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注意
この物語はキャラクターとしてお借りしているだけの為、ご本人様とは全くもって関係はありません。
その為、ご本人様達への迷惑になる行為など、そういうものはしないで頂きたいです。詳しくは1話を参照。
キャラ崩壊、エセ関西弁注意
―――――――――――――――――――――
無事に俺達は寮に振り分けられることができ、朝を迎えることが出来た。
朝、目を覚ますとどうやら一番乗りだったらしい。
ぺいんとはベットから落ちそうになっているし、みどりくんは毛布で身体を覆っていてぱっと見冬眠しているくまのようで思わず笑ってしまう。
取り敢えずお腹を出しながら寝てるぺいんとに毛布を掛け、制服に着替える。どうやらローブさえ着ていれば中の服装は自由で、式の日だけ正装で行くという校則らしいからそこだけは楽でよかったなと安堵する。
黄色はあんまり身につけたことはなく、似合っているのかもわからないが選ばれたのならしょうがない。そう思いながら今日の授業準備をする。なんだか下の階の部屋が騒がしく、時々爆発音が聞こえるが疲れているだけだろう。
しばらくしていると2人が起きてきた。ぺいんとはどうやらお腹を冷やしたらしく、トイレに篭り、みどりくんは一瞬で着替えすぐさま毛布に潜り込んでしまった。
この先の未来が思いやられるがしょうがない。俺がサポートしなければ…
そう思いながら先生たちから配られた目玉焼きとサンドウィッチを頬張った。
まず作戦1“みどりくん毛布剥奪作戦”
毛布を使うことで暖まっているのならば、その方法を使わずとも暖かくなる物を渡せば良い。そう、ホットミルク&マシュマロ。これは糖分の塊ではあるが、シナモンシュガーを入れることで苦味を足すことができ、良い味を作ることができる。これをやることによって体を温めさせる。そして日光に当てさせ脳を目覚めさせる!これが作戦1だ。
寝室へ向かうと案の定ぐっすり眠っているみどりくんがいた。ホットミルクをそっと机に置き、俺のベットで自分の分を一口飲む。
「あー美味しいなー!このホットミルク〜。あーみどりくんにも飲んでほしいなぁ!」
多分ほぼ棒読みになっているかもしれないが、お構い無しで言葉を綴る。
少し毛布が動いた。
「いやー美味しいなぁ!このホットミルク!あ、そういえばラスクにつけても美味しいんだったなぁ!」
また動く。
「みどりくんと飲めたら楽しいだろう…な、ぁ」
気づけば目の前でホットミルクを飲んでいたみどりくん。
「オイシイ。」
「す、すごいねみどりくん…あ、隣の部屋で目玉焼きとか先生が配ってくれたのあるから食べる?」
「ウン」
作戦1成功。
作戦2 ぺいんとトイレ早くしろ作戦
お腹を冷やすときはどうしてもトイレが長くなって時間ロスが起きてしまう。そのため今日はクラス替えという大切な日だというのに遅刻をしたら減点フィーバーなのでめちゃくちゃ本気出そうと思う。
「ぺいんと!!早くトイレ終わらせて!!お前なら行ける!!」
「ガンバレー」
しれっと手伝ってくれてるみどりくんと共に声援で頑張る。
「ちょ!まって!声はやめて!恥ずかしい!!」
声援☓
ドアをこれでもかとノックし続けるみどりくん
「ラッダァトツクーロー、オオキナ…ナンダッケ?」
「ちょ!笑雪とけてるよね?!笑わせないで!出すの躊躇う」
「躊躇うな汚い」
みどりとぺいんとの便所王☓
そしてその他にも数々の物をやってきたが…
「ごめん!!!!あと二十分になっちゃった!!ほんとにごめん!!」
「急いでぺいんと!ぺいんとが出ないと俺鍵閉められない!」
やっとでてこれたが時間はなんと40分たって、登校時間になってしまっていた。
俺達は寮からでて、渡り廊下を走った。
そして無事に着くことができ、俺達はクラスを確認した。
クラス表を貼ってある大広間には沢山の生徒達が集まっており、中々通れるものではなかった。それは友人達も同じみたいで…
「あ!らっだぁとどりみー!一緒にクラス見よーや!」
そういって俺達の名前を呼んでくれたのは少し遠くにいたきょーさんで、隣ではコンちゃんにおんぶしてもらい、頑張って上から覗いているレウがいた。
「どう?見えた?」
「見、見えない…かも」
「じゃあもっと上げる?」
「いや!別に良いかな?!」
そういって上から落ちようと頑張ってるレウをお構い無しにおんぶし続けるコンちゃんの謎の漫才をみているような変な気分になった。
なんだかんだして周りの人達を避けながらクラスを確認しに行く。
そして、やっとお目当てのクラスを見ることが出来た。
1年A組 らっだぁ
みどり
レウクラウド
ぺいんと
〜〜〜〜
1年B組 ばどきょー
コンタミ
〜〜〜
1年C組 〜〜〜〜
1年D組 〜〜〜〜
1年E組 〜〜〜〜
俺たちのクラスは1年A組だった。そこにはレウにみどり。そしてあのぺいんとも同じクラスだった。
「なんだー違うクラスかぁ。コンちゃんと2人だけっていうのも面白そうだけどね」
「ヤッタ!ヤッタ!ラッディトイッショ!」
「ふふ、よかったね〜」
そういって、俺達はきょーさんとコンちゃんとは別れ、違う廊下を進んでいった。
「よかったー。らっだぁたちと同じクラスで。」
「はは、ほんとに嬉しそうなのやめて?笑」
「いやーもう安心しちゃって…」
そんなこんなで歩いていると突然近くにおいてあった壺が揺れだした。
みどりくんは興味津々で見つめているけど、それとは真逆なレウはびくびくしながら近くの柱に隠れていた。
さらに壺はカタカタと揺れだし、周りの照明が消える。
そして、俺たちの周りには幽霊が漂っていて、流石に1人は嫌だったレウも俺たちのところに集まってくれた。
「ねぇ、!どうすんのこれ!」
「オチツイテ、ダイジョウブ…。」
そしてみどりとレウはくっつき合い、目をつむる
「ね、ねぇらっだぁ!今どんな感じ?!」
「レウの周りに幽霊が!」
そうしているうちに、壺が震度を最大にし、割れる。するとそこに現れたのはでかく凶暴な蛇だった。
「うわぁあああ!!ヘビいいいい!!」
「コレハヘビーダ…ナンツッテ」
「!」
蛇が俺達を襲おうと近づいてきた。そんな蛇に少しボロい杖を向けながら俺達は後ずさる。
どうにかしなければ。この蛇の名前も性質も何も知らない。その為対処の仕方も分からない…なんなら初めて見たぐらいだ!
レウ達は震えながらも足を動かしている。そんなレウ達を救えるのは…きっと。
「俺しかいねぇよなぁ!!」
「魔法弾!!」
沢山魔法弾を打ち込み続ける。その光故に幽霊達も目を痛め、元の場所に帰っていった。
だがしかしこの蛇は痛くも痒くもないとでも言うように魔法弾が当たり続けていても怯むことはなかった。
(くっそ!かっこよく決めたかったのに!!)
途端、目の前が暗くなってしまった。何故か目の前に鋭い眼光をした蛇のような…目…目?
「目眩まし!!」
咄嗟に俺は杖を定め、相手にとって目眩ましになるものを生み出させることができるこの魔法を唱えた。
案の定蛇は体を捻らせ、苦しみ続けていた。
「今のうち!レウ!みどり!早く教室に!」
「「うん!」」
そうして俺達は走ろうとした…途端、周りが明るくなり、蛇も大人しくなった。そして一つの拍手だけが廊下に響き渡る。
「凄いね君たち!びっくりしたよ。きっと呪文には慣れていないはずの君達がこうやって自分の身を守るために使ってくれて…」
そういったこの人は、黒い髪でサングラスをつけビンドウィーンド寮のローブを身に纏っていた。
「あ!すまない、名前を名乗っていなかった…私はFB、ビンドウィーンド寮の寮監、そして1年A組の担任を務める。よろしく」
そういって俺達に手を差し伸べてくれたこの優しそうな先生はどうやらコンちゃんの寮の寮監らしい。そして俺たちの様子を扉から覗いていた他のクラスメイト達も、そして他クラスの人達も不思議そうに教室に戻ったり、話し合っていた。すこし賑やかになってくる。
「らっだぁ大丈夫?!」
「え、っとそこの人達も怪我はないですか?!」
そしてそんな俺達に駆け寄ってきてくれたのは紫色の髪をした女の子?か分からないけどモスフォロックス寮の生徒で、あとはぺいんとだ。
「大丈夫大丈夫…ぺいんと達は今来たの?」
「いや、らっだぁ達が来る前から教室で待機してたけど…状況やばいかも!って思って急いでこいつを呼んできたんだ」
「こいつ…?」
そういって指を指したのはさっきの紫の子。その子はみどりくんとレウの小さな怪我を治療しようとしていた。
「治療…するけどびっくりしないでね。出来る限りリラックスして…ほら!ボクと一緒に深呼吸!スーーハーー…やるね」
「治療!!」
途端レウ達の周りが光だし、怪我がみるみるなくなった。
「!ありがとうしにがみさん」
「アリガトウ…ゴザイマス」
「いえいえ〜ボクこれぐらいしかできないから。お役に立てて光栄です!」
この人の名前はどうやらしにがみと言うようで、レウの知り合いらしかった。まぁ同じ寮生だもんな…と考えていると先生が俺達を教室に入るよう促した。
さっきの状況を説明すると、あれはどうやら一種の試験らしく、ランダムで誰かにやらせるものだった。それを運悪くランダムで当たってしまった俺達がターゲットにされてしまった、ということだった。
だが、少し引っかかるものがあった。
先生が言うにはあの暗い状況の中、蛇と戦う。というだけで、幽霊については何も触れていなかったのだ。
さっきの幽霊達は沢山いて、俺達にまとわりつこうとしていた。
正直今考えたら仕組んだようにしか思えない程の量に見えたが、実際はどうだったのだろうか…
そんなことが引っかかりながらも俺達は今日を始めざるを経なかった。
_________________
資料(クラス、寮の最新版)
モスフォロックス寮
・レウしに
ビンドウィーンド寮
・コンタミ
寮監 FB
ジーンニア寮
・ばどきょー
パルスィデイジー寮
・ぺんらだみど
寮監 きっくん
1年A組 担 FB
らっだぁみどレウぺんしに
1年B組 ばどきょーコンタミ