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愛姫side
ある日私のクラスに転校生がやってきた。
ガラララ
教室のドアが開き女の子が入ってくる。名前は先頭鬼あやというらしい。
やっと来たねあや。
だから休み時間のときも皆の好感度を上げつつ、
あいつの耳にも入るようにいつもより大きな声で自慢してやった。
お前の居場所はないんだよって。意味を込めて。
なのにあんたは無反応でこっちを見ていた。
そして野薔薇ちゃんがその視線に気づいたようで「あやもこっちにいらっしゃいよ!」と誘っていた。
…気に入らない。
私が初めて任務にいったときミスしても、五条先生にあんな優しい言葉かけてもらえなかった。
何よあの女…!
このままだと私の愛され大作戦が台無しになるじゃない。
そんなの許せない。私がヒロインよ。悪女なんかに取られてたまるもんですか。
まぁ結局ヒロインが勝つんだから。
今までもそうだった…はず。
…私だって毎日愛されるために努力してるんだから。
簡単には奪わせない。
どうせならこいつを利用して立派なヒロインになってやるわ。
…だから五条先生に優しい言葉をかけられて、あんたが周りから愛されているあんたが…
本当に気に入らなかった。
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