渚桜サイド)
渚桜)あーあー、首赤いや…
私は散々忠告という名の脅しをアイツにかけてきたのにあいつは全く学ばない…私に手を出したのはまだいい…だが、あいつらに手を出そうとするのは許せない…
いくら温厚な私でも…だ
愛は人を狂わす…この言葉をココ最近よく理解した
愛とは恐ろしいものだ…
渚桜)んー……隠すか笑
上着を羽織ってフードを被る
渚桜)暑いけどあとはきっちりチャックを閉めて…
少し大きい上着は簡単に私の体を包み込みチャックを閉めれば首なんて簡単に隠れる
渚桜)よし、これでいいかな
千佳ちゃんの髪をいじり倒す為に持ってきた鏡を出して首が隠れるかどうかの確認をしてから外に出る
外
渚桜)おまたせ〜ごめんねぇ迷惑かけちゃったね!
いつも通りの笑顔、いつも通りの振る舞い…首の痣を見せないように隠す動作…
迅)…暑くないの…?
渚桜)へーきへーき!笑
隠しても無意味だと思うが…私自身が嫌なため隠す…少し痛いが多分平気だろう
全員は心配そうな顔を見せるが私は全て「平気」、「大丈夫」、「痛くない」、「気にしないで」なんて嘘偽りの言葉で隠す
それでもやっぱり隠せないのはヒュースやカゲである
2人は「嘘つくな」と言ってくる
私自身嘘をついてるのはよくわかる…でも、迷惑をかけたくないから……そんな自分の首を絞める言葉を呟き続ける
渚桜)……痣が治ったらいつもどおり…
フラフラっと少し人が居ないところで海に足を入れる
冷たくて気持ちよくて…自分の愚かさに気付かされる
渚桜)…私……悪いことしたかなぁ笑
ただ幸せに暮らしていただけなのになんでこんな風に殺されかけなきゃ行けないの…なんで好きな人たちと好きな事してるだけなのに恨まれなきゃ行けないの…
なんで…なんで……なんで!
「なんで」が私の心では渦のようにグルグルと回っていた
渚桜)はぁ…はぁ…はぁ……(あぁ、自分が気持ち悪い……)
次第にそう思い始めてしまった…
1人で…自分の気持ち悪さに呻いていたら後ろから「渚桜」と優しい声が聞こえ後ろを振り向くと遊真が居た
渚桜)ゆう…ま……?
醜い自分を見せてしまった…そう思ってしまう自分が醜いのに…
遊真)嘘ついてるの知ってたよ…首、平気?
遊真は隣に座って少し背の低い自分の肩に私の頭を乗せさせてきた
渚桜)……嘘、効かないよね…笑
遊真)知ってて聞いてる?
渚桜)……痛いよ、じくじく痛くてさ…消えるとは思うけどさ…なんか、自分の醜さに気付いた感じがして…
遊真)……人に殺されかけたのは初めてだよな
渚桜)あるわけないじゃん…笑
遊真)まぁ、そうか…
遊真は私の頭を優しく撫でてくれて言ってくれた
遊真)俺が人を倒す時ってさ…良く怖いって言われるんだ
遊真)喜んでる…とは違うと思うんだとけど……圧倒的力の差で自分が切望に追いやられた時…人は誰しも怖いって思うらしいんだよね
渚桜)…そっか
遊真)俺、初めてわかったよ…渚桜センパイに倒される寸前…恐怖っていうのを初めて分かった気がするよ
渚桜)……そっか…
素っ気ない返事をしていたら遊真が私の顔を見て言った
遊真)俺たちネイバーも、人間も……恐怖に追いやられると怖いって思うのは仕方ないんだよ
渚桜)……ありがとう…笑
遊真に助けられた感じがした…いや、助けられた
私は人間なんだ…怖いって思うのは仕方ないんだ……
遊真は優しく私の肩を抱き寄せ
遊真)もう怖くないからな、俺らが助ける…ううん、守る助けてなんて言わせるまもなく助けるし守る……だからもう離れるな
と、優しく言った
渚桜)フフッありがとう
顔を上げて優しく笑うとそっと唇を重ねられパーカーのチャックを開けてきた
渚桜)ちょっ、ダメだからね?
遊真)流石にやらん笑
遊真はふっと軽く笑って
遊真)渚桜の可愛さ全てを見たい
と言って私の首に優しくキスをした
渚桜)…ほんと…笑バカ
遊真)なんとでも言え笑
暫くは私が落ち着くまで二人でいて…キスをして、手を繋いで……軽くイチャイチャしてからみんなの元に向かった
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