味知らず人間の煮凝り
廃墟に空満ちて
土を殺し花生きる
輪廻を閉ざす足跡
半環にひとつまみの偏見
霧吹きは頭無くし
水溜まりから蚊は舞い散る
食わず嫌いの換気扇
回廊を出口が食い
入口が出口を食う
鏡色の手に鍵にぎり
踏み砕いたのは風見鶏
瞳に映して全て歪め
噛み砕いて編集する
拡大鏡を覗いて泡立てる
鮮明な罪の形罰を食う
窓から落とす金魚跳ねて
空を見よ
内側に命無く外側に意思は無い
命食し命食され
片手の銀は黒錆
捻った世界は乾いて裂け
人柱に愛を捧げる
腐った石鹸の味すれば
再起するのは命のみ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!