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「もう最悪!!ありえない!! 」つい私は怒りに任せて声を荒らげてしまった。
「お〜どうしたの?」心配そうな目で凛はこちらをまっすぐ見つめていた。
「実は…」私は朝あったこと、今どんな気持ちなのかすべて話した。
「なるほどねぇ〜とにかく出会いは最悪だね〜」大事では無いと受け取った凛は、どこか安心した表情をしていた。それにつられ私もなんだか気持ちが軽くなった気がした。
そして放課後、私は仕方なく教室に1人残っていた。
「お待たせ〜ごめんごめん、以外と遅くなっちゃた…あの先生話長いな…」「もう!遅いよ!!ずっと待ってたんだけど!」「ごめんて、けどよく待っててくれたよね、てっきり帰ってるかと…」「しょうがないでしょ?!先生が言っていたのだから…」後々考えると、言い方が酷かったのを自覚した。
「ごめんねほんと。時間が時間だし、案内してくれないかな?」「はぁわかったよ。」
3時間程度で周り終わった。
「改めて思ったけどこの学校広くね?wよくどこに何があるか覚えられたよなw」朝の件もあり、褒められている気がしなかった。「あ、ありがとう」お礼を言わないのは無礼すぎるのでさすがに言ったが口先だけだったかもしれない。「あ、もうこんな時間。それじゃまた明日?な!」朝の件が何も無かったかのように1日振る舞われたので、朝のことが夢の中で起きたかのような気分だった。「どうして転校なんかしたんだろ?この性格だったら好かれそうなのに…」
蓮が学校に来てから2週間たった頃だった。
「あ、消しゴム落としちゃた〜」その消しゴムは、よりによって蓮の方に転がってしまった。「なんでそっちに行くの〜もう… 」拾おうと覚悟を決めたとき、蓮がその消しゴムに向かって手を伸ばしていた。「はい、これ落ちたよ。」「あ、ありがとう」てっきり嫌われていると思っていた私は動揺で声が震えてしまった。
「あれ?近くで見たら以外とかっこいいかも……」一瞬胸がざわついた気がした。「ま、まぁ気のせいだよね〜」
蓮が、学校に来てから1ヶ月たった頃だった。
放課後、私は図書室で自習することにした。
まぁ、適当に参考書いっぱい読めば、今回こそいい点取れるっしょ!なんて軽い気持ちできてしまった。
「あ!あの参考書もよさそう!けど高いところにあるな〜、背伸びしたら行けるか!よいしょ!」それと同時に視界の端から手が伸びてきた。「あ、ごめん…」「あ、すみません」と顔を上げ、その相手は蓮だった。「これ、取ろうとしてたやつ?」「え?まぁ…うん…けどいいよ。ちょと気になっただけだし。」「あ、そ、そう?」「うん」「ごめんね、ありがと、」と言って蓮は去っていった。