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朝だ。昨日は早く寝たのでぱっちりと目が覚めた。朝ごはんを食べ、顔を洗い、着替える。これからの学校生活のためにしっかりとした服を買ったのでばっちりだ。
スクールバスの座席に座って窓を見ていると昨日Claireが降りた場所に着いた。窓からバス停を見ると、ちょうどClaireがバスに乗ってきた。私を見つけると一直線にこちらに歩いて「おはよう」と言い、私の横の座席へ座った。私も「おはよう」と返した。
今日は2人ともぼんやりとしながらバスに乗っていた。Claireは窓の外を見ている。何を考えているのだろう。バスがペーパースクールに着く。自分たちの他にも何人か降りていく。少し長い廊下を歩き、1-Aに入った。
ドアを押すと、何人かは教室に来ていた。
今日の授業は化学、数学、語学。初日から容赦がない。
この学校の授業はまあまあ難しい。特にこの3科目が中心となっていく。
1、2限目
1限目は軽く授業についてや化学室の場所や実験についての説明を受けた。
2限目が始まった。
「〜で〜」
ノートを取りながら話を聞いているとヒソヒソと誰かが話している。正直言ってうるさい。
そしてプリントを丸めたようなと音がして、何かに当てた音がした。それに続くように品の無い笑い声がした。
笑い声のする方向を見ると、げらげらと笑うZip、Edward、オリバーの3人組。初日から素行が悪そうな雰囲気を醸し出していたのでなんとなく使えなさそうだと思っている。Zip手元にはコーラがあり何とも授業態度が最悪だ。そして笑う声が聞こえるのとほぼ同時にガタッ!と勢いよく椅子が動く音がした。そこに居たのは真っ赤な顔をして怒ったClaireだった。「あなた達なんなの!?さっきからずうっと紙くず投げてきてるよね!?」と声を荒らげている。それをなだめる2人組がいる。1人は頭に羽をつけていて、もう1人は全身が泡で出来ている子。それを見ていると「こら、そこ。落ち着きなさい」Bloomie先生がぴしゃりと言うと、
「…はい」少し不服そうにClaireは椅子に座った。
3限目は数学。
Circle先生の授業が受けられる事がとても幸せだ。早く会いたいなあと思っていると自分の席にいる2人が話していた。
「さっきのなんだったんだろーね」「ほんとほんと!」角が生えた女の子の問いかけにリスのような見た目をした女の子が同調している。2人とも似たような王冠を付けていて、昔からの仲のように見える。「ねえ、アンタはさっきの事どう思う?」唐突に角を生やした子に話題を振られてびっくりした。「あ、いきなり話してもあれだよね、あたしはLizzy。こっちはPetunia。それでどう思う?」「さっきのはさすがに無いと思うかな」少し反応が遅れてしまった。「「だよね〜!」」とても仲良くハモっている。そうしていると、3限目を知らせるベルががなった。
全員がバタバタと席につく。ルンルンで席に着いていると、愛おしいあの人が来た。ドキドキと心拍数が上がっているのが分かる。
「授業始めるぞー」
「…で…」「誰かこの問題分かるかー?」
「はい!」自分に続き、他の人もバタバタと手を上げる。どうか当たってくれ。
「おお!みんなよくできるな!…ん〜じゃあ○○!」
やった。
「〜です」
「おっ!正解。」circle先生がにっこりと私に笑いかける。この愛おしい笑顔を他の奴らにも向けていると考えると胸が苦しくなる。早く私だけの物にしたい。
授業終了のベルがなってしまった。Circle先生と離れてしまうなんて。悲しい…
4限
4限目はカフェテリアや中庭のことについての説明があった。カフェテリアと言っても全校生徒が集まる場だ。かなり広い。
ようやくランチタイムが始まった。Claireと一緒に食事をする。各自で食事を用意している人も居るが、自分は学食にする。うーん、意外と種類が多い。「Claireは何にする?」「私はオムライスかな!」私はにパンしよう。昨日の夜ご飯でそこまでお腹が空いていない。それぞれの食べるものがきまった。あとはトレーを持ち、列に並ぶ。あとは料理を受け取るだけだ。
少し待っていると自分の番になった。トレーに乗せられたパンは焼きたてで湯気が上がっている。
5限
次は語学、担当はThavel先生だ。簡単な自己紹介があった。Thavel先生は7ヶ国語程話す事が出来るらしい。私もそれほど話す事ができたら理解者も増えるのだろうか。
5限では自己紹介を沢山の言語でしてくれたので、生徒たちが沢山の質問を投げかけていた。そのせいで、授業が潰れてしまった。Thavel先生は笑って「わたくしの授業がそんなに面白いだなんて」と言っていた。
6限
「それではわたくしの後に続いて言ってくださいね」「〜」
予め予習をしていた甲斐があり、結構簡単だった。
そして帰る用意をし、それぞれの家へ着いた。