私が恋した人はパイロットです。
勇猛果敢な飛行隊長なんですって
でも、私は信じたがいです。
だって、子供ぽっく笑う彼はそんな風には見えません。
あゝ彼のことが好きです。
でもこんなに愛してしまったら最期が悲しいです。どうして私は彼に出会ってしまったのでしょうか?
好きです。大好きです。
この思いは自分の心に 奥深くに沈めましょう。そうしたら、苦しくもなくなるし、悲しくもなくなる。
私の名前は雨宮 翔那。今井さんのお店である、喜楽で住み込みでお手伝いしている。
親は空襲で亡くして、たまたま今井さんに拾ってもらった。
この恩を返したく、毎日必死に働いている。
お客さんは色んな人がいて、特に予科練の兵隊さん達が多い。
そんな中、ある噂を聞いた。
「なぁ、知ってるか?」
「ん?なんだなんだ」
「松山の航空基地に新しく航空隊が来るらしいぜ」
「本当か?!」
「しかも最新兵器 “紫電改” という戦闘機を使う部隊らしい!」
「その噂、僕も聞いたよ!その部隊の名前は343海軍航空隊で、エリートパイロットが集まってるらしいよ」
「すっげぇ〜!俺も早く卒業して最新兵器乗りてぇなぁ!」
「なーに言ってんだよ!お前はあと10年ねぇと無理だろ!」
わはははは!という大声で笑う兵隊さん達。
そんな部隊が来るのか… 少し怖いなぁ…と感じつつも少し期待していた。
お昼、 ガチャっと扉が開く音がした。
いらっしゃい!と今井さんは言った。
見ると、見たこともない兵隊さんが来た。
もしや、噂の三四…なんちゃらの部隊の人達では、と思った。
???「すみません、なにか食べ物はないでしょうか?」
今井「ああ、ごめんねぇ。今はやってないんだよ」
???「そうですか、ならお茶はありますか?」
今井「ああ!お茶ならなんぼもあるから、用意してくるねぇ」
と台所に言ってお茶を用意した。
???「ん?お嬢さんはさっきの人の娘さんかな?」
翔那「あ、いえ!私は拾われて…」
???「ああ、ごめんね、嫌なことを聞いてしまってね」
翔那「いえ、お気になさらず…」
笠井「自己紹介がまだだったね、僕の名前は笠井智一、よろしく」
と笠井さんは自己紹介をした。他のつれの人も自己紹介をした。
今井「お茶、用意したよ」
笠井「ありがとうございます」
今井「この後、どっか行く予定あるの?」
笠井「いえ、特には…」
今井「変な所に行って変な病気貰ったらあかんよぉ。ここなら安全だから、いつでも来てね」
笠井「本当ですか?!ありがとうこざいます!」
と、早速仲良くなったみたいだった。
私も少しは仲良くなったかな?
それにしても、優しそうな人達でよかったな…と心の中でホッとした。
次の日の夜に笠井さん達は沢山の兵隊さんを呼んできた。
翔那「わっ…」
私は内心驚いた。
今井「あら、沢山来たねぇ。いらっしゃい」
お邪魔します〜
わぁ!すげぇ広いなぁ
とか色んな声が聞こえてきた。
今井「翔那ちゃん、お茶用意してくれない?」
は、はい!と焦ってビューと走ってお茶を用意しに行った。
私は、みんなにお茶を用意した。
そしたら、ありがとうとかありがとうね〜とかお礼を言ってくれて嬉しかった。
すると、また扉がガチャと開いた。
次は誰だろうと、私は見に行くことにした。
翔那「はーい、いらっ……」
私はその人にであった。
身長は自分よりも高く、飛行服で来た。そして私は、
一目惚れしてしまったのだ。
翔那「あっ、え…えっと…」
ボソボソと声を出して声にもほとんどならなかった。
???「ああ、すまない。さっき笠井達が来てただろう?その仲間だ」
声も素敵だった。なんて見事な人だろう。顔立ち、髪も整い。颯爽としていて、何処だが上品な雰囲気があった。
翔那「そぅですか…こ、こちらにどうぞ…」
こうして私の恋愛ストーリが始まったのだ!!!
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