみさま、あの約束の。
- 神社境内 - 夜
完全に暗くなっている。
影が境内を覆い、本殿跡の微かな光だけが頼りだ。
ニキは枯れ枝や古い布を集め、小さな山を作っている 。
手は震えている。
ニキ ~
行かなくちゃ…、ぼくのかみさま。
だって、かみさまが大好きだから。
大人にはなれないぼくは…ずっと子供のままだ。
でも、ぼくは…ぼくはまた貴方に会いに来るよ。絶対に。
ニキは火打ち石を擦る。火花が散る。何度も挑戦する。
ようやく、枯れ葉に火がつく。
小さな炎がゆらめき始める。
ニキ ~ (炎を見つめながら)
ありがとね…この火、大事にするね。
しばらくは寂しくなるけど、
見えないね…煙が、この暗い空に染みて消えちゃう。
夜が来る前に…さよなら、じゃないよ、またね、
炎は大きくなり、煙が立ち昇る。
しかし、周りの影が濃すぎて、
煙はすぐに闇に溶け込んでいく。
- 神社境内 - 深夜
炎はかがり火のように燃えている。
少年はその前で膝を抱えている。
影がゆっくりと炎に近づき、光を侵食しようとしている。
ニキ ~ (突然立ち上がり、本殿跡に向かって叫ぶ)
言わなくちゃ! ほら、言葉にしなくちゃ!
ぼくは…そんなに強くない。怖いよ。
この暗闇も、一人でどこかへ行くことも。
でも…見ていてね。忘れないからね。
かみさまのこと、この場所のこと、全部!
だから…もう一度! 狼煙をあげてよ!
高く! 遠くまで届くように!
少年は集められる限りの燃えるものを炎に投げ込む。
炎が「ボッ」と勢いを増し、煙の柱が太くなる。
闇を突き破るように、煙が立ち昇る。
一瞬、月明かりが煙に照らされ、狼煙のように見える。
ニキ ~ (炎の熱気に顔を赤らめながら)
行かなくちゃ! ぼくのかみさま!
かみさまが大好きだよ! もっと話がしたい!
あの日の続きを、明日のことを!
だから…だから、絶対にまた貴方に会いに行くから!
約束だよ!
- 神社境内 - 明け方
炎は弱まり、灰になろうとしている。
空の端がほのかに白み始めている。
影は後退し、境内の輪郭がかすかに見え始める。
少年は荷物らしき小さな包みを背負っている。
最後の炎を見つめている。
ニキ ~ (とても静かな声で)
さよならだ…ぼくのかみさま。
かみさまが、大好きでした。
かみさまには…もっと色々なものを見せたかった。
海とか、山の頂上とか、町の明かりとか…。
でも、仕方がないね。今はこれが精一杯。
少年は一歩、石段を下りる。振り返る。
ニキ ~
行かなくちゃ、ぼくのかみさま。
わかってる…帰りは一人だ。 でも…、
(小さく微笑む)
これからは、貴方の歌を歌う 。
あの日、聞かせてくれた優しい歌を。
そして…僕は、必ずまた会いに来る。
大人になって、強くなって。
それまで…この狼煙を、忘れないで。
少年はゆっくりと石段を下りていき 、
薄明かりの中に姿を消していく。
境内には灰となった火の跡と、静寂だけが残る。
本殿跡の微かな光が、ほんの一瞬、
優しく輝き、また微かなままとなる。
- 現代 -
ニキ ~
っていうことがあったんだよね。
いつの間にか神様とバイバイしてたのに
神社の前でひとりで喋り続けてたわ笑
しろせんせー ~
なんやそれ笑
ニキ ~
しかもさ俺、お前の声を聞いて思い出したんよね。
しろせんせー ~
待てや気持ち悪いわ笑
ニキ ~
なんなんだろうな〜、大事な気がするんだけどね。
しろせんせー ~
…、いつか分かるよ。きっと。
ニキ ~
はぁ?よくわかんね笑
しろせんせー ~
お前には一生理解できないな笑
ニキ ~
うざっ!!!!
しろせんせー × ニキ ~
笑笑
俺はずっと君のことを見守ってるよ。
今度はすぐ近くでね。
しろせんせー ~ (寂しげな呟き)
まぁ、それはまだ秘密。
ニキ ~
ん?なんか言った?
しろせんせー ~
なんも言ってねーよ笑
ニキ ~
あっそ笑