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『終わり方』
rz視点
深夜の部屋、窓から入る月明かりが二人の影を揺らす。
俺――ロゼは、らいとの目を見つめる。
あの夜以来、頭の中で何度も繰り返される光景が、今、現実として目の前にある。
らいとは、いつもの甘い笑みで俺を誘う。
「ロゼ、もっと近くに来て?」
その声に、体が勝手に反応する。
受けなのに、彼は全身で俺を誘惑してくる――震える指先、柔らかく揺れる肩、そして微かに吐かれる甘い吐息。
俺は息を整え、手を伸ばす。
指先がらいとの顎に触れた瞬間、らいとは小さく身をよじり、甘く震える声を漏らす。
「あ、あえッ⸝⸝….?」
その甘い声に、理性は完全に崩れた。
俺は唇をらいとの首筋に近づけ、微かに触れる。
らいとは小さく体を預け、抵抗どころか、俺の行動を誘うかのように震える。
「ん、”…♡、うッは、ん…あッ⸝⸝⸝⸝」
甘い吐息が耳元で響く。手先が自然に肩から背中に回り、体の距離はゼロに近づく。
その瞬間、月明かりが二人の輪郭を照らす。
熱と渇望、理性と欲望が絡まり合い、世界が二人だけに閉じたように感じた。
俺は唇を彼の耳元に近づけ、囁く。
「欲しいんでしょ?らいと、俺の」
らいとは小さく息を漏らし、体を震わせながら、甘く囁く――
「あ” あ”ッ♡ほ、ぅほしぃ〜ッッ♡」
そこで、二人の間の空気は限界まで張り詰める。
触れたら堕ちる。
でも誰も止められない。
その先に何が待つのか――快楽なのか、それとも理性の破壊なのか――
──そして、唇が触れかけた瞬間、物語は静かに終わる。