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第7話 - 🍵🦈　体調不良

2025年08月14日

#sxfn

#sxxn

#nmmn

#短編集

るるるるる

体調不良パロです。

苦手な方ブラウザバックをお勧めします。

落ちが死ぬほど雑いボツです。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

まだ外は薄暗い早朝。いつもならこさめは、布団の中で微睡んでいるうちに、

すちがキッチンで軽やかに朝ごはんを

作ってくれている。

けれど、その朝は――

ガシャーンｯ“！

陶器が割れる、鋭い音が響いた。

こさめは飛び起き、寝ぼけ眼のまま廊下を

駆け抜ける。

「すっちー？　何、今の音、？」

キッチンにたどり着くと、すちは割れた

皿の破片の横でしゃがみ込んでいた。

顔色は悪く、額には汗。立ち上がろうと

した瞬間、ふらついて壁に手をつく。

「ｯ！ちょ、ちょっと

立たなくていいから！」

こさめは慌てて駆け寄り、

その体を支える。

思ったよりもずっと熱がこもっていて、

腕の中でぐったりしている。

「……ごめん、朝ごはん……作ろうと……」

「もういいから！一旦ソファー行くよ！」

そのまま引きずるようにリビングの

ソファーへ連れていき、毛布をかける。

こさめはしゃがみ込み、息を整えながら

すちの顔を覗き込む。

「こさが全部やっとくから、

すっちーは寝てて。

熱あるのに、こさめのためにご飯作ろうと

してくれて……ありがとう//」

そう言ってキッチンに戻る。

床にはまだ皿の破片が散らばっていて、

どう片付けていいか分からないまま、

とりあえず手で拾い集める。

けれど、普段はすちが全部やってくれて

いたせいで手際が悪く、

ガラス片が指に刺さる。

「……いったｯ……」

細かい破片が何度も皮膚を裂き、

手は擦り傷と小さな切り傷だらけ。

じわりと血がにじむ。

それでもなんとか片付け終え、

こさめは急いでソファーへ戻った。

「すっちー、熱測ろうね」

すちは薄く目を開け、こさめの手を見た

瞬間、驚いたように声をあげる。

「ｯ！？　こさめちゃん

早く手当てしないと…血まで出てるじゃん」

咳をしながらも、その声には少し怒気が

混じっている。

「こんな傷ぐらい平気だって。

心配しないで

それよりすっちー、熱測っていい？」

こさめは笑ってごまかすけれど、その笑顔は少し不安げだった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

体温計を持ってきて、そっとすちの

脇に挟む。

数分の沈黙のあと、ピピッという電子音。

表示された数字は38.7℃。

「ｯ…すっちー、普通に喋ってるけど

平気？」

不安そうに眉を寄せるこさめに、

すちは少し笑って首を振る。

「こさめちゃんがそばにいてくれるから…

なんか大丈夫なんだよね。

いつもありがとね」

ふわっと微笑む顔に、

こさめの胸がきゅっと締めつけられる。

「すっちー、大好き…」

思わず小声でこぼしてから、

はっとして立ち上がる。

「あ！そうだ、朝ごはん作んなきゃ！」

「まって、こさめちゃん」

すちは咳をしながらも、

真剣な目でこさめを見た。

「怪我だけはしないようにね」

「大丈夫！大丈夫、こさめ大先生に

任せとき！」

得意げに笑うこさめの手には、

さっきできた擦り傷と小さな血の跡が

まだ残っている。

それでもすちは心配を飲み込み、

息を整えた。

「すっちー、少し立てる？ベッドで

寝てないと悪化しちゃう」

「…うん、こさめちゃん、

ちょっと支えてくれる？」

こさめはすちの肩に腕を回し、慎重に

立たせてゆっくり寝室へと運んだ。

布団を掛け直し、立ち上がる。

「ご飯作ってくるから、

すっちーは絶対動かないでね」

「…はーい」

その返事は少し弱々しいけれど、

こさめの背中を見送るすちの目は、

安心と少しの申し訳なさで揺れていた。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

こさめは冷蔵庫を開け、しばし固まった。

「え、卵と…ウィンナーと…なんか野菜？

どうやって料理すんの…」

自分で言っておいて、ほぼ料理経験ゼロの

事実が今さら重くのしかかる。

「ま、まぁ！なんとかなるっしょ！」

勢いだけでフライパンを取り出し、

油をドバッと入れる。

次の瞬間――

ジュｯｯｯ！！

「ひゃっ！」

跳ねた油が、こさめの手の甲に直撃。

驚いて一瞬で熱くなったフライパンに触り

火傷してしまう。

じんじんと焼ける痛みに、

顔が一瞬で歪む。

「いったぁぁ……っ、やば…」

慌てて水道に手を突っ込むが、

さっき割れたガラスでできた擦り傷に

冷水が染みる。

「うわっ…いったぁぁ…！

なんでこうなるの！」

火傷と擦り傷、ダブルの痛みにこさめの

目尻がじわっと潤む。

でも、すちに怪我のことを悟られたく

なくて、袖でそっと涙を拭う。

「大丈夫大丈夫…こんなの余裕…」と自分に言い聞かせながら、

フライパンに卵を割る。

――ベチャｯ。

「……あれ？」

黄身がぐちゃりと崩れ、

真っ白な煙が立ち上る。

火加減を見ようと近づいた瞬間、

また油が弾けて手首に当たる。

「ｯ…！」

声を飲み込みながらも、両手が赤くなって

いくのを見て、こさめは唇を噛んだ。

それでも――

すちのために止める気なかった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

なんとか料理を完成させたが、

焦げた部分もあれば、卵はぐちゃぐちゃ。

それでもお盆にお茶と一緒に乗せ、

すちの部屋へ持っていく。

「すっち〜、寝てる？」

「ん、起きてるよ」

こさめは火傷を隠すように手を背中に

回しながら、お盆をそっと置く。

「こさ…何もできなくてごめんね」

お茶は熱いし、料理も油っぽい。熱がある

すちにはあまり良くないものばかり。

だけど、すちは柔らかく笑って

「ありがとね！こさめちゃん、

うれしいよ」と言った。

「ほんとに？！やったー！！無理せず

食べてね！こさも隣で食べていい？」

「いいけど…多分風邪だから、

あんまり近づきすぎないようにね。

移ったら困るから」

「はーい」

二人は同時に一口食べた。

「ん？？…、？　あっま…　あれ？

こんなに砂糖入れてないって！」

「ごめんねすっちー！大丈夫？」

「うん、大丈夫。食べれるってことは

料理になってるから、落ち込まないで」

熱で顔がほてっているのに、

すちは残さず食べ続ける。

こさめががっかりするのを

知っているからだ。

けれど、その優しさが余計に体を

悪化させる。喉が痛み、

お茶を飲んでも味がわからない。

こさめは笑って

「いっぱい食べて元気になってね！」

と言ったが、すちの胸の奥では、

もうじき声を出すのも辛くなっていく

予感がしていた。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

こさめの作った朝ごはんを食べ終わる

頃には、すちの額にはうっすらと

汗が滲んでいた。

熱で火照った頬はさらに赤みを増し、

喉の奥はひりつくように痛む。

温かいお茶は飲み込むたびに熱い刃で

撫でられるようで、むしろ渇きが

増していく気がする。

「すっちー…？　顔、赤くなってない…？」

こさめが心配そうに覗き込む。

「…だいじょぶ。こさめちゃんのご飯、

美味しかったよ」

無理に笑ってみせるが、

声は掠れて震えている。

本当はもう座っているのもしんどい。

「ねえ…薬は…？」

「…まだ飲んでない」

かすれ声で答えたすちの背中が小さく

揺れ、咳が漏れる。

こさめは慌てて立ち上がり、

「薬、取ってくる！」

と台所に駆けていった

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

薬の棚を開けても、瓶は空っぽ。

最後に飲ませた分で切れてしまっていた。

「薬…もうないや」

小さく呟いて、こさめは決意したように

すちの布団のほうへ歩いた。

「すっちー、薬ないから…買ってくるね」

布団の中で薄く目を開けたすちは、

弱々しい声で言った。

「まって…こさめちゃん…、外は危険って

知ってるでしょ？」

「でも、このままじゃ…」

こさめの声には焦りが滲む。

「俺と一緒に行こう」

「だめ！すっちーは寝てないと」

そう言って、すちの伸ばしてきた手を

こさめは振りほどこうとした。

だが、そのまま勢い余って

――叩くような形になってしまった。

「え…」

瞬間、部屋の空気が固まった。

こさめは青ざめ、手を胸に引き寄せて

言葉を詰まらせる。

「ｯｯ！…まって、すちくん違うの、、

叩こうとしたわけじゃなくて…こさめ、

ただ…すちくんが心配で」

無意識に、いつもは呼ばない「くん」付けになってしまっていた。

声が震えている。

すちは微かに首を振り、薄く笑った。

「大丈夫…分かってるから。

止めようとして…ごめんね。

俺が熱出したのに」

「すっちーが謝る必要なんてないよ…」

こさめはその場で膝をつき、

そっとすちの手を握り直す。

「…じゃあ、言ってくるから」

すちが弱々しく頷くのを確認し、

こさめは玄関へ向かった。

けれど、背後でかすかに「気をつけて…」

という声がしたとき、胸の奥に重たい塊が

落ちたような感覚が広がった。

――薬を買いに行くだけのはずなのに、

心臓の鼓動はなぜかやけに早かった。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

こさめは慣れない料理で火傷しながらも

何とか形にした朝食をすちに置いて、

買い出しへ。

道中、スマホで

「風邪のとき　喉　食べやすい」と必死に

検索してたら、前かららんとみことが

並んで歩いてくるのが見える。

らんはあいかわらず柔らかい笑顔だけど、

その目は何か探るようにこさめを

見てくる。

「……こさめじゃん。なにしてんの？」

「えっと……」

思わずスマホを後ろ手に隠すこさめ。

画面には“体調悪いときに食べやすい

料理”の検索結果がそのまま残っている。

みことがちらっとスマホに視線を落とし、

口角を上げる。

「ふーん……誰かのため？」

その何気ない一言に、

こさめの胸がざわつく。

らんが一歩近づき、

「すっちーのため？」と小声で聞く。

その瞬間、こさめの心臓が跳ねる。

「ちょうどいいタイミングすぎ、

らんくん、みこちゃん、すっちーを

助けてほしい」

「え？」

「すっちーが風引いちゃってこさだけ

じゃなんもできなくて」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

その後数分後にはガチャとドアを開く音が

聞こえる。

すちは体力の限界でベットでぐっすりと

睡眠している。

らんは落ち着いた手つきで布団を整え、

枕元に座る。

「すち、大丈夫か？」

目を閉じたまま、弱々しく「うん…」

と答える。

みことは台所で手際よく、おかゆや

うどん、ゼリーを準備する。

こさめはその様子を見守るしかできず、

胸が締め付けられる。

「こさが作ったら絶対悪化させちゃう…」

やがて、三人で準備した食事がそろい、

こさめがそっとトレーを持ち

すちの枕元に置く。

「すっちー、少しでも食べられるかな？」

すちはかすれた声で答える。

「ありがとう…こさめちゃん、らんらん、

みこちゃん、」

こさめは少し涙ぐみながら、

手際と優しさに、胸を熱くする。

らんとみことが黙ってすちの世話をする

その間、こさめはそっとベッドの端に

座り、見守るだけ。

それでも心の中では、すちが少しずつ元気を取り戻す姿にほっとしていた。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

体調不良とか大好きだけど落ちが本当に

わからなくてしぬ。

次はちゃんとしたもの描きます。

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