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連載飽きました()
赤 病み系 自傷行為表現あり
あの頃初めてあの快感を味わえた。
腕から出てくるつぶつぶとした赤色。
あの頃は、俺からでもこんな綺麗な色が出てくるなんて信じられなくて驚きしか無かった。
それから、この快感から抜け出せなくなってしまった。
今日も罪悪感を浮かべる。
俺は、カーテンからの夏の日差しを浴びながら制服の長い袖に手を通す。
そろそろ倒れるのをわかっていてもやってしまう俺。
悪い子でごめんなさい。
ピンポーン
そうこうしているうちに来てしまったようだ。
早く行かないと。分かってるでも、ここから1歩も進めない。早くしないと。早くしないと。
だんだん息が苦しくなってきた。助けて、、ください、、。必死に心の中で叫んだ。でも助けてくれる人なんていない。
そう分かっていても幻聴や幻覚は見えてしまうものなのか、?
背の高い黄色髪の人が俺の目の前に来る
赤 「きッせん………せ…….」
黄 「あッ…….あ…….か」
俺の意識はここでゆっくりと消えていってしまった。
ん、、?目が覚めたらふかふかな布団の上から白い天井が見えた。少し動揺をしつつも隣を見ると涙目でこちらを見ている黄色髪の人が手を握って座っていた。あぁ、あれは幻覚でも幻聴でもなかったんだと実感した。
そろそろ、声をかけようと口を開くも喉から上手く声が出ない。
黄 「あか、、?」
そんなことに気づいた黄色髪の人は声をかけてくれた。
黄先生って呼びたいのに声が出ない、、。
黄 「赤っ!よかったです、!」
黄 「ほんと、どうなるかと思いましたよ。」
普段俺があんなことになった時はよく対処してくれるからこんな反応になるはずは無い。
俺が不思議な顔を浮かべると彼は1から教えてくれた。
あまりにも出てこない俺に不思議さを覚えてもしもの時のための合鍵で入ると意識が朦朧としてる俺がいたらしい。あの後息すらちゃんと吸えてない状態で泣き叫んでいて息を吸わすのも一苦労なのに体に触れさせてくれなくて焦っていたみたいだ。一切記憶に残っていないことに少し怖さを覚えた。
黄 「僕が来る時間でほんとよかっですよ。」
黄 「血はドバドバ出てるのにまたやろうとカッターを探すんですから、、。」
また、黄先生に迷惑をかけてしまった罪悪感が心の中から溢れ出てしまった。
黄 「赤!?大丈夫ですか?泣いてますよ、?」
俺は、泣いてしまっていたらしい。ほんと惨めなやつだよな。
少し泣いて落ち着いた頃に黄先生は口を開いた。
黄 「今日は、お話難しそうですね、、。」
黄 「一旦帰った方がいいですか、?」
正直今は誰かと居たい。また自分が壊れそうで怖い。喋りたいのに声がでない、。黄先生が立ち上がってしまう。
ギュッ
黄 「赤、?ふふ、まだ帰らないでいますね。」
俺は、反発的に黄先生に抱きついていたみたいだ。それを察して優しく返事をしてくれた。ごめんなさいを伝えたいのに伝えれない。俺は今の精一杯の力を振り絞って口を動かした。
赤 「き….んせッ……ごめッ…….さいッ…….」
相当声は震えてしっかりとは聞こえなかっただろう。だが、黄先生はいつもの優しい落ち着く笑顔でそっと頭を撫でてくれた、
黄 「迷惑なんて思ってないですよ。」
落ち着く声でそっと口にしてくれた。
赤 「あッ…….がとッ」
“ありがとう。” と “大好き。” をいつか君に俺らしく伝えれたらなんて心の底でそっと蓋をした。
没
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