この物語は1話で完結します。
その代わりに多分物語が長くなっています
小説感覚でお読みください。
※ただし小説とは思えないほど文章の書き方?が下手です。駄文多いです。てか殆ど駄b((
※誤字脱字注意
今回は東方の二次創作ですが東方をあまり知らない!という方でも楽しめるようにします。なるべくですが。因みに日本に住んでる設定です。
本編どーぞ
3月9日。私達、紅魔館(こうまかん)にいる5人のメンバーに加え、今日。新たなメンバーが追加されることになった。その紅魔館の主である者の名はレミリア・スカーレット。吸血鬼であり、紫の髪色をしている。年齢は500歳以上だという。だが、人間に例えれば小学校4年生位の身長であり、吸血鬼では、500歳はまだまだ子供らしい。
そして、レミリアはこう呟く。
「そういえば…メイドになるということは決めていたけれど…貴方の名前を決めていなかったわ」
そして、いつもは紅魔館の大図書館にいるパチュリー・ノーレッジ。紫の長い髪をした魔法使いである。
そのパチュリーは続けて言う。
「レミィ。名前は決めておきなさいよ…」
レミィとは、レミリアのあだ名である。
「……」
レミリアが連れてきた新たなメンバーは、5歳であり、青い瞳だ。髪は銀髪で、肩より少しだけ長い横髪を三つ編みにしている。そして不自然な横髪よりも短い後髪はショートヘアよりは少し長い位だろうか。
「…十六夜咲夜」
ふと、レミリアがそう呟く。
「咲夜?」
フランことフランドール・スカーレットが疑問符を浮かべた。フランドールとは吸血鬼であり、金髪だ。体型はレミリアと変わらない、495歳のレミリアの妹である。すると、レミリアは言った。
「そうよ!フラン。皆、いいかしら?今日からこの子の名前は十六夜咲夜(いざよい さくや)よ!!」
「良いじゃないですか!」
パチュリーの使い魔、小悪魔がそう言った。
「そうですね!では、咲夜さん!今日からよろしくお願いしますね!」
紅魔館の門番である紅 美鈴(ほん めいりん)がそう言った。パチュリーとフランドールも同様に賛成している。
「ほら、自己紹介をしてみなさい」
「十六夜、咲夜です…よろしくお願い、します」
そう、ぎこちなく自己紹介をしたのだった。
3月9日。咲夜の身長がレミリアより低い頃。
「咲夜!」
レミリアがそう言うと、ドタバタと足音が聞こえた。
「はい!どうしましたか!レミ、、お嬢様!」
元気よく、咲夜が言った。すると、レミリアは優しく答える。
「ふふ、今年は桜の開花が早くて…もう満開なのよね」
そう言いながら、レミリアが続けて言う。
「今日はね、皆でお花見に行こうと思っていたんだけれど…フランが体調を崩してしまったの。だからお花見には行けないの」
咲夜は少し寂しそうに答える。
「そう、ですか…」
すると…
「その代わりに、二人でお散歩にいかない?」
パァっと咲夜が笑顔になる。
「はい!行きましゅ!行きたいです!」
レミリアは優しく微笑み、言うのだった。
「じゃあ、行きましょうか」
桜並木を通る。
「お嬢様!桜!桜がとても綺麗です!」
咲夜は嬉しそうに言っている。
「…咲夜?」
レミリアが言う。
「はい?どうしましたか?」
すると、咲夜は疑問符を浮かべた。
「…日傘、私が持つわよ?」
すると…
「イヤです!私はお嬢様のメイドなんです!」
「そ、そう?…」
そうだ、咲夜は今レミリアよりも身長が低い。そのため、日傘を持っていてもレミリアが縮まないと日傘の意味が無いのだ。何故日傘をしているか。それは単に日焼けをしたくないからというわけではない。レミリアは吸血鬼である。そのため、日光は苦手なのだ。
「…咲夜」
「はい?」
レミリアは少し困ったような表情で
「やっぱり日傘は私が持つわ」
「…はい、これをお譲りするのもメイドの務めです!」
レミリアは微笑み、
「ありがとう」
と、素直にお礼を言ったのだった。
3月9日。咲夜はもう、レミリアよりも身長が高くなっていた頃。
「咲夜!しゃーくーやー!!!」
レミリアの甲高い声が響く。
「はい、どうされましたか。お嬢様」
「紅茶をいいかしら?」
「かしこまりました。お嬢様。」
そういって、咲夜は紅茶を注ぎはじめた。
「お待たせしました。お嬢様」
「ありがとう、咲夜」
そうして、レミリアは紅茶を啜る。
「美味しいわね!」
「嬉しい限りでございます。」
「…」
「…」
少し、間が空いた。すると
「咲夜、今日はなんの日か分かる?」
「今日、ですか…」
「今日は3月9日ですよね」
「ええ、そうよ」
うーん、と咲夜は必死に考えている。すると、待ちきれなかったのだろうか。レミリアが言った。
「時間切れよ!」
「え!あ、すみません…」
「大丈夫よ、正解はね…」
パン!!
突然、色々な方向から音がした。
「っ!?」
咲夜は驚いており、声も出ていない。
「咲夜!正解は…」
「初めて咲夜が紅魔館に来て、メイドになった日だよ!!」
フランドールがレミリアの先を越して言ったのだった。
そう。今日。3月9日は咲夜が初めて紅魔館に来たときだった。そのため、咲夜以外の5人でクラッカーを用意したらしい。
そうして盛大なパーティーが行われた。
3月10日。咲夜のパーティーが終わった次の日。
パチュリー、小悪魔、美鈴が引っ越しをするようだ。因みにパチュリーと小悪魔は2人暮らしである。
「うう、今までありがとうございましたぁ…!」
美鈴が泣きながら感謝をしている。
「…(引)」
咲夜が微妙に引いている。それに対し美鈴は
「ちょ、ちょっとぉ!泣いただけで引かないでくださいよ!」
「貴方が大勢の前で悪目立ちしているからよ」
パチュリーはそう言った。「ええ!酷い!」という美鈴の言葉を華麗に無視し、レミリア達の方を改めて見た。
「本当に今までありがとう。レミィもそして二人も」
「こあ(小悪魔のあだ名)もほら、何か言いなさい」
そうして、小悪魔も皆の方を向き
「ほ、本当に今までありがとうございました!沢山迷惑掛けたりしてしまいましたが、紅魔館での経験を生かしたいです!」
すると、フランドールが言った。
「小悪魔が良いこと言ってる…!」
小悪魔は悲しそうに
「酷くないですか?!」
と、言うのだった。
「お嬢様。妹様。」
「あら、どうしたの?」
二人が疑問符を浮かべた。因みに妹様とはフランドールのことである。
「パチュリー様達から写真が届いています」
そこには、楽しそうに3人で並んでいた写真があった。
「楽しそう!」
フランドールが言った。
「ええ、楽しそうで何よりだわ」
そうして、いつもの日常を満喫した3人だった。
「懐かしいわね」
私はそう呟く。
「そうだね~懐かし」
私の妹、フランが答えた。
…フランは何故かうずうずしている。なんなんだ。
すると…
「ねぇお姉様!」
フランが言った。
「どうしたの?フラン」
「プリン!見て!私が作ったの!」
「あら、凄い美味しそうじゃない!」
私は食べようとした。フランが食べてと言ったからだ。だが、、
「……(泣)」
う…なんなのよこれ。めちゃくちゃ食べにくいじゃない。
「フ、フラン?私と一緒に食べる…?」
耐えきれなくなり、私はフランにそう聞いた。すると
「うんっ!!」
と言い、パァっと笑顔になった。
急に笑顔になったわね。フラン。それだけ食べたかったのかしら。
「美味しい!!」
レミリアとフランが言う。
「ねぇ…お姉様」
突然、フランが言う。
「どうしたの?フラン」
「明日。3月9日だよね」
っ…!
「…そうね」
私は気にしないように、スマホの画面をつつく。
だが、そこには大きな文字で3月8日の日付があった。
「……」
「ねぇ、お姉様」
何かを言おうとしたフランを私は横切り、
「今日はもう、寝るわ」
フランは心配をして、部屋を出ていった。
明日は3月9日、ね
そう、それだけなのよ。それだけ。特別な日ではない、ただの日常なのよ。
そのまま私はいつの間にか眠りについた。
晴天の元に咲夜がいた。
「待っていますよ、お嬢様」
「っ!」
私は唐突に目を覚ました。…まさかこんな夢を見るなんて、最悪だわ…
「お姉様~起きて~って大丈夫?!」
「え?」
私は素っ頓狂な声をあげてしまった。
「お姉様!汗びっしょりじゃん!」
「…!」
私もびっくりしたわね…
「ほら!タオル!」
フランは私にタオルを渡してくれた。
「ありがとう…」
すると突然、フランは真剣に私を見てきた。
「お姉様。」
私は困惑しながら
「な、なに?」
「今日は、3月9日。」
……っ
「咲夜のこと、忘れたとでも言うの?」
っ、!
「お姉様は咲夜が亡くなってから、いつも逃げてきた」
ああ、咲、夜…
「お葬式には出たけど、それからのお墓参りでは怖くて、咲夜が居なくなったのを認めたくなくて!行かなかった!!」
「いい加減もう逃げるのやめなよ!!」
ちがう、違う、ちがウ、チがウ!
「違う!咲夜は、咲夜は」
そうよ、チガウノヨ。
「お姉様が違う!!咲夜は…咲夜は!」
フランの目からは、涙が溢れてて…
「去年!癌で亡くなった!!」
「いい加減、目…覚ましてよ…」
私の頬を何かがつたう。
_そう、咲夜は去年、癌で亡くなってしまった。
気付いた時にはもう遅くて…ステージ4。もう、助からないと医師からそう告げられた。
咲夜は、人間だ。それに対して、私は吸血鬼。
寿命なんて、明らかに人間の方が短い。
私は、先に咲夜の方が逝くってこと、分かってたのに…
いざ、そうなってしまうと、耐えきれなくなった。
だから私は…全てを咲夜が亡くなった全ての記憶を無理矢理消してしまいたかった…!
でも…でも…!いつの間にか、フランがあんなに大人びていて…心は私より大人びていて……
そんな私の大切な妹に…そんなこと言われたら……
「もう、受け入れるしかないじゃない…!!」
「お姉様…」
お姉様は、涙を流しながら言った。それだけ、お姉様は苦しかったのだろう。
でも、 咲夜に言われたんだよ。
「咲夜…大丈夫?」
咲夜は病院のベッドにぐったりしてしまっている。
「…妹様」
最後の力を振り絞って、言ってくれた。
「お嬢様を支えてあげてくださいね」
咲夜は静かに涙を流して
「私の分まで…お嬢様を大切に、ずっと隣にいてあげてください…!」
そう言ってくれた。
だから、私はお姉様の前では強がって泣かなかった。泣きたかった。ずっと。ずっと…
「お姉様…」
私はお姉様を抱き締めて
「咲夜は、私達の心の中で、生き続けてる。」
「私は、いつもお姉様の側にいるよ…!」
そうだよ。お姉様。私は咲夜の分まで、支えるね。
「フラ、ン」
「…じゃあ、咲夜に、挨拶しに行こうか」
お姉様はこくりと頷いて
「ええ…!」
そう言うのだった。
「フランは、もういいの?」
フランはこくりと頷いて
「うん、しっかり挨拶出来たよ、お姉様。私、桜の木の近くで、待ってるね」
「分かったわ」
そう言って、フランは桜の木へと向かった。
「咲夜」
私は咲夜のお墓の前に立ち、伝える。
「今まで、本当に…ありがとう…!」
咲夜との想い出は、沢山、数えきれない程ある。
3月9日は、とても大切で、特別な日で…いつも、その日が待ち遠しかった。でも…3月9日が思い出したくもない、苦しい想い出になってしまったのは、いつからだったのだろう。
…でも、今は違う。
涙の先にあったのは、感謝しきれない程の感謝と…成長だった。
「私は、貴方のおかげで、とても成長出来ました。」
3月9日。桜舞う、この場所で。私は貴方に_
「ありがとう。を伝えます。」
「最初は、私が日傘を持っていたくらいだったのに…」
「いつの間にか、貴方は私の身長をあっという間に越して。」
「大人になって。」
「支えてくれた。」
「本当に、ありがとうございます。」
「そして、これからも見守っていてください。」
「私達を見て、沢山笑顔になって欲しいです。」
そして、そして…
「私は、貴方に…」
「さようなら。を伝えます。」
もう、私の涙は…とどまることを知らなくて。
「今まで、沢山迷惑を掛けたし、掛けられました。」
「そんな日々は、大変だったけど、楽しかったです。」
「500年ものの間で、貴方といる時間が」
「1番、楽しかったです…!」
私は、遂に号泣してしまった。
「最後に…」
「最後に。」
「私は貴方へ。歌を届けます。」
『レミオロメン/3月9日』
流れる季節の真ん中で
ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に
3月の風に想いをのせて
桜のつぼみは春へと続きます
溢れ出す光の粒が
少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に
少し照れてるあなたの横で
新たな世界の入り口に立ち
気づいたことは1人じゃないってこと
瞳を閉じればあなたが
まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい
砂ぼこり運ぶつむじ風
洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は
なんだか綺麗で見とれました
上手くいかぬこともあるけれど
天を仰げばそれさえ小さくて
青い空は凛と澄んで
羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであればそれは幸せ
この先の隣でそっと微笑んで
瞳を閉じればあなたが
まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい
『作詞・作曲 藤巻亮太』
『編曲 レミオロメン、小林武史』
歌はとてもじゃないけど涙でぐちゃぐちゃだった。
「とても良い歌でしょう?」
「3月9日。貴方にぴったりよね。」
「本当に今までありがとう」
「そして、ごめんなさい。」
「私は貴方のことを忘れ去ろうとしてしまった。」
「これからはもう、そんなことしないわ。」
こんな時くらい、笑顔でいなきゃね。
私は、くしゃくしゃの笑顔で。
「ありがとう!!」
改めて、そう告げた。
「伝わっていると良いわね。」
アニメや小説では、ここで返事をしてくれることがあるのよね。
私は苦笑いをして、
「そんなこと、アニメや小説じゃないし、無いわよね…」
_届いてますよ。お嬢様
「咲夜…!」
「ええ!きっと、届いているわよね!」
「ありがとう!!」
そういい、私はフランのもとへと向かった。
「挨拶。出来た?」
早速フランが私に訊いてくる。
「ええ。しっかりね。」
私は笑った。すると…
「じゃあ、もう…我慢しなくて良いんだ」
そう言った途端、フランから涙が溢れでてきていた。
そうして、私はフランをそっと抱き締めて。
「我慢させて、ごめんね」
そう言った。
「ううん、大丈夫。」
そうして、私達は。
「桜舞う、この場所で。私はしっかり貴方への気持ちを伝えることが出来ました!」
そう、天にまで届くようしっかり伝えるのだった。
『3月9日。桜舞う、この場所で。』
あとがき
どうでしたか?ノベルを書くのは2回目ぐらいだった気がします。これを書いてたせいであまりストーリーが投稿出来ませんでした!もっとノベルでも書いて欲しいならたっくさん書きます!!今回はあの名曲!『3月9日』をモチーフ?にしました!意味は結構違いますが()以上で『3月9日。桜舞う、この場所で。』を締めさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント
9件
感動しすぎてヤバイです...
いや、私より書くのスマすぎっすよ…