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「おい」


「はい?」


「ジョングガ」

「最近お前なんなの」


「?何がですか」


いつものように彼と同じベッドのヘッドボードにもたれかかりスマホの光に没頭していた頃。

ヒョンは、急にスマホをぼふっと置き、壁を見つめながらそう話し出した。


「最近だって」

「ジミナ」


ジミニヒョンとのいろんな記憶がフラッシュバックする。


「ぁあ〜…」

「いやでも待って、別にジミニヒョンに限った話じゃないじゃん」

「ヒョン達が俺に触って来るから…あ、嫌な訳じゃなくて」


「それ墓穴掘ってる」


「…でも」


なんだか気まずくて、顔を見れない。

ずっと手元を見ながら話す。


「俺とジミナだったらどうなの」


「…メンバーとしてだったら選べません」

「でも、恋愛的な感情を持ってるのはテヒョンイヒョンだけです」


「ふーん」


俺は咄嗟にヒョンの顎に両手を添え、軽く口付けをした。

ヒョンは少し目を見開き、微かに俯く。


「ならいいけど」

「俺はジョングガのことが好きだから、…なんか、」

「お前はマンネだから可愛がられるでしょ」

「それでお前も嫌がるフリして嬉しそうにしてるのが嫌だ」


俺はスマホの光を消した。

さっきのをやり返すみたいに、ヒョンは俺に唇を重ねてきた。


「でもヒョン、おれだけじゃないじゃん…」

「ヒョンだって他の…俳優ヒョン達とかと遊んだりしてるし、俺はメンバーだけだもん」


「グガは嫉妬する?」

「俺と遊んでるとこ見たら」


「しますよ」

「ヒョンが思ってるより何倍も」


ヒョンは何を考えているかわからない時がある。

こうして、たまにくるヒョンの、ヤキモチ期。


「世界一かっこいいテヒョンイヒョンが誰かに取られるなんて思うと、あ〜…狂いそうです」


「俺も、俺のかわいいグガが」


「そもそも気づいてないんですね」

「ヒョンが誰かとイチャイチャしてる時視線送ってるのに」


「気づいてる…けど」

「ジミナとか、ユンギヒョンだったら…どっちに嫉妬してんのかわかんないし」


何度もどもりながら、ヒョンはそう心の内を話す。


「俺はテヒョンイヒョンにしか嫉妬しません」


「、ふへはは」


「んふ、なに」


俺もヒョンも、ずっと目の前に広がるベッドシーツを見つめたまま。


「おれもジョングガだけ」


「ふーん、」


「なに?」


「いや、?ㅋㅋ」


「なんだって!!ㅋㅋ」


ヒョンがそう言ってようやくこっちを向いた瞬間、

俺は肩を掴んでそのまま押し倒した。


「グガ…いつも強引じゃん、急だし」


「今日は愛を確かめあった後でしょ?ㅋㅋ」


「そうだけど、…」


口では否定していても、ヒョンの腕は自分から俺の首に回ってくる。


「押し倒したんならはやく」


「ふふ、変態」


「いや、おまぐがから!!」


「しー…夜ですよ」


「はぁ…もう」


『好きにしてよ』



――



その後の俺らを簡単に表すならば、うーん…

まあ本心を語り合ったあとだから、…ヒョンはすごい良さそうだったよ、勿論、俺もね。


end


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