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( 前編 )
⚠️ 直接的な表現有 ⚠️
僕は何故今大先輩の間に座っているのだろう。赤城の頭の中はそのことでいっぱいだ。確か唐揚げを作って欲しいと言われ叶さんの家に呼ばれたんだっけか、…だとしても二人の間に己が座るのは何故だ??意味が分からず赤城の頭はショート寸前だ。何も喋ることが出来ず黙っていると葛葉が赤城の顔を覗き込む
「ウェンくんどした?」
「えあ!? ぁ、いや、…その、僕、がぁ…二人の間に座ってるのなんでだろ〜…って、緊張?しちゃってえ…」
しどろもどろに答えると叶は思わず吹き出す。「緊張してるんだ?」と再度問いかければ赤城は「だからそう言ってるじゃないですか!」とぷりぷり怒る。そんな赤城が愛おしく思えて頬が緩まった感覚を覚える叶。軽く撫でてやれば驚いた赤城が撫でられた箇所を抑えながら叶を見つめる。
「あーあー 叶〜?? セクハラだぞーー」
「違うし。後輩扱いだから。ねー? ウェンくん」
「いや、セクハラです!! めっちゃセクハラ!! 僕のキューティクルな髪の毛だって僕の一部ですもん!!」
ぎゃーぎゃーと訳の分からないことを並べる赤城。心外なことを言われては少しムッとなる叶。セクハラだなんて本当に心外でしかない。本当にセクハラしてやろうか、…なんて考える。いっそのことしてやればいい、この生意気な後輩を分からせてやりたいから。
「んふ、…ねぇウェンくんセクハラってさ、こーゆーのを言うんだけど…違う?」
「へぁ……?」
するりと赤城の服の中へ手を忍ばせてやれば「抜け駆けだろソレは」と葛葉が野次を飛ばす。困惑している赤城を背後から葛葉が抱きしめる。先程より訳の分からない状況に赤城の頭の中は疑問符で埋め尽くされた。抵抗しようにも後ろから葛葉に押さえつけられているためどんどん叶の手が自身の胸元へと近付く
「ゃ、だ、だめ… だめです叶さん!!」
「んふ、なんで? …あー……そっか、ウェンくんにとっちゃ撫でられるのがセクハラだもんね? こーゆーのはウェンくんの中だとセックスになっちゃう?」
「はぁ!? そんな、こと… ぅ、うぅ゙〜〜…僕が悪かった、ですからあ…許して…」
「あーあ、泣いちゃったか。可愛いなァ、ウェンくん」
羞恥で頭の中がいっぱいになり、遂にキャパオーバーになった赤城は愚図り出す。そんな赤城をあやすように葛葉が撫でる。だが一度付けられた火を消すのは難しい、そのまま叶は赤城の小さな胸の突起を摘む。小さな嬌声をあげ、ぴくぴくと体を震わせる赤城。その瞳はとろりと蕩けていて己から始めたものの雰囲気に流されてこんな風になってしまうのは些か心配だなと思う
「ふ、…ウェンくん気持ちよさそうじゃん」
「流されやすいタイプ? ちょー心配なんだけど俺」
「か、なぇ、さ… 手、とめないで…」
「ええ〜〜〜……ちょ、っと、…はあ…」
無意識なのだろうか、叶を刺すには十分な誘い文句を吐く。否、こんな誘い文句では叶は「もっと可愛くおねだりしてよ」なんて言うだろう。きっと目の前の男が、赤城ウェンが叶にとって何よりも可愛い存在であるが故に相当なダメージを受けているのだろう。それが気に食わない葛葉は赤城の耳元へと唇を運ぶ。ちゅ、ちゅ、とリップ音を立ててから吸血鬼特有の少し長い舌で赤城の耳を食む。
「っ、へぁ…? ゃ、んん、…かなえ、さん…くずはさ、…」
「ん、…ちぅ……ふ、ウェンくんかァわい…」
「ひ、ぐ、ぅゔ〜〜…っ」
「ウェンくんのココ、苦しそうだねえ? ほら、ズボン脱ぎ脱ぎしちゃおうねー♡」
もう何も考えられない、…いや、叶と葛葉のことしか考えられない赤城は脱がされることに抵抗はしなかった。寧ろ触って欲しいとさえ思っていたのかもしれない。後ろから葛葉に執拗に耳を舐められまともに頭が働かない。
「んふ、ウェンくんほら、足開いてちゃんと叶に見せて? ほら、かぱ〜♡って」
「かぱ、ぁ…?」
「っ、ふ…ふふ…葛葉の真似っ子したの?可愛いねウェンくん」
葛葉が足を開くように誘導するとそれに合わせるように赤城が足を開く。普段生意気な後輩がこうも素直に自分たちの言うことを聞いている様は非常に気分がいい。
「じゃあ、僕がウェンくんのおちんちん気持ちよーくしてあげるから、葛葉にはウェンくんのおしり、…じゃなくて、おまんこ、気持ちよくしてもらおっか♡」
「えーー!! 譲って貰っていいんすかァ??」
赤城の有無を言わさず話を進める二人。赤城の中を解すことを譲って貰った葛葉は今日の為に爪を切ったことを誇りに思う。そして赤城のペニスと中を同時に弄ってやれば先程よりもよく腰が跳ねる。そりゃそうだ、一気に気持ちがいいところを触られては体が嫌でも反応してしまうのだから。
「ぇあ゙!?♡ ッ、??、?♡ なに、なっ、ぁぇ゙…?♡」
ガクガクと足を震わせる赤城。一気に襲いかかる快楽へと頭が追いつかない。必死に手を伸ばし助けを求める。「かなえさん、かなえさん」と必死に。助けを求めてるその”かなえさん”が自身を犯しているというのになんなんだと叶は頭を抱える。そんな赤城を見てくつくつと葛葉は笑みを零す。
「んふ、はいはい。僕はここだよ」
「ん、んぅ…♡」
「叶だけずるーーー。俺もウェンくんに抱きついて欲しいんだけど」
「葛葉はウェンくんの中触ってるんだからいいでしょ」
叶の肩へと顔を埋めては心地よさそうに瞳を蕩けさせる。なんとも愛らしいその姿に加虐心を擽られる。そんな叶とは裏腹に自身を差し置いてイチャイチャする赤城が気に食わない。俺だっているのに。腹癒せとでも言うかのように赤城のイイところ、つまり前立腺を軽く押してやれば腰を反らせて善がる。
「うぅ゙〜〜ッ゙♡♡ くじゅ、は、さっ゙♡ ぉ゙っ、…♡♡ そこ、ゃら゙♡ んきゅ、ッ゙…♡゙」
「ふはッ、全然舌回ってねえじゃん…♡ あーもぉ、めっちゃ可愛いウェンくん」
「きもちいねえ? イっちゃう? イく? んふふ、イっちゃいそうだね?」
叶の甘い声が赤城の脳を揺らす。まるで呪いのようだ。叶にそう問いかけられては頭の中はもう絶頂を迎えることでいっぱいになる。イきたくて、イきたくて仕方がない。
「ぃぐ、っ゙♡ いきたぃ゙♡ かなぇ、さっ゙♡♡ いっちゃう、ぃ、ぐ、いくッ゙♡♡ 〜〜〜ッ゙♡♡♡゙」
ぎゅうぅっ、と音がしそうな程に叶に抱きついては勢いよく達する赤城。呼吸を整えようとしたのも束の間。葛葉に抱きかかえられベッドへと運ばれる。ぽやぽやとしている赤城の頬を撫でては「いい?」と耳元で問いかける。歯切れが悪そうに口をはくはくさせては肯定するように小さく頷く。
そんな赤城を見て下がらない口角を気にする暇もなく覆い被さる。きっと今自分たちは何よりも、誰よりも欲深い顔をしているんだろう。そんなことを頭の片隅で思いながら目の前の愛らしい獲物をただ喰らうためだけに服を脱ぎ捨てた。