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私は貴方の横顔に惹かれた。友達と話す貴方の声、笑顔。それだけの理由で私は今日も学校に通っている。 去年までは凄く嫌いだった。1番と言っても過言ではないほど。
顔を見るだけで虫酸が走る。話したことも無いくせして、すれ違い様に吐かれる暴言。
何様なのか。教師にも相談した。私の心に嫌悪感が過ぎる。そう、去年の自分に今の自分を投げても受け入れてくれないだろう 。
彼のどこに惹かれる要素があるのか。周りの友達も皆言う。
「なんでこの人?」「いい噂ないよ」「やめとけ。あんなゴミ」確かにそうだと思う。性格が悪いのは分かっていた。でもそれを含めて貴方の事を好きになった。
綺麗事で夏とか言ってるけど、もう春の時点で惹かれた。軽い気持ちはない。実は優しい人だってことは私だけ知っていればいい。
周りが貴方のことを酷く言っていても否定せず共感した。ライバルが増えて欲しくなかったから。貴方の話をする時は自慢話しかしなかった。周りの全ての女がライバルだと思ったからだ。独り占めしてやりたかった。ネットに逃げようとしたよ。他の人を選ぼうとしたよ。でもできなかった。忘れられない。恋愛の曲も聞いた。彼が好きだと知った歌も聞いた。カラオケでたくさん歌った。少しでも寄り添いたかったから。あからさまに冗談で言ってきた愛情表現も本気だと信じ込んだ。友達としてしか見られてないという呪文から逃げ出したかったからだ。夏休みは貴方に早く会いたくて堪らなかった。これほど早く学校に行きたいと思う感情は初めてだった。冬休みも貴方を考えた。
日によって態度が違う貴方。気分屋なのは知っていたから受け入れた。
入試の追い込みと続いて起こるバレンタイン。前日まで、なんなら当日まで悩んだ。告白の内容まで考えたよ。返事なんて、とっくの昔に完結してた。でも区切りをつけたかった。これ以上、迷惑をかけたくなくて諦めようと思った。でも貴方が突き放さないせいで今でも惹かれている。一生叶わないことは理解している。でもせめて成人式までこのままでいる。
貴方と私の関係が変わらない限り。
またね。今年の2月も来年の 2月も。その次も。