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凪玲創作BL
XXXX年 8月11日
玲王【なーぎ!はよ!】
凪〖おはよ、玲王〗
いつも通りの朝。
俺のおはようから始まって、凪のおはようが返ってくる。
暑い暑い日。何でもないいつも通りの日常。
玲王【今日出かけるっつー約束しただろ?笑】
玲王【早くしないと置いていくぞ〜?笑】
凪〖うぇー待って玲王〜〗
玲王【はいはい!早く準備しろ〜!笑】
今日は出かける約束をしていた。
別に買い物とかじゃなくて、ちょっと歩いた先にある海で二人でゆっくりするって約束をしていた。
行き道_
玲王【足疲れてないか?】
凪〖ん〜まだ大丈夫〗
玲王【疲れたら言えよ?おぶってやっから!】
海_
玲王【着いたぞ!凪!】
凪〖疲れた〜〗
そう言って、凪は俺の肩に寄り掛かる。
玲王【はいはい!よく頑張りました笑】
その姿が、本当に可愛くて。愛おしくて。
凪〖綺麗だね、海〗
玲王【!そーだな】
凪〖………でも。〗
玲王【…?】
凪〖海よりも、玲王の方がずっと綺麗。〗
玲王【ッ?!///】
凪はまっすぐ海を見ながら、そう呟いた。
そう言う凪の方が、ずっと綺麗で、美しくて、かっこよかった。
玲王【そっ、そんなことねぇよッ!!//】
凪〖そんなことあるの。〗
玲王【ッあーもぉー!!恥ずいこと言うなッ!!//】
凪〖照れてんの?〗
玲王【ッだっ、だったらなんだよ…、// 】
凪〖…かーわい。笑〗
玲王【ッッ!?///(口抑)】
どうしても、凪に、好きな人にそう言われるのが嬉しくて、恥ずかしくて。
玲王【~ッッ///う、うるせぇ!!///】
バシャッ(水掛)
凪〖つめたっ。〗
俺は照れ臭さを隠すために、凪に水を掛けた。
凪は、いつもとはちょっとだけ違う表情で、冷たいと言いながら水を受止めた。
玲王【ははっ!笑】
その光景に、俺は笑みが零れた。
凪〖…玲王のばーか。〗
バシャッ(水掛)
玲王【うわつめてっ!笑】
凪〖仕返しー〗
玲王【この〜!!笑】
バシャッ
そうやって、日が暮れるまでずっと水を掛け合った。
その時間はあっという間で、1日がすごく早く感じた。
凪〖もーそろそろ帰ろ〗
玲王【そーだな!おぶらなくていいか?】
凪〖…頑張って歩く〗
玲王【はは!笑疲れたら早く言えよ?】
凪〖はーい〗
やっぱり、凪はすごく可愛い。
でも、たまにすごくかっこいい。
たまに恥ずかしいこと言ってくるけど、それがまた嬉しい。
俺は上手く言葉に出来ないけど、凪の気持ちに応えることはできる。
だから、だから、
今日家に帰ったら、またちゃんと顔を見て伝え_
ドン
玲王【え】
名前を呼ばれた瞬間、俺は後ろから思い切り押された。
押されて前に転けそうになった瞬間
ドン!!!
鈍く、痛々しい音が響き渡った。
急いで後ろを振り返ると、
玲王【な、ぎ…、?】
うつ伏せになって、頭から血を流す凪がいた。
あたりは騒然としていた。
[もしもし?事故です!男の人が多がトラックに跳ねられて!!]
[誰か!早く心臓マッサージを!!]
[あのトラック逃げてるぞ!!ひき逃げだ、ひき逃げ事件だ!!!]
[とにかく早くしてください!!もう心拍も脈も少ないんですよ!!]
玲王【凪…、?なぁ凪、?】
周りが混乱の渦に包まれる中、俺はただずっと凪の名前を呼び続けた。
でも凪は、俺の言葉に反応してくれなかった。
夏の猛暑によって焼かれたコンクリートはとても暑かった。
でも、
先生[大変、申し訳ございません。]
先生[凪誠士郎様は即死により、手術では助けられませんでした。]
玲王【ッうそ、ですよね、?】
玲王【凪がッ、死んだとかッ、嘘に決まってッッ、】
先生[本当に、申し訳ございませんでした。]
玲王[ッやだッ、なぎッッ、]
俺は頭を下げる先生を無視して、ただ崩れ落ちるしか無かった。
家にて_
玲王【…………。】
凪が死んでから数日。
俺の生活は、何色でもないモノクロの生活と化していた。
玲王【……(チラッ)】
目の前にあるのは、今まで撮ってきたお気に入りの写真たち。
学生時代の写真。卒業証書の丸筒を持ってピースをする写真。
チョキとのスリーショット。一緒に遊園地で撮った写真。
俺のサッカーをする写真。凪のサッカーをする写真。
凪の後ろ姿。俺の笑顔。凪の寝顔。
見れば見るほど、涙が溢れそうになる。
別に記念日でもなかった。ただの日常だった。
“夏、何でもないある日君は、”
玲王【ッなぎ、ッ…】
玲王【…ッッ泣】
“さよならも告げずに何処かへ”
玲王【もぉッ、どぉしたらいぃ、ッ?泣】
“不意に割れた心は床で”
“未だに片付けられぬまま。”
玲王【何もいらないッ、お前さえいてくれればッッ、泣】
“愛も金も何も要らない”
〖かっこいいね、玲王〗
〖お腹すいたぁ〜〗
〖玲王〜おんぶ〜〗
〖玲王かわいい〗
〖照れてんの?笑かわい。〗
〖玲王大好きだよ〗
玲王【重たいッッ重たい重たい重たいッッ、泣】
“この記憶の重りを捨てたい”
〖もし俺が死んでも_。〗
“言葉を吸って、憂いを吐いて”
玲王【やめてッ泣もぉ、ッやめてッッ、泣】
“胸の奥が張り裂けそうだ”
夕方_
玲王【………。(上見)】
“茜色の空を仰ぐ”
玲王【…。(携帯見)】
M[人間ってさ、終わりがあるから綺麗だって言うよね]
⤵コメント返信
投稿者〈分かります分かります!人間って死があるから美しいですよね!〉
玲王【ッッ馬鹿言ってんなよッッ、笑泣】
“ なんてそんな綺麗事を”
玲王【……。】
«8月21日
凪が死んで10日。まだ実感なんてない。
まだ凪は生きてる。きっと、何処かに迷い込んでしまっただけだ。
凪が死ぬなんて、そんな分けない。ありえない。
早く、戻ってこいよ。»
玲王【ッッだっせぇなぁ、ッ泣】
“紙もペンももはやいらない”
玲王【こんなのッ、意味ないのにッッ泣】
〖もし俺が死んでも、〗
玲王【ッッな、ぎぃッッッ、泣】
玲王【あいッたいッ、泣】
もう俺の人生は、
見てくれてありがとうございます!!
変で中途半端な終わり方となってしまい、申し訳ございません💦
この話は結末をあえて中途半端にしてるので、不快にさせてしまっまたらごめんなさい🙏
今回は微曲パロ?という形で描きました!
いつもでしたら完全に全ての歌詞を書いたりしてるのですが、今回は1部の歌詞を使用させていただきました!
使わせて頂いた曲のタイトルは「独白」です!
ほんといい歌なので聞いてみてください!
曲パロでこの歌でやって欲しいなどありましたらコメント待ってます!
本日は夜遅くで中途半端登校となってしまい、本当にすみませんでした🙏
では!またお会いしましょう!!
コメント
4件
はぁぁぁぁ最高過ぎ😭 ガチ目に感動した🥺ホントこうゆうの書けるの尊敬する‼︎
えぇ!!うますぎっしょ🥹🥹 感動すぎた😭✨ りおりんこうゆう系まじ得意だよね!?ほんと上手だよ!!