この作品はいかがでしたか?
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アテンション!(言いたかっただけです)
注意書き読んでねん。
⚠注意⚠
・ブルーロックのキャラがめちゃくちゃ。
・ブルロの設定をぶち壊しにしたろくでもない作品。
・難聴と色覚異常です。
・蜂潔要素あんまりない。
・怪物どこいった。
・語彙力?それは地球の反対側ですね。
・ここまで来るとサッカー関係なくなってくる。
説明書き読んで大丈夫な方はどうぞ😊そして作者は一切の責任を負いませんので。ご注意を。
(蜂楽)
俺の中に、色はなかった。街も、人も、全部白黒で見える。だから、幼い頃は母も、その事に気付いていなかった。
いつだろうか。母が、
「綺麗な虹色のトラックがあるわよ!」
と言ってきた時、俺にはそのトラックが黒色にしか見えなかった。それで、病院で調査を受けて、検査の結果は『色覚異常』だった。
でも、白黒で見えるだけで、生活に支障はほとんどない。けれどその代わり、誰もが白黒に見えて、人と接するのが自然と怖くなる。だって、感情が見えないようで怖いから。
静まり返った校内に綺麗に鳴り響くピアノの音。色覚異常の俺でも、顔がパッと明るくなるような綺麗で、優しい音色だった。
放課後はいつもひとりで読書をしている。本は白黒で落ち着くから。本からは作者の感情が伝わるから。そんな理由にしてるけど本当は、人と接するのが怖い。それだけだった。
でも、そんな俺にも伝わってくる優しい音。身体の奥底にある冷たいものが、ちょっとだけ暖かくなるような感じ。
「、、、音楽室から、、、?」
ピアノを弾いているのは誰だろうか。そう思うと、やっぱりきになって、ガタンと椅子から立ち上がって音楽室へと向かった。
「、、、はぁ、緊張する。」
音楽室のドアの前まで来たのはいい。けれど、やっぱり不安だった。、、、もし、自分が色覚異常だとその人が知ったら。またあんなことになるかもしれない。そんなことになったら。
ピアノの音はなり続けている。今度はAviciiのSOS。さっきから思っていたけれど、少しだけ、言われないと分からないぐらいの物悲しい雰囲気が漂っている。
___やっぱり、開けよう。自分と同じ境遇をもった人かもしれない。それに、嫌われたって、今までと同じ日々を過ごせばいいだけだから。
カラリ。
思ったより、軽い音がして、扉が開いた。
それと同時に、その人がピアノの演奏を止めて、こっちを見た。俺には白黒に見える目が大きく見開かれる。その人は、突然のことにビックリしている俺を見て、そっと椅子から降りて、紙とペンを取り出した。
何かな、と思う。だけど、その人が何かを書き出し始めたのを見て、この人に課された、俺と同じような大きな暗いものを、何となく察した。
そして、その予想は当たることになった。
この人は、紙とペンを差し出して来た。それには、
『俺、耳が聞こえないんだ。筆談でいい?』
と、流暢な字で書かれていた。
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