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【 会いたい 。 】
江戸 →♡→ 和蘭陀
和蘭陀 →?→ 江戸
この作品には政治的意図を含んでおりません。
この作品は実際の国家、団体とは関係ありません。
蘭江戸 。
微R18 … ???
低クオリティ 。
_ _ _ _
[ 和蘭陀 ]
⤵︎
貴方が来るまでの間。
新月、夏の夜。
縁側でふと、物思いにふける。
外だから少し蒸し暑いけれど、
白寝巻きのおかけで少し涼しい。
少し透けてしまうのが難点だろうか。
… … 。
好きだと実感したのは、多分、最初にお主の姿を見た時なのだろう。
一目惚れ 、というやつなのだろうか 。
思い返すと…ちと恥ずかしい。
鎖国してるからこそ、お主がくれる書物が楽しみで、
話が聞きたくて、
声が聞きたくて、
ただ 会いたくて 。
願いはどんどん、さぼん玉のように膨れていった 。
[ さぼん玉 = シャボン玉 ]
でも、国同士として沢山会えるわけではない、一月に一回……いや、三月に一回のときもあった。
寂しいなんて、柄じゃないが、
「もう少しくらい、
多く会ってくれてもいいだろうに、」
来てくれるのはいつも貴方だ 。
鎖国しているのだから貴方の方に行く事はない 。
政務、勉学、稽古 … … … 。
正直 どれも つまらない もの ばかり だ 。
人間が嫌いなわけじゃない、
皆、大切な民で…好んでいる。
でも、刺激の少ない日々は退屈で、
🇳🇱 「江戸はさ、開国しないの?」
お主に、何度かそう言われたことがあったな。
あの時、いつも我は『しない』と答えていた。
なんで ?
国内 の 混乱 を 避けるため … 。
あとは 、 キリスト教 とか 、
でも、最近気づいたのだ。
外の世界を知るのが怖い。
いや、少し違う。
自分の知らない貴方を知るのが怖い。
貴方に好きな人がいたら、恋人がいたら、
それを知るのが、とてつもなく怖くて。
もしかしたら、それが一番の理由なのかもしれない、
〔 祖国様 、 お客様 が おいでになりました 。 〕
「 いつもの 所 へ お通し しなされ 。 」
貴方が来たことを人から伝達してもらえば、こちらも立ち上がり、部屋へと向かう。
会う前にあんなこと考えていたからだろうか、足が重い。
ひと呼吸して、がら、と扉を開けた。
少し広めの部屋に、布団が一つ。
そして、布団の側に座っている…
🇳🇱「…こんな時間にごめんね、
お布団も敷いてもらっちゃって…」
いつものように、蘭服を着ている貴方。
ふ、と軽く微笑みかける貴方の動作に、視線が奪われる。
「いいや、別にいい。
だが、こんな夜中に来なくても良かったんじゃないか、?」
いつもはこんな夜中に来ない。
昼か…せいぜい、夕暮れ前。
思わず、こてん、と首を傾げてしまう。
🇳🇱「ちょっと用事があってね、
また長い間、会えないかもしれないからさ、今のうちに会っておこうと思って、」
貴方は、すらすらとそう告げると、ぽんぽん、と布団を軽く叩いた。
おいで、と告げる合図だと察しては、おずおずとしながら、貴方の隣で、布団の上に座った。
オランダが満足そうに微笑みのを見て、こちらも表情が崩れそうになるのを感じる。
🇳🇱「そうだ、ほら、約束の書物。
欲しいって言ってたやつ、手に入れたんだ。」
自分が、おずおずとしているから話題を作ってくれたのだろう。
微笑みかけながら、書物を差し出してくれた。
「…わあ、……ありがとう、和蘭陀…!!」
思わず声が出る。
欲しかったものだからか、興奮が抑えられない、思わず貰った書物を軽く抱く。
オランダは少し目を細めてから、また微笑んで、
🇳🇱「喜んでくれたのなら良かった。」
なんて言ってくれた。
恋人だったら、こういう場面で頭を撫でてくれるのだろうか、なんていう妄想を胸にしまいつつ、
自分の胸の中にある書物を愛おしげに見た。
ちら、とオランダを見ると、ずっと微笑んでいるが、どこか疲れている気がした。
「…和蘭陀、??
疲れておるのか、?」
自分が不思議そうに告げると、オランダは少し目を見開いては、
🇳🇱「最近、忙しくて、仕事が多いんだよね…」
なんて、微笑む。
が、すぐに下を向いてしまった、
これはオランダが疲れている合図である。
やはり、開国してる国は大変なのだな、
いや、鎖国しても大変なものは大変なのだが…。
「…無理はしないようにな、?」
こんなことしか言えない自分が憎い、
貴方を覗き込むように、じ、と見る。
自分はいま、不安なことが顔に出ているのだろう、
感情が顔に出やすいから。
でも、貴方は出にくいだろう、今ずっと見てるけど……ちょっと真顔で…目が…綺麗…で、
🇳🇱「……江戸、聞いてる、?」
思わず、見つめてしまっていた。
「あ、すまぬ、…!!
ずっと見られて嫌だったよな、!」
ばっ、と思わず顔を話す。
恥ずかしい……、顔は赤くなってないだろうな…、?
思わずオランダの表情を伺うが、自分の顔より下をじ、と真剣そうに見つめている。
🇳🇱「……いや、そうじゃなくて、」
オランダは、そう告げると、自分に近づいて、
寝巻きの襟を少しつまんで、軽く引っ張った。
「…あ、緩んでる、…??」
結びが甘かったのだろうか、今まで気づかなかったから驚きだ。
🇳🇱「江戸が覗き込んでたとき、ちょっと隙間空いてたから、」
気をつけて、なんて付け足されてしまう。
色々と恥ずかしい…。
🇳🇱「………、
結んであげよっか?」
オランダが、そう問いかけてきた。
すごいありがたい提案に、すぐ、
「…それなら、やって貰おうかな、」
なんて答えた。
🇳🇱「じゃあ、お布団のとこ座って…後ろ向いて、
で、帯解いて、」
オランダの言う通りにして、帯を解く。
余り肌が見えないように、一応押さえて、帯をオランダに渡した。
帯を渡したあと、少しの空白が開いた。
オランダが、何もせずに止まっているかのようで、
「…和蘭陀…?」
思わず振り返ろうとした瞬間、
とさ、
と、優しくベットで仰向けにされる。
「………え、?」
思わず、素っ頓狂な声が漏れる。
オランダは何も言わない、ただ、目を細めてこちらを見つめてくる。
その間にも、距離は縮まって、自身の股部分にまたがられる。
思わず、背筋がぞわ、として、オランダの手を止めようとするが、優しい力で掴まれて、
手を頭の上で組むような格好になる。
抵抗できない、いや、抵抗する気がない。
このまま、犯されても…、
🇳🇱「……江戸、俺がずっと、こういうことしたかったって言ったら、
……どうする?」
冷たいようで、優しくて、
愛おしい声。
オランダの片手が、自分の頬を優しく撫でる。
言葉が出ない、なんて言ったらいいんだろう。
顔が近づいて、口付けしてしまいそうで、
あと、目と鼻の先で……。
止まった。
「…ぇ、…あ、……和蘭陀、?」
思わず声が掠れる。
オランダは、少し息をついて、
🇳🇱「……他の国が、…こういうことやってくるかもだからさ、…気をつけて、」
そう言っては、いつの間にか身体を起こされて、帯を綺麗に巻かされていた。
「…ぁ、……はい、…」
思わず敬語になる。
数秒固まっては、恥ずかしい失態を犯した事に気づいて、
ぶわ、と顔に熱が広がるのがわかる。
「…和蘭陀…!!
今日はもう寝ると良いッ…!!」
あわてて貰った書物を取って、ばたばたと扉の方へ向かう。
次はいつ会えるの、とか、
まだ、なんか、話していたかったのに。
でも、ここにいるのが、どうしようもなく恥ずかしくて、
🇳🇱「……ありがとう、おやすみ、江戸」
オランダはそう言ってくれたけど、自分は去り際に何も言えなかった。
障子を締めて、少し歩いてから、ふ、と肩の力が緩む。
「…は〜〜〜〜ッ……、我は何をしておるのだ…、」
膝から崩れ落ちてしまったのは言うまでもない。
恥ずかしい、穴があったら入りたいし、逃げ出したい…!!!!!!!!
そんな声にもならない叫びも、闇夜に吸い込まれるだけだった……。
_ _ _ _
🇳🇱「……………、」
さっきの江戸の顔…顔真っ赤だったな、
🇳🇱「…はーーーーー、最悪……、」
思わず、布団に倒れ込んだ。
夜だと色々と嫌がられるかな、なんて思いながら約束したのに…
あれほど、……あれほど考えて行動したのに…
🇳🇱「…あーあ、
あのまま 犯せば よかった 。 」
後悔だけが、闇に滲んだ。
_ _ _ _
それから、オランダは江戸に会えないまま、
江戸 幕府 は 滅んだ 。
… のは 、 別 の お話 。
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あとがき 。
蘭江戸 両片思い で 実らない ものを 書きました 。
江戸 _ 和蘭陀が好きだったけど、思いを伝える事はできなかった。妄想の中で和蘭陀を想う日々。
和蘭陀 _ 江戸が好きだった、今まで、何度も犯そうかなんて思っていたけど思いとどまってきた。江戸より愛が重く、江戸との会話内容を一言一句間違えずに覚えて、疲れた時に思い返していた。
初挑戦 の 小説 なので 下手 なのは ご愛嬌 で … 。
江戸 受け 、 モン鎌 を この世 に ください … … … 願う … 。
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