武))📖)
マイキー))……なぁたけみっち
武))はい?
マイキー))さっき、けんちんとなに話してたんだ?
武))え?
マイキー))…、けんちんなんか少しスッキリした顔してたから…
武))ん〜…友達とかと喧嘩しちゃったんですかね、『裏切られたらどうするか』みたいな事聞かれたので、俺なりの回答しただけです、
マイキー))……そっか…。
武))……(なにかあったんだろうな…)俺で良ければお話、聞きますよ…?
マイキー))………ん〜……そうだなぁ…、
少し迷う。
武道は不良でもなんでもないし、だけど優しい武道の相談の誘い。
断るのも何故か差別してるみたいで気が引けた。
マイキー))…確か小4の時かな…。そいつと出会って、よく遊んだんだ。けんちんとか場地とか、イツメンでさ。その中にアイツ…、“一虎”って奴も入ってたんだ。
武))……うん。
マイキー))東卍を一緒に作りあげたんだ。それなのに、アイツさ…メビウスって言う今最悪な族の仲間に入っちまった…。
武))どうして、ですか?
マイキー))……分かんねぇんだ。俺らはもうアイツを仲間だとは思ってない。だけど場地は…場地だけはあいつの見方でいるんだ。
武))……(圭くん…)
マイキー))なんであいつ、俺らの事裏切ったんだよ…
武))…、裏切ったって…何されたんですか?東卍を抜けただけで『裏切り』扱い……なんですか?
マイキー))イヤ。。そうじゃないんだ、
武))……じゃぁ何を、
マイキー))…何かあるはずなんだよ……だけどその『何か』がわかんねぇんだ、。だけど、場地はそれを知ってるはずだ…。
武))でも、教えてはくれないんですね……。
マイキー))……。
武))……圭くんは優しい人です…。例えば、モブとマイキー君。マイキー君が間違ってたらそれを素直に言える人です。そして、しっかり叱ってくれると思います。
マイキー))……うん。
武))もしマイキー君が他の誰にも言わないで欲しいって言ったら、俺にも教えてくれないと思います。
マイキー))…、うん。
武))今は、その一虎さんが圭くんに言わないでってお願いしてるのかもしれないですね、。
マイキー))……そう、なのかな…
武))分かりません。だけど、圭くんも一虎さんも必死なんだと思いますよ。俺はそう思います。
それからマイキーは色々考えてるように見えた。
少し険しい顔。
だけど、悲しい顔。
そして、欲。その人と話したいと強く思っている事が溢れてるのがわかる。
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武))マイキーくん、今日はありがとうございました!楽しかったです
マイキー))俺こそ。少し頭が冷えた。ありがとう。
武))えへへ、役に立てたんなら良かったです!!
マイキー))…てか、本当に家まで送んなくていいの?
武))はい!ここまでで平気です!
あたりは薄暗い空が広がっていた。
公園の遊具は少しだけ…、寂しさに包まれていたような気もする。
公園まで万次郎に送ってもらったタケミチ。
万次郎に家まで送ると言われたが、時間が時間の為、夕飯もあると言うことでそれは断ったのだ。
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武))(圭くん、今戦ってるんだね……。)
????))……
武))…(あの人、大丈夫かな…)
とある帰り道。
車の人通りが少ない道に、鼻血や頬から血を流してる人が座り込んでいるのが見えた。
だけど武道は不良では無いため喧嘩なんてもってのほか。論外。無理だ。
だけど武道にはそんなの関係ない。
直ぐにその人の元へと小走りで近寄る。
そしてその人のすぐ前でかがむ。
武))……大丈夫…ですか…?
????))あ?…んだてめぇ…どっか行け…
武))…でも怪我……、
????))う゛っせぇんだよッ!!
武))ッ……、
大きな声に少し体を跳ねさせる。
だけどほっとける訳がなかった。
武))……痛い…から、泣いてるの…、?
????))…グズッ、なんなんだよお前……消えろよォ…グズッ、う゛ぅ゛……
武))……すぐ近く、俺の家があるんです。手当させてください……。
帰宅すれば既に母が帰宅していた。
今日は早くに帰れたそうだった。
リビングへ続く扉をあけ、母が元気よく『おかえり!』……と、声をかけてくれた。
その時、母は武道の隣にいる少年の体や顔を見るなりびっくりした様子を見せた。
????))……
母))てっ、手当しなきゃ!
武))俺の部屋にあるから、部屋でするよ。
母))わ、わかった。飲み物持っていくね、!
手当してる最中、母は飲み物を持ってきてすぐ部屋を出ていった。
気遣いからだろう。
武))よし。
????))……なんなんだよお前…。
武))ぁ、自己紹介まだでしたね。俺は花垣武道です……。貴方は?
????))…、一虎。
一虎))羽宮一虎……。
武))(一虎……え、まじか……)……東卍…の、
一虎))……なんでてめぇが、
武))あ、えっと実は、けいくッ…じゃない…えっと、場地圭介君のお友達なんです。あと、マイキーくんとドラケンくんとかと…仲良くさせてもらっていて、
一虎))……お前、俺をだまそうとして、
武))絶対無いです!!!それは信じてください!!切腹でもします!!
一虎))い、いやそこまでしなくても……
武))………ほんとにそういうのじゃ、
一虎))あ〜、うん。分かったよ。信じる。
武))!!良かったです!
一虎))……あいつら、なんか言ってなかったか?
武))……、心配してました。。特に圭くんは、
一虎))……マイキー達は心配なんて、
武))心配してないわけないじゃないですか。
一虎))お前に何が分かんだよ…!
武))分かんないです……。話欲しいです…。溜め込まないで…。
一虎))…いい子ぶってんじゃねぇよッ!
武))……うん。
一虎))俺は…、俺はアイツらのことメッチャ大事に……
武))…うん。
一虎))…、
武))……
勢い余って話してしまいそうだった。
一虎はそれにハッとし、話すのを辞めてしまった。
だけど武道はそれを無理には聞こうとはしなかった。
約1時間。
一虎は少し落ち着いたのか、安心したのか、淡々と話し始めた。
コメント
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最高です続きが楽しみです!!!!!
武道の優しさが皆んなを救うんだろうな〜 おばちゃん泣けちゃったよ!(泣) あと傷だらけで泣いてる一虎を想像したら結構好きでした笑