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硬く、そして冷たいベンチの感触でアタシは目覚める。
朝方だからか、生暖かい風がアタシ達を慰めるようにふいている。
珍しく太宰はまだ寝ていて、目の下のくまをそっと指で撫でる。
アタシだけ立ち上がり、ぷちぷちと服のボタンを外し誰もいないうちに替えの服に着替える。
そろそろ起こすか、アタシはさすさすと太宰を揺らし、起こす
「ん………ぁ、ちゅうやだ。」
「最初に言うことあるだろ。」
「ぇ……?……………あぁ、おはよう。ちゅうや。」
「、、、、ほら、さっさと着替える。別に着替えなくてもいいならそのまま歩くぞ」
太宰は起き上がって伸びをし、うとうとした目を起こすように目を擦る。
「着替えなくてもいい。大丈夫。はやくおわらせよ。」
少し微笑んで、太宰は靴を履く。
ふらりと立ち、とぼとぼと歩く。
途中で線路があり、太宰が
「ここに寝そべってずっと電車を待ったらしねるかなぁ………」
なんて馬鹿なことを抜かしていた。まぁ、今となればそれでもよかったのかもとぽつり思った
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、、、、、、海にきた。
崖から海を見下ろせて、、、やっぱりこの村の水は綺麗。きらきらしてる。
「ここでしぬ?」
太宰が言ってきた。
「、、、まだやりたいことがあるからさ、でも、死ぬ時はここがいいね。」
「………そっか、まだはやいかぁ……うん、うん。そうだね。」
ここにまたこれるか、アタシ、わかんない。けど太宰と一緒なら、アタシなんとかできるかも。
やだ、なんか、アタシ、太宰が好きみたいな感じじゃん。きもちわるい。