組織地下牢。 狂唖。
「、、ふぅ、、」「、、??もう食べねぇの??」花を食べる小我太に俺はそう聞き返した。「、、また暴れちゃうからな、、」「俺がお前の暴走止めれないとでも〜」「、、っ、、」パクッ、、「、、、、」嘘だ、、本当はコイツの暴走なんて止めれない、、きっと誰にも、、「明日はもっと持って来てやるよ!!」「、、な、何で、、」「、、??」「死ぬよ、、狂唖」「、、、、」「俺は暴走したら間違いなくお前を殺すよ、、恨んでるから」「、、だから俺はお前何かに負けねぇって〜そういうのは俺に勝手から言えよな〜、この前の暴走だって誰が止めてやったと思ってるんだ」「ハイハイ、、早く失せろ」「、、、、」
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組織中庭。
「狂唖〜」「、、??お〜南ちゃん〜」「今日ね!!こんなに摘んで来たの!!」そう南ちゃんは手一杯の花を俺に見せた。「お〜ありがとう〜」「今日も好きな人にあげるの〜??」「おう!!お花大好きなんだ〜」「じゃあ、明日はもっと摘んで来てあげるね!!」「えぇ〜、ありがと〜」しかしその日の小我太と暴走は想像以上だった。
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組織地下牢。
「ゔぅっ〜!!あ、ああああ」「小我太〜お花持って来」バシュンッ!!!!俺は小我太に花を渡そうとした瞬間、腕から血が流れてることに気づいた。「、、何これ、、」、、皮膚が、、腫れて、、「、、、、」「、、あ〜あ、、折角南ちゃんが摘んでくれたのに、、」「あ、、花、、花、、食べたい、、食べたい、、」「、、??食べるの??」俺は花を小我太の口元に近づけた。すると小我太は赤色の花だけを口に詰め込んだ。「、、小我太、、」小我太暴走したら、、咲久も、、千代子さんも、、「、、、、」でも、、もういいや、、「、、小我太、、」俺は花を食べ続ける小我太の肩に顔を沈めた。「俺を殺してよ」
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、、そっからの記憶はなかった、、でも目を覚ますと荒れ地なった土地と、、崩壊した組織、、あたり一面赤い霧に包まれる中、小我太目の前に居た、、
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「、、小我太、、??」「、、、、」うわぁ、、綺麗な赤、、綺麗、、小我太の背中から 出てる触手のようなものは何だろ、、「、、あ」触手に棘がついてる、、、、美しい花には棘があるっていうしな、、刺してくれるんだ、、「、、、、」俺は目を閉じた。、、やっと楽になれる、、ザッ、、ザ、、「、、??、、え、、」え、、そこには俺には1ミリも触れずに、俺の前を立ち去る小我太が居た。「何で、、」話が違う、、「、、ね、、ねぇ、、小我太!!」「、、、、」「言ってくれたじゃんか!!殺してくれるって!!お願いだから待ってよ!!」「、、、、」「、、っ、、」何でか身体中痛かった、、喉が焼ける、、息ができない、、声も、、こんな、、「、、っ、、ああああああああ!!!!」
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数分後。
「、、、、」俺はあてもなく、ぶらぶら歩いていた。、、みんな死んでる、、組織ももうない、、「、、千代子さん??」「、、、、」「、、南ちゃん、、」俺の目の前には親子の死体があった。「、、、、」「オイッ!!原谷!!吉野!!みんなぁ!!!!」「、、、、」あ、、咲久だ、、生きてたんだ、、運の良い奴、、「、、狂唖」「、、、、」何だ、、「よく無事だったな、、」「、、、、」お前(阿蚋)もか、、
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数ヶ月。 組織専務室。
「、、狂唖、、何で小我太を暴走させた」阿蚋はそう俺に聞いた。「、、、、」、、何でって、、「、、わかんない、、」「、、、、」「、、でも、、小我太には生きてて欲しかった、、お前が小我太を殺そうとするから、、それをやめて欲しかった」「、、狂唖、、お前は何でそんなに小我太に執着する」「、、??好きだから」「、、、、」俺の返答に阿蚋は目を丸くした。「、、小我太をもう1ミリも傷つけないで欲しい、、小我太の代わりは全部俺がする、、モルモットな実験も、、俺がモルモットになる」「、、そうか、、そのままには約束が必要だな」「、、??約束??」「、、狂唖、、首を貸せ」、、感情なんてほぼなかった、、。阿蚋に首を噛まれてる中、俺は何も感じなかった。でも後々、変な恐怖感と服従感に苛まれた。専務には敵わない。本当にその通りだった。
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それからはもう救われることなんて望まなかった。罪人が救われるなんて何様だと思った。その後、千代子さんと南ちゃんを無くした竹口さんの姿を見ても、、部下の死を悲しむ咲久の姿を見ても、、何も思うことはなかった。ただ実験で皮膚を剥がされて、メスで刺されるのは流石に痛かった。叫びたかった。最初は叫んでいた、、けれど途中からどうでもよくなって来て自分の体が朝新の物かのように扱われていた。
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高槻市。
「、、眩しい、、」汚れた、、今はこの夕焼けも、鬱陶しく思える、、「、、、、」昔はどんな気持ちで見てたんだろ、、「、、っ、、」何も考えない、、無知で無能で、、綺麗なままの俺で死にたかった、、「、、っ、、」ぅぁ、、「、、??」泣き声??「、、??どうした??」「ゔっ、、ヒグッ、、」「、、泣いてちゃわかんないって、、」そこには小さな女の子がいた。「ヒグッ、、トンネル、、」「、、??」「1人じゃ怖くて通れないの〜」「、、そっか、、じゃあ一緒に通ろ」
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「良いってお礼なんて、、」「いいの!!みんなに紹介する!!」「、、え」此処、、「私の家!!みんな〜」「、、!!南!!」南、、??「2時間も何処おったの!!」「、、ごめんなさい、、でもこの人が助けてくれたの」「、、!?組織のっ、、!!」「、、此処南ちゃんの家??」「うん!!みんな凄く良い子なんだよ〜!!」そこには孤児院と書かれていた看板があった。「、、、、」子供がいっぱい、、「、、よかったら上がっていってください」「、、どうも、、」
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「それでね!!私が泣いてるところを助けてくれたの!!」「そんな、、態々ありがとうございます」そう女の人は俺に頭を下げた。「いえいえ〜そんな〜」すると「ヘッ!!また預け親か」「、、ハイ??」「コラッ!!墻音!!」「何て失礼な事言うの!!」「、、何だよ、、背も小せぇし、餓鬼じゃねぇか、、」そう墻音という男の子は俺に言った。「、、、、」「、、??狂唖さん??」「生意気な餓鬼だな」「、、!?ハァ!?」「礼儀ってやつを教えてやる!!」「え、ちょ!!やめろゴラァ!!」「きゃあ〜ww私も私も!!」「オラァァ!!」
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「また、いつでも来てください」そう弥生さんたちは俺に頭を下げた。「、、ハイ、遊びに来ます、、ww」「バイバイ〜」「バイバイ〜、南ちゃん」「早く帰れ」「もう一回擽るぞ墻音、、にしてもこの孤児院ボロボロですね」「え、あ、あぁ、、田舎なところですから、、」そうお婆さんは言った。「、、俺が綺麗にしますよ」「、、??」「、、募金させて下さい」、、それから1ヶ月ペースで墻音達に会いに行った。教官になるための勉強も、、竹口さんに必死に教えてもらった。今思えば、、子供を思う気持ちも、、過去の罪を許して欲しくてやった、、何の愛情もない行動だったのかな、、
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